ポスト
後ろでまるで映画の効果音のように、金属がぶつかり合う音がした。振り向くと、今度は人ほどのサイズのある蜘蛛のような骸骨が加州を襲っていた。「僕の後ろに」いつの間にか大和が俺を庇っていた。加州は刀を巧みに動かし蜘蛛の攻撃を交わし、そして真っ二つに切った。
メニューを開くみんなのコメント
メニューを開く![](https://rts-pctr.c.yimg.jp/BgIFgYJGVIVv8u0nVJvw8B2FauAYMF4jOP5zFJAV4i5e72TLbER0xQeK1l8ZZ0OL6P0vT8DaU9yZ2E0NgYu0-aBWav_GeKwNve6x57jn3X6zYiOFCDjeBjkrQ3H9HGU5f0dgF46iN1W9c6toGZQMkutnbQhX19_3hg0_oAbqmGRF6Kjzf-t0UZ_OxeEJhxQCmEw-h5Osv71jPgKeKwjguP3ibspT6dOqgEBIDZ37YNw=)
蜘蛛は細かい灰のような粒子になって消えていった。加州は刀を収めると、こちらを見た。「……加州」「体育館まで送る。俺についてきて」「お前は一体……」「その問いには答えない」それ以上言葉が出てこなかった。明らかな加州からの拒否に口が動かない。「行くよ」走り出した加州についていった。