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【210】 月が見えない夜は 大鍋のシチューに沈んでいて ニンジンと一緒に食べてしまったらしい お腹のあたりがほの明るい 可変する月には 時々こういうことが起こる でも大丈夫 眠って朝になれば 不思議と月は僕の身体をすり抜けて またあの夜空に浮かんでいる 絵・文:茅野カヤ #一日一兎 #うさぎ pic.twitter.com/HzOw1dTOzv
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【211】 胸のあたりにある傷痕から 鼓動のたびに出血するのを ぼんやりとしたかなしみとともに 見ている 瞬きをすると 傷痕は真珠のように白く走る この傷痕とともに 心に受けた痛みとともに 生きてゆくのだ 止まらない出血は 生きている証だと思う 絵・文:茅野カヤ #一日一兎 #うさぎ pic.twitter.com/GSNsN0Wwl8