寄す波に 漕ぐ櫂（甲斐）もなし 帆を張りて 風待つ海女の 心地するなり 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな （百人一首・源重之）

山の宿 訪ふ人もなし 文も絶へ うら寂しさに 秋を知るなり 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり （百人一首・恵慶法師）

木枯らしに 声かき消えて いたづらに 身の浮き名より 「あわれ」と告げよ 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな （百人一首・謙徳公）

逢坂の 松にかかれる 月数へ 松明の火に 鬼宿るらん 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし （百人一首・中納言朝忠）

色かたち 誰も知れぬ 恋なれば 忍ぶも難し あな人恋し 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき （百人一首・参議等）

来世をも 誓いし糸の 忘らるる しるしなくして 行き惑ふかな 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな （百人一首・右近）

秋の雨 仮の宿りに ひきとめよ 君のひく袖 色移るまで 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける （百人一首・文屋朝康）

逢ひてのち 短き夜を 恨みては 夏のいづこに 君の香を問ふ 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ （百人一首・清原深養父）

ふるさとの 時を知らぬ 花の香は 昔の人の 心のままに 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける （百人一首・紀貫之）

遠き日の 友の語らひ 懐かしみ 今宵ひとりで 月と杯する 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに （百人一首・藤原興風）

久方の 空の模様の 移ろひは 静心なく 雨の降るらむ 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ （百人一首・紀友則）

紅葉する おもてにうらに 我が身ごと 柵の風 染めかけてゆく ※おもて＝表／面（顔） 　うら＝心 2024.9.23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり （百人一首・春道列樹）

灯す夜の 燃ゆる炎と 見るまでに 衣の上に 零れる朝日 2024/9/23 #創作 #歌 #短歌 #tanka #一人百首 #百人一首 *+:＊°*+:＊°+:＊°*+:＊ 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 （百人一首・坂上是則）