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豪雨。僕たちはびしょびしょになった。「ちょうどいいや。髪が汚れたの」彼女は濡れた髪を指で梳く。彼女は自由だ。誰にも邪魔されない。風が蘇芳色のスカートをなびかせる。僕は目を細めた。「あっ!スカートも汚れてる」そう言いながら彼女はスカートを絞る。蘇芳色の血が雨水とともに落ちていった。

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依定壱佳@yorisadaichika

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