慶長十四年八月廿八日 #知行所置目の次第 其の参 一、年貢津出津迄百姓持出其外は存間敷候但一志郡山奥の津へ程遠所は其村より五里之分津出可仕候事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、年貢は津の港まで百姓に持ってこさせ、例外は認めない事。但し一志郡の山奥の津までかなり距離のある村については…

慶長十四年八月廿八日 #知行所置目の次第 其の弐 一、百姓之外家数改渡上は其給人百姓免仕走らせ候はば可曲事候事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、百姓その他、領内の家数を調査してから領地を与えているので、領内の給人、百姓を逃散させた場合は処罰する。

慶長十四年八月廿八日 #知行所置目の次第 其の壱 一、知行所物成相定渡上者四ツ成に納可申候但荒地開者給人才覚之上は百姓申談手柄次第知行能仕取申給人百姓もよき様に才覚可仕候事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、領地の主年貢は4割と定めて納めさせる事。但し荒地を開墾した者や…

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の弐拾壱 一、代官申付候程之者にはおしならし五人ふち遣候事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、代官を任せられる程の者には等しく五人扶持を与える事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の弐拾 一、物成并高かしら或はくら地以下或は万事こまかなる分聞立可申事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、主年貢、収穫高、保管量の他、年貢に関する事は細かい所まで把握しておく事。

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾玖 一、鉄炮之者其外下々法度かたく可申付候みたりの儀有之はくみ頭迄曲事に可申付事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、鉄砲撃ちの者、その他下々にまで法度を堅く申し付け、守らない場合は（その組の）組頭まで連座で処罰する事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾捌 一、鉄炮之衆そのくみにて無之候共他のくみへも人之人事候はば可申談事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、鉄砲打ちがその組にいない場合でも他の組から人を呼ぶ時は相談する事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾漆 一、御年貢不済間他国口々より米出し申間敷事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、年貢が未納の間は他国へ米を出さない事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾伍 一、山中は鉄炮うち可申候ひろみにててつほう打間敷事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、山中では鉄砲を撃って良いが、平地では鉄砲を撃たない事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾肆 一、鹿猪牛犬一切くい申間敷事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、鹿、猪、牛、犬は一切食べてはいけない

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾参 一、御年貢不済間は見斗にて庄屋百姓人質之事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、年貢が未納の間は見計らって庄屋、百姓から人質を取る事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾弐 一、百姓拾人くみに判形つかせ可申事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、百姓拾人組に判形をつかせる事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾壱 一、むさとしたすねぶり候はば付立可申上候事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、いい加減な事をしていた場合は一々書き留めて報告する事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の拾 一、庄屋百姓之むすめ下女以下に至るまて下々迄みだり之儀候はば已来聞付候共可為曲事候　もらい候儀も停止之事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、庄屋、百姓の娘から下女以下に至るまで下々の者でも道を外れる事ありと聞きつければ処罰する事。…

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の玖 一、なぞうぢぬかわら薪は其所に有之而入ほとは百姓馳走可申候少にても其所より他所へもたせ越候事堅停止之事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、余った瓦や薪はその村で必要な分に関しては百姓に与えても良い。…

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の捌 一、竹木一切きらせ申間敷事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、竹、木は一切伐らせない事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の漆 一、代官下代まかない方何も自賄之事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、代官、下代、賄い方はいずれも自前で雇う事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の陸 一、人足つかひ之事代官下として一切めし仕申間敷事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、人足を使う場合、代官の下での仕事には一切使わない事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の伍 一、たわら二重俵にしてさん俵をあて立縄をかけ五所ゆいの事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、米俵は二重にして小口は桟俵で蓋をして、立縄を掛けて五所結いにして収める事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の肆 一、納之舛は御定之御焼印之舛之事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、年貢米を計る桝は指定の焼印が押してある桝を使用する事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の参 一、米にもみぬかなきやうに可入念事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、米に籾糠が混ざってないか入念に確認する事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の弐 一、はかりは百姓其ぬしぬしあげにはからせ可請取事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、年貢の計量は百姓の主達に計らせて請け取る事

慶長十三年十月二日 #伊州名張支配の制度 其の壱 一、口米三升六合之外一切取間敷事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、追徴年貢米は三升六合として、その他は一切取らない事

慶長十三年正月吉日 #家中へ制度 其の拾壱 一、家中にととうを立或はあいたのよきそ或は間あしきそと申成下としてむさとしたる申事仕寄合振廻なる酒の以後必右之通有物にて候堅可為停止候事 #藤堂高虎 #まいにち高虎…

慶長十三年正月吉日 #家中へ制度 其の拾 一、度々申ふれ候といへとも女子在今治可仕無之者は改曲事に可申付候事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、何度も伝えてある事だが女性がいるのに今治に出仕させていない者は調査して処罰する事。

慶長十三年正月吉日 #家中へ制度 其の玖 一、いとまを不乞他所へあるき申間敷候并知行所へ参候共其組頭今治奉行中へ理り可罷越事 #藤堂高虎 #まいにち高虎 一、暇乞いをせずに他所に出歩かない事。また自分の知行地に出向く時も、自分の組頭及び今治の奉行の許可を得てから向かう事。