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郵便屋さん@140字小説@warawanaiouji_k

遠い昔に宝物を埋めた記憶がふいに蘇る。なにを埋めたかは思い出せない。 ただ、昼間に縁側の下に潜り込んだのに、いつの間にか辺りは真っ暗で、頼りは板と板の隙間から細く差し込む夕陽だけになっていた。 祖母の家は取り壊され、今はもうない。 小高い丘に登る。街全体が、セピア色に染まっていた。

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