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都に花園と呼ばれる屋敷があり、幾人もの貴族のものとなり、最後は寺となった。  ある時、屋敷は一条摂政・藤原伊尹のものとなった。  庭の西南の隅に塚があって、人々の賛成もあり、そこを壊して堂を建てる事にした。#一日一妖

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九十九屋さんた(さかなや)@tikutaku

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塚を崩すと、中から石の唐櫃が見つかり、世にも香しい香りが広がった。堰をあげると、その中には尼が一人、美しい姿のまま葬られていた。 遺体の前にはうつくしい、金色の杯が置いてあって、 何より、世にもかぐわしい香りが、内から漂っていた。

九十九屋さんた(さかなや)@tikutaku

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