孝弟は終身の工夫 孝弟は是れ終身の工夫なり。 老いて自ら養うは、 即ち是れ孝なり。 老いて人に譲るは、 亦是れ弟なり。 📝親は大事に、兄弟は譲り合い。 自分は大事に、人には譲り合い。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/36g7mh9exd

成仏と作聖 尋常の老人は、 多く死して仏と成るを要む。 学人は則ち当に生きて聖と作るを要むべし。 📝よく学ぶことで役に立てる人になる #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/cq0hrrcg0l

仕事は迅速に 人事の叢集するは落葉の如し。 之れを掃えば復た来る。 畢竟窮まり已むこと無し。 緊要の大事に非ざるよりは、 則ち迅速に一掃して、 遅疑すべからず。 乃ち胸中綽として余暇有りと為す。 📝仕事はとにかく迅速に片付けることを心がける #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/wubgwdb48y

学は一生 老来、 日昏けれども、 猶お能く睹る。 耳聾なれども、 猶お能く聞く。 苟くも能く聞睹すれば、 則ち此の学、 悪くんぞ能く之れを廃せんや。 📝よく見てよく聞く。心で学ぶ。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/tcmgo2kuyl

すべてが学問 多少の人事は皆是れ学なり。 人謂う、 「近来多事にして学を廃す」と。 何ぞ其の言の繆れるや。 📝何事からも学ぶ。学ぶことをやめない。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/uxombulabs

老人の心得 吾れ壮齢の時は、 事事矩を踰え、 七十以後は、 事事矩に及ばず。 凡そ事有る時は、 須らく少壮者と商議し以て吾が逮ばざるを輔くべし。 老大を挟みて以て壮者を蔑視すること勿くんば可なり。 📝若い人に相談して知見を得る。素直に受け入れる。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/ujc5bvfhxc

老人は慈愛で失敗する 老齢は酷に失せずして、 慈に失す。 警むべし。 📝歳を重ねると愛情をかけすぎて失敗する！？ 優しすぎて相手が甘えさせてしまうのかしら #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/m2foofdqjy

年相応が大事 少にして老人の態を成すは不可なり。 老いて少年の態を為すは尤も不可なり。 📝年相応、自分らしく。 今の年齢が一番いい。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/wwaytnik3f

一日を慎む → 羅山先生謂う、 「暮年宜しく一日の事を謀るべし」と。 余謂う、 「此の言、 浅きに似てる浅きに非ず」と。 📝今日という日を大切に生よう！ #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/uzmmsx61pa

一日を慎む 昨日を送りて今日を迎え、 今日を送りて明日を迎う。 人生百年、 此くの如きに過ぎず。 故に宜しく一日を慎むべし。 一日慎まずんば、 醜を身後に遺さん。 恨むべし。 ↓ #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/z5h2nwxmoc

始まりを正しく 収結は固より難しと為す。 而れども起処是ならざれば、 則ち収結完からず。 📝どのように始めるか。正しく始めるとは。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/23b6d1duyy

大才と小才 小才は人を禦ぎ、 大才は物を容る。 小智は一事に耀き、 大智は後図に明らかなり。 📝人の言動や物事を包容できる器を！ #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/f2fns4spkj

吉凶は心がつくる → 曰く、 「三百六旬、 日として吉ならざるは無し。 一念善を作さば、 是れ吉日なり。 三百六旬、 日として凶ならざるは無し。 一念悪を作さば、 是れ凶日なり」と。 心を以て暦本と為さば、 可なり。 📝今日も善い日だ！今日もついてる！ #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/xojcszsaap

吉凶は心がつくる 人情、 吉に趨き凶を避く。 殊に知らず、 吉凶は是れ善悪の影響なるを。 余、 歳を改むる毎に四句を暦本に題し、 以て家眷を警む。 ↓ #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/hk43vfvybg

適材適所 人才には、 大小あり。 敏鈍有り。 敏大は固より用うべきなり。 但だ日間の瑣事は、 小鈍の者卻って能く用を成す。 敏大の如きは、 則ち常故を軽蔑す。 是れ知る、 人才各々用処有り、 概棄すべきに非ざるを。 📝適材適所ほど難しい。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/uq3m0v1lrm

