#一日一キケロー tertium, oris depravatio, non digna nobis; Cic.de.Orat.2.252 三つ目のものは顔を歪めて表情を作ることで、われわれ弁論家にはふさわしくないものです。

#一日一キケロー Sed haec tragica atque divina; Cic.de.Orat.2.227 しかし、その演技が悲劇的荘厳さをもった、神々しいばかりのものだったのはもちろんのことです。

#一日一キケロー An iuri civili? Est paternum. Cic.de.Orat.2.226 それとも、市民法をめざしてか。君のお父さんの天職だったものだ。

気付いたら丸四年。次の一年も淡々と呟き続けます。 #一日一キケロー

#一日一キケロー Pro di immortales, quae fuit illa, quanta vis! Cic.de.Orat.2.225 不死なる神々にかけて！あの演技の何という演技、何という迫力であったことか！

#一日一キケロー "Sapiens videlicet homo cum primis nostrae civitatis norat hunc gurgitem; Cic.de.Orat.2.224 『むろん、わが国でもとりわけ聡明な人であった父親には、底なしの淵ともこの人物の浪費癖が分かっていたのだ。

#一日一キケロー Innumerabilia alia fuerunt, sed non minus iucunda illa perpetua: Cic.de.Orat.2.223 こういった即妙の言葉は無数にありましたが、弁論に一貫するおかしみもそれに劣らず愉快なものでした。

#一日一キケロー haec scilicet bona dicta, quae salsa sint; Cic.de.Orat.2.222 もちろん、エンニウスの言う『良き言葉』とは『気の利いた言葉』に他なりません。

#一日一キケロー dicta illa brevia non habuit; Cic.de.Orat.2.221 もっとも、あの弁論には寸鉄人を刺すといった即妙の言葉は見られませんでしたが。

#一日一キケロー →『泥棒が見えるからだ』と答えた時、どんな技術の助けが得られたというのでしょう？

#一日一キケロー Quid enim hic meus frater ab arte adiuvari potuit, cum a Philippo interrogatus quid latraret, furem se videre respondit? Cic.fe.Orat.2.220 例えば、ここにいるこのわたしの兄が、ピリップスに『何を吠えているのだ』と尋ねられて、→

#一日一キケロー sed ut reliqua praetermittam, Cic.de.Orat.1.38 他の例はさておくとして

#一日一キケロー in Servio Tullio, quid? Cic.de.Orat.1.37 セルウィウス・トゥッリウスの場合はどうか？

#一日一キケロー non a sapientibus et fortibus viris, sed a disertis ornateque dicentibus Cic.de.Orat.1:36 賢明な者たちや勇敢な者たちではなく、能弁な者たちや言葉を飾ることのできる者たちによって

#一日一キケロー sed illa duo, Crasse, vereor ut tibi possim concedere: Ci.de.Orat.1.35 クラッスス、悪いが、どうも次の2点だけは君に譲るわけにはいかないように思う。

#一日一キケロー Ac ne plura, quae sunt paene innumerabilia, consecter, comprehendam brevi: Cic.de.Orat.1.34 こうした例を挙げるときりがないから、これ以上続けるのはやめにして、簡潔にまとめよう。

#一日一キケロー Ut vero iam ad illa summa veniamus, Cic.de.Orat.1.33 いや、言論の例の最大の功績に話を移すなら、

#一日一キケロー →われわれ人間が獣にまさる最大の点だからである。

#一日一キケロー Hoc enim uno praestamus vel maxime feris, quod conloquimur inter nos et quod exprimere dicendo sensa possumus. Cic.de.Orat.1.32 というのも、互いに言葉を交わし、感じたこと、思ったことを言論によって表現できるという、まさにその一点こそ、→

#一日一キケロー →聴くにつけ理解するにつけ心地よいものが他にあるだろうか。

#一日一キケロー aut tam iucundum cognitu atque auditu, quam sapientibus sententiis gravibusque verbis ornata oratio et polita? Cic.de.Orat.1.31 あるいは、賢明な思想と荘重な言葉によって装飾され琢磨された思想ほど、→

#一日一キケロー ut ante diximus, oratori iuris civilis scientia necessaria est, Cic.de.Orat.1.201 したがって、先ほども言ったように、弁論家には市民法の知識が不可欠である

#一日一キケロー est enim sine dubio domus iuris consulti totius oraculum civitatis; Cic.de.Orat.1.200 なぜなら、疑いなく、法律家の家は国全体の神託所に他ならないからである。

#一日一キケロー Senectuti vero celebrandae et ornandae quod honestius potest esse perfugium quam iuris interpretatio? Cic.de.Orat.1.199 また、老年を賑わし、飾るためのよすがとして、法を読み解き解釈することほど誉れあるものが他にありえるだろうか？

#一日一キケロー incredibile est enim, quam sit omne ius civile praeter hoc nostrum inconditum ac paene ridiculum; Cic.de.Orat.1.197 わが国のそれを除けば、他の民族の市民法がすべていかに未熟なものであり、ほとんど笑止とさえ言えるものであるが、信じがたいほどなのだ

#一日一キケロー Cuius primum nobis mens, mos, disciplina nota esse debet, Cic.de.Orat.1.196 何よりもわれわれはその精神、その慣習、その生活様式を知らなければならないのである。

#一日一キケロー Fremant omnes licet, dicam quod sentio: Cic.de.Orat.1.195 すべての人が不満の声を漏らそうとも、自ら感じるところを述べよう。

#一日一キケロー et docemur non infinitis concertationumque plenis disputationibus, Cic.de.Orat.1.194 かつ、われわれの教えられている通り、諍いに満ち満ちた果てしのない論争によってではなく

#一日一キケロー —dicam audacius— Cic.de.Orat.1.193 いささか大胆な言い方をすれば

#一日一キケロー neque ita multis litteris aut voluminibus magnis continentur; Cic.de.Orat.1.192 また、それは膨大な字数を費やして書かれているものでもなければ、何巻もの大冊に収められているものというのでもない。

#一日一キケロー qui mecum vivit semperque vixit, Cic.de.Orat.1.191 わたしとともに暮らし、これまでもわたしと生活を共にしてきた(ガーイウス・アクーレオーが)

#一日一キケロー egregie cordatus homo, catus Aelius Sextus, Cic.de.Orat.1.198 優れた精神をもった人、聡明なアエリウス・セクストゥス

#一日一キケロー itaque nos raucos saepe attentissime audiri video; Cic.de.Orat.1.259 われわれ弁論家がしわがれ声であっても、聴衆が耳をそばだてて熱心に聴き入っているのを、現にわたしはしばしば見て知っている。

勝手で恐縮ですが、自身のラテン語の勉強も兼ねて、一日一回、キケローの著作から文章を紹介する試みをしてみたいと思います。 原文はPerseus やLatin Library, Loebから採り、訳文は『キケロー選集』から。 #一日一キケロー