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なとりさんはそんなまとばさんの温情が悔しくて、それなりに気安い間柄でもあったはずのまとばさんがついに手の届かない人になるのが寂しくて、でもまとばさんなりの気遣いが理解できないわけでもなくて、伸びかけの髪が輪郭を隠すまとばさんの横顔をただ眺めるだけの最後の季節を過ごしたかもしれない

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望月@et_jewel

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そんなわけでまとばさんとは結局歳の近い同業者以上の関係にはならなかったのに、まとばさんの温情という名の牽制のおかげでまとばさんが頭首になってすぐの頃は「頭首のお手つき」って扇の陰で噂されながらも海千山千の祓い屋連中から侮られることなく一目置かれてたなとりさんがいたかもしれない運転

望月@et_jewel

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