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たのか。岩波全集『エチカ』の解説を見ても、「定義と公理をもとにもろもろの定理を次々と証明してゆくエウクレイデスの『原論』は、その厳密さゆえに当時の諸学の一つの理想であった」(345頁)とあるだけでした。「一つの理想」であったとして、彼にとって最善の策だったのだろうか。
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『世界の名著』の下村寅太郎の解説は、「スピノザが哲学から一切の感情や感傷や想像力を拒否した、禁欲的ともいうべき厳密な思惟の要求からの所産」(35頁)であると生真面目に捉えています。でも、それがなぜ「幾何学的秩序」なのだろう。あるいは「幾何学的秩序」は「禁欲的」なのだろうか。