ポスト
目を見開き、空へと手を掲げるヨハン。 その時、宙に舞ったエボルトのカードが私の元へと急速に接近してきた。 身体を咄嗟に動かそうとも、動かない。 赤紫の波動を纏った悪魔の生命体は私の中へと侵入してきた。 「キャアアアアアアアア！！」 響く叫びを目の前の男はどこまでも楽しんでいた。
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全身が張り裂けそうなほど痛い。 全てを破壊したい衝動が理性を抑え、現れようとする。 それは新しい感覚なんかじゃない。かつて自分が持っていたもの。それがまた目覚めようとしていた─。 「アアア……アアアアアアアアア！！」 駆け巡る感覚が私に命令してくる。 破壊。はかい。ハカイ。