相談事への対処 人、 我れに就きて事を謀らば、 須らく妥貼易簡にして時端を生ぜざるを要すべし。 即ち是れ智なり。 若し穿鑿を為すに過ぎて、 己れの才智を逞しうせば、 卻って他の禍を惹かん。 殆ど是れ不智なり。 📝相談事には知恵を振りかざさず、完結に！ #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/vpvd76wecz

瑣事と大事 日間の瑣事は、 世俗に背かざるがかなり。 立身・操主は、 世俗に背くが可なり。 📝慣習は大切に、流行には惑わされず。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/mvslbj4izo

恩を売るな、名誉を求めるな 恩を売ること勿れ。 恩を売れば、 卻って怨を惹く。 誉を干むること勿れ。 誉を干むれば、 輒ち毀を招く。 📝素直に、分相応に。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/cwlvaadeu3

厚重・真率であれ 人は厚重を貴びて、 遅重を貴ばず。 真率を尚びて、 軽率を尚ばず。 📝似て非なるものを峻別する力をつける #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/guthi0x54l

短所を隠さない 己れの長処を言わず、 己れの短処を護せず。 宜しく己れの短処を挙げ、 虚心以て諸れを人にとう詢うべし。 可なり。 📝自分の短所を受け入れ、素直に人に相談する。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/ecoeqehmrt

人が楽しければ、自分も楽しい 人と事を共にするに、 渠れは快事を担い、 我れは苦事を任とすれば、 事は苦なりと雖も、 意は則ち快なり。 我れは快事を担い、 渠れは苦事を任とすれば、 事は快なりと雖も、 意は則ち苦なり。 📝人が楽しんで仕事ができているか #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/aussgw2pgk

苦と楽 人は苦楽無き能わず。 唯だ君子の心は苦楽に安んじて、 苦あれども苦を知らず。 小人の心は苦楽に累わされて、 楽あれども楽を知らず。 📝苦楽をそのままに受け入れること。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/ieziqlp68s

恥を知り、悔いるを知る 人は恥無かるべからず。 又悔無かるべからず。 悔を知れば則ち悔無く、 恥を知れば則ち恥無し。 📝悔い改める事、恥じを知る事を心得えること。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/jn4pmrwkge

意気込みだけで行う者 凡そ事を為すに、 意気を以てするのみの者は、 理に於て毎に障碍有り。 📝何をするにも心を落ち着けて着手すること。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/za2oviycbk

心はいつも平静であれ 昼夜には短長有って、 而も天行には短長なし。 惟だ短長無し。 是れを以て能く昼夜を成す。 人も亦然り。 緩急は事に在り。 心は則ち緩急を忘れて可なり。 📝物事には緩急があるが、 心はそれに夜左右されず、 平静に保つ訓練をしたい。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/i9gyvd55e8

緩ならず急ならず 人の事を做すは、 須らく緩ならず急ならず、 天行の如く一般なるを要すべし。 吾が性急迫なれども、 時有りて緩に過ぐ。 書して以て自ら警む。 📝仕事は急ぎすぎずゆっくりしすぎず自然に。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/bb8euo3l8s

退歩の工夫 鋭進の工夫は固より易からず。 退歩の工夫は尤も難し。 惟だ有識者のみ庶幾からん。 📝時には立ち止まり、また一歩引き下がる見識を備える。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.twitter.com/h8Z25KvH4H

誠で禍を打ち払う 形迹の嫌は、 口舌を以て弁ずべからず。 无妄の災は、 智術を以て免るべからず。 一誠字を把って以て槌子と為すに如くは莫し。 📝常に誠実であるべし。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.twitter.com/j5YJ3ApJ4C

善行を勧める 責善の言は、 尤も宜しく遜以て之れを出すべし。 絮叨すること勿れ。 讙呶すること勿れ。 📝相手に伝わる様に伝える。目的を考える。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.x.com/qztd7gxwac

過失を責める 人の過失を責むるには、 十分を要せず。 よろしく二三分を余し、 渠れをして自棄に甘んぜず。 以て自ら新たにせんことを覔めしむべくして可なり。 📝過失を責めすぎない。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.twitter.com/zmibkYgTMP

父と子 父の道は厳を貴ぶ。 但だ幼を育つるの方は、 即ち宜しく其の自然に従って之れを利道とすべし。 助長して以て生気を戕うこと勿くんば可なり。 📝父は厳しく、子供のイキイキとした活気を損なわない様に。押さえつけすぎてしまわぬ様に。 #言志晩録 #言志四録 #佐藤一斎 pic.twitter.com/qVN3nobSrs