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三巻本と能因本の違いを元に、『枕草子』成立や改訂の足跡を辿る論文。とても興味深い。『枕草子』の写本に本文改竄や異本が多いのは中関白家の政治的凋落が要因（のひとつ）だと。 『枕草子』 の原態を求めて : 三巻本枕草子と能因本枕草子の比較を通して （飯島裕三 2009） glim-re.repo.nii.ac.jp/records/1306
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『枕草子』の写本を作った人々が「負けた連中について書かれたものだから、多少書き換えても構わないだろう」と考えていたとしたら、（研究のうえでは当然想定すべき話ではあるが）すこし悲しい。勝ったほうを描いている『栄花物語』の本文研究はどうなっているんだろうか。
