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→ あわよくばいつかヤクさんの帰国日に遭遇できて恋できれば、なんて少女漫画みたいなこと考えていたけれど。 まさかのこれは想定外だった。 「大将どうしましたー?」 新しいお肉が入ったとか? そう思いながら行き慣れた店の引き戸を開ければ、見慣れた店内と聞き慣れた大将の声と、それから
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「おー!来たよモリ坊、この子がさっき話してたうちの店の常連の面白い子。」 「えー、わかいっすね。あ、どうも。ヤクっていいます。」 「は。」 カウンターに座っている人物がペコリ、と頭を下げる。 いや待って。よく知ってる、名乗られなくてもよく知ってる。 だってわたし、いつか遭遇できれば