【読み切り #3行小説】第1417回 心にもない言葉が、スラスラと飛び出してくる。何かに操られるように。 彼女を傷つける。そんなことはわかっている。でも止まらない。 早く僕を嫌いになって。心の隅にも残らないくらいすべてを消し去ってよ。 #ショートショート #嫌われたい #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1416回 気がつかなかったな。キミが隣にいないだけでこんなに寂しいなんて。 気がつかなかったな。ひとりでいる時間がこんなにも退屈だなんて。 見えない大切なものに気づくのは、いつだって手放した後なんだね。 #ショートショート #大切なもの #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1415回 テーブルの向かい側に、ベランダの鉢植えのそばに、いつもキミがいた。 キッチンで料理をする姿も、ソファに腰掛け本を読む横顔も、大好きだった。 キミのいた場所で僕はひとり、キミの思い出と一緒に暮らしている。 #ショートショート #思い出 #面影 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1414回 「久しぶりだね」と彼が言う。けれど、彼女はそれに答えない。 一方的に思い出話を語る彼を、彼女はただ黙って見つめているだけだ。 「また来るよ」と言い残して去っていく彼に、佇む彼女の姿は見えない。 #ショートショート #久しぶり #再会 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1413回 ふと思い出したのはあの人のこと。懐かしさで心がほわりと暖かくなる。 たくさん泣いて、傷ついて。忘れられず、苦しさにもがいた日々。 今はこんなにも穏やかでいられる。このまま静かに眠りにつこうか。 #ショートショート #思い出 #眠り #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1412回 気づかれないようにチラリと視線を送る。彼女の朝のルーティン。 いつから始まったのか。もう忘れてしまうほど続いていた。 今日もチラリ。いつもと同じはずが、視線が…合った。これは、事件だ。 #ショートショート #ルーティーン #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1411回 窓から見える風景は、あの頃と何も変わっていない。 呆れるほど青い空を、白い雲がのんびりと渡っていく。 移りゆく心の行方も知らないで。私の気持ちに気づかぬままで。 #ショートショート #青空 #白い雲 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1410回 夢を見ているのかも、と彼女は思った。現実味のない出来事を前に。 「ごめん…」と言った彼の言葉が、これは夢ではないと突きつける。 彼女は彼の物語から降板する。ヒロインはもう、別の誰かなのだから。 #ショートショート #ヒロイン交代 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1409回 キミが教えてくれたこと。幸せは笑顔が大好きで、涙が苦手だってこと。 願いを叶えてくれる女神は気まぐれで、時々とてもイジワルなこと。 だから、もう泣かないで。笑っていて。キミが幸せでいられるように。 #ショートショート #幸せ #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1408回 涙は昨日に置いてきた。彼女は晴れ晴れとした笑顔でそう言った。 だから、その頬がまだ濡れていることは黙っていようと思う。 いつか本当に彼女が笑える日が来るまで、僕は心に鍵をかけよう。 #ショートショート #涙 #晴れ晴れ #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1406回 「いい天気だねぇ」と、空を見上げてあなたがのんびりと言う。 雲ひとつない、けれど、スモーキーにくすんだ青空は、まるで私の心だ。 今日も、たぶん明日も、ピュアな青を求めて、私の恋心はもがいている。 #ショートショート #青空 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1405回 深夜のエレベーターは少し怖い。なんて思っていたのは最初だけだった。 日常になってしまえばなんてことはない。疲れ切った残業帰りならなおのこと。 だから私は気づかない。些細な違和感に。別の世界線に迷い込んだことに。 #ショートショート #並行世界 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1404回 意味なんてない…たぶん。あなたがくれた言葉になんて。 ふわふわと浮かれ出す心とはうらはらに、彼女はポーカーフェイスを貫く。 期待なんてしない。だって、きっと気まぐれだもの。そうでしょ？ #ショートショート #エモい話 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1403回 なるべくゆっくりと歩く。キミの小さな歩幅に合わせて。 何もかもが違うふたりだけど、ずっと一緒に歩いて行きたい。 その気持ちは同じだって思っていたんだ。キミが立ち止まってしまうまで。 #ショートショート #恋バナ #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1402回 どちらを選ぶか迷ったら、目を閉じてゆっくりと深呼吸してみる。 すぐに答えは出なくても、どちらでも大丈夫、と思えるから。きっと。 もう一度？ それともサヨナラ？ 私とあなたの未来はどちらかな。 #ショートショート #深呼吸 #毎日更新 #ちょっとサボりました

【読み切り #3行小説】第1401回 あなたは最後に「ごめん」と言った。私から目をそらして。 そのまま去っていく後ろ姿を見送りながら、小さくつぶやく。 ちゃんとピリオドを打ってくれなきゃ、私はここから動けないよ。 #ショートショート #ピリオド #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1400回 その人はいつも静かに微笑んでいた。その表情が変わることはない。 喜びも、怒りも、哀しみも、楽しさも、すべてベールの向こう側。 何ひとつ感じ取れないその心の内を、誰も知ることはない。 #ショートショート #喜怒哀楽 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1399回 ある朝、目覚めるとそこは、何もない白い部屋だった。 窓もない。ドアもない。テーブルも椅子もない。ただ真っ白い部屋。 けれど、私は慌てない。次に自分が表に出るまで、じっと待っていればいい。 #ショートショート #意味怖かも #毎日更新

#3行小説 が1400回目前なんですが、 辞めどきがわからんｗｗ とりあえず、1500回まで続ければいいのか？ それとも回数関係なくのほほんと続ければいいのか？ これを使って遊んでくれる人が増えると、続けるモチベも上がる気がする（←ワガママｗｗ）

【読み切り #3行小説】第1398回 静かに雨は降り続く。舗道を濡らして、私を濡らして、降り続く。 あなたは傘の中。私を置き去りにして、晴れやかに微笑んでいる。 冷たいのは雨じゃない。醒めてしまったあなたの心が私を凍えさせる。 #ショートショート #雨 #傘 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1397回 約束されて未来なんてない、としたり顔であなたが言う。 決まってないから面白いんだよ、とあの日あなたは笑っていた。 私は、あなたのいない未来でひとり、そんなことを思い出している。 #ショートショート #未来のこと #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1396回 心にポトリ、黒いインクが落ちて、いつの間にか広がっていく。 すべてを黒が覆い尽くす前に救ってくれたのは、あなただった。 「泣いてもいいよ」あなたの言葉は黒を洗い流し、私の心を薄紅に染めた。 #ショートショート #エモい話 #毎日更新

【読み切り #3行小説】第1395回 それは小さな声だった。聞き逃してしまいそうなくらい頼りない声。 「なに？」と聞き返したけれど「何でもない」とキミは笑う。 だから聞けないままでいる。「ありがとう」か「サヨナラ」なのか。 #ショートショート #小さな声 #毎日更新

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