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泥の中から手が伸びていた。月の光を弾く白々とした腕の先、まるでぬらりと根を張る蓮のようにぱっくりと掌を開いている。その先にある枝垂れ梅の枝を掴もうとしているのだと思い、杖の先で枝を叩いて落とすと、腕はその枝を握り泥の中へと姿を消した。 #不気味な書き出し文藝

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