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庭の真中に小さな東屋、そしてその側に百日紅の木が一本、ぽつんと立っていた。それは気味悪く枝々を宙にさらけ出していた。裸の、死んだような、すべすべした枝。私はその側まで魅せられたように近づくと、どうしてもそれを撫でてみないわけには行かなかった。それはまったくすべすべして、赤ん坊の肌…
庭の真中に小さな東屋、そしてその側に百日紅の木が一本、ぽつんと立っていた。それは気味悪く枝々を宙にさらけ出していた。裸の、死んだような、すべすべした枝。私はその側まで魅せられたように近づくと、どうしてもそれを撫でてみないわけには行かなかった。それはまったくすべすべして、赤ん坊の肌…