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【うみねこ二次創作SS】 ほんの少し肌寒さも感じる十月のある日、私は船の中で頭痛に耐えきれず項垂れていた。愚鈍な弟の配慮ない煙草のせいである。何度言っても分からないこの馬鹿、こともあろうに前妻が亡くなってすぐ不倫相手と再婚した。実の息子に愛想を尽かされるのも当然だろうと我が弟ながら
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ため息が出る。 私の辛さを微塵も気に止めていない彼を睨みデッキに出た。肌寒さはあるが日差しを受けた風は存外気持ちが良く、頭痛が和らいだ気分だ。波の音に耳を傾けながら、やはり自然に触れるのは良いものだと実感する。紫外線は敵だが、心が休まらなければ意味がない。帰宅したら散歩をする習慣