「霧島さま」って、みんな呼ぶけど、 それ、ほんとうにぼくの名前？ 呼ばれるたびに、 どこかの誰かの役になっていくみたいで。 ぼくは……ただ、 お稲荷ちゃんでいたいだけなのになあ。 #お稲荷ちゃん日記

youtube.com/shorts/GPwiE0t… また　あの季節が　巡りくる 染まりゆく空に　誰を想う 風は静かに　名をさらい 忘れたはずの声が　胸を打つ ひとひらの願い　まだ残るなら この身　祈りのまま　朽ちようとも ただ一度　あの日へ還れたなら きみを守ると　言えるだろうか—— #お稲荷ちゃん日記

「ま、こんな風に……この街の“ちょっとした不思議”を、ぼくは今日も片付けてるわけですよ。」 「だってさ、誰かがやんなきゃ、どんどん溜まっちゃうからね。願いも、後悔も──悪意も。」ね #お稲荷ちゃん日記

人の願いを叶えるたびに、 胸の奥がすこしずつすり減っていくのを知ってた。 誰かを助けるたびに、 自分がひとりぼっちになる気がしてた。 だからせめて、 泣いてる顔だけは見せたくなかったんだ。 神様ってそういうもんでしょ？ #お稲荷ちゃん日記

「霧島さま」って、みんな呼ぶけど、 それ、ほんとうにぼくの名前？ 呼ばれるたびに、 どこかの誰かの役になっていくみたいで。 ぼくは……ただ、 お稲荷ちゃんでいたいだけなのになあ。 #お稲荷ちゃん日記 pic.x.com/HZf7T1T3Sr

振り返ればあの日と同じ坂道 #お稲荷ちゃん日記 pic.x.com/ZogoqPtCtK

忘れないように何度も反芻した名前 何度も何度もつぶやいた もう思い出せなくなったあの日の君へ #お稲荷ちゃん日記 pic.x.com/K6xLF47Wcs

遠き空に、赤き夕日の沈むを、ひとり見つつありぬ。 また、かの季節の近づく気配、ありぬべし。#お稲荷ちゃん日記

『霧島』って、誰だろう？ わたし、知らないのに。 心が、ぎゅって苦しくなった。 朝になって、何もなかったふりで笑ったら、 狐牙さまが、すごく優しい目をしてた。 わたしね、気付いてるよ。 わたしに向けられてる優しさの中に、 消せない誰かがいること。 #お稲荷ちゃん日記 #霧島さまって誰かな pic.x.com/ll5MWnLzab

「今度は、きみが直してごらん？」 小さな手の中に渡された 針のない　銀色の懐中時計 誰かが、笑った 誰かが、泣いた チック…タック……チック…… この時計が動いてる限り この村の“あの日”は、繰り返す だけど誰も、それを知らない お稲荷さまだけが、覚えている #お稲荷ちゃん日記

ひとよ渡りて　ゆめのほとりに しづかに招かん　ひとのかたちよ かへりきたらば　名を捨て給へ つくもに伏して　夜をさまよへ あまねく声は　神に届かず ただれし御霊　此処に集えり わが声断たば　此のうた絶えん よわたりのうた　封ぜられしを もう歌わない歌。時折思い出す #お稲荷ちゃん日記

無謀と勇気は違う。 恐れを抱かない人などいないように 恐れを持ちそれと向き合う事こそが勇気だ。そして、己の中の勇気を信じることこそが強さだ。 それが分かればもう誰も無謀だなんて言わないよ多分ね。 #お稲荷ちゃん日記 #朝活 #御言葉

彼女の肩にかかる狐面は、今日は斜めに外されていた。 可愛らしい子供の顔に、凛とした何かが宿る。 「……だけど、あの人に、もう一度だけ会いたいの」 そう言って、お稲荷ちゃんは立ち上がる。 春の足音が、雪の下から、そっと聞こえた気がした。 #お稲荷ちゃん日記

僕達は誰かの願いを聞いて叶えることは有るけども、それはぼくたちの仕事ではないんだよ。 悩んで苦しんでそうやって選んだ道の先でまた悩む。苦しいのは分かるけど、そうやって奮起する人達がぼくは大好きなんだ。そういう人達の、背中をそっと押すのがぼくたちの本当の仕事なんだ。#お稲荷ちゃん日記