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「…………それは……そう、ですね……」 かさかさと力無い声が漏れ、顔を覆っていた手が枯れ葉のように膝へ落ちた。 「……そんな簡単な事も、理解できてなかったんだな……僕は……」 深い深い溜息にも似た呟きは意外なほどの静けさで、失望と共に自身の愚かしさと不甲斐の無さをただただ嘆いた。/99

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「で……どうしてジルは、貴方がレッドのことを好きだと勘違いして、一緒に住むのが嫌んなっちゃったんでしょうね?」 「…………え?」 急に掛けられた言葉に、ザックは不意を突かれて徐ろに顔を上げる。 「だっておかしいでしょう?貴方が誰を好きだとしても、“親友”のジルには関係のない話だ」/100

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