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しばらくすると落ち着いた斉木は、何とも言えない顔で俺を見つめる。 この顔は、心配や不安、怒りがあるときによく見せる表情だった。 「ごめんな、斉木」 『何に対してだ』 「え?あー…おやつ食べちまったこと」 『…他は?』 「えっと…心配させたこと?」 『ほか』 「…泣かせちまったこと」

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少し赤くなっている頬に優しく触れる。 ここ数日間寝ていなかったであろう、隈のできている場所を親指でそっとなぞると、くすぐったそうに顔を逸らされる。 謝罪の意味も込めて頬に優しく唇を当てると、今度こそ顔を真っ赤にした斉木はもう帰ると早々に部屋を出ていってしまった。

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