乳がんの治療は主に、外科治療の手術と、化学療法の抗がん剤治療、内分泌療法のホルモン療法、放射線治療があります。最近では、分子標的治療、免疫チェックポイント阻害薬など新しい治療も登場しています。#一歩先へススメ

家族に乳がんや卵巣がんの経験者がいる人や、長期間にわたってピルやホルモン剤を服用している人は、40歳未満であっても検診について専門医療機関で相談してみましょう。#一歩先へススメ

閉経前の人は乳腺が高濃度で、マンモグラフィでは小さな病変が写らないことがあるため、超音波検査も受けておくと発見できる可能性が上がります。#一歩先へススメ

マンモグラフィでは、まだしこりになっていない、石灰化したカルシウムの沈着を確認できるため、極めて早期の乳がんを発見することが可能です。#一歩先へススメ

私のように検診の対象年齢ではない人が乳がんを発見するには、やはりセルフチェックをするしかありません。お勧めの方法は、月に1回自分の誕生日と同じ日にちに行ってルーティーン化すること。また、月初や月末と決めておいても忘れにくいと思います。(矢方）#一歩先へススメ

排卵後から月経までは乳腺が肥大し、乳房が張り、触ると痛みを感じることがあるため、セルフチェックは月経が終わる頃に行うことをお勧めします。#一歩先へススメ

確実な予防要因はなく、乳がんは誰にでも発症する可能性があります。そのことを心に留め、セルフチェックや検診と併せて、生活習慣を見直し、発症リスクを高める要因を減らしていくようにしましょう。#一歩先へススメ

乳がんが最も発生しやすいのは、脇につながる外側上部です。この部位は乳房の中でも乳腺組織が豊富にあるため、乳がん全体の約半分がここに発生すると言われています。#一歩先へススメ

【乳がんに気がついたきっかけ】芸能人の方が若くして乳がんで亡くなったことを知り、他人事ではないと自分で触ってみました。すると左乳房に硬いしこりを感じたのです。痛みなどは全くなかったので、そのうちに消えるかなと思っていましたが、気になって病院へ行きました。（矢方）#一歩先へススメ

【乳がんに気がついたきっかけ】私は、右の乳房にひやりと冷たさを感じ、見てみると透明な液体が出ていました。透明なので大丈夫だと思っていたのですが、検査をしたところ乳管の中に濁った水があり、精密検査をしたら乳がんでした。（恩田）#一歩先へススメ

脇の下のリンパ節が腫れている、左右の乳房の大きさが違う、腕を上下して乳房にえくぼができる場合も何らかの病変が疑われます。#一歩先へススメ

「びらん」と呼ばれる湿疹やオレンジの表皮のようにザラザラした皮膚、濡れたような状態や乾燥した状態も乳がんの症状です。#一歩先へススメ

乳がんの症状として、乳頭から出る分泌液があります。片方の乳頭の1か所の孔から黄色がかった液や少し血が混じったような茶褐色の液などが分泌される場合は、乳がんが疑われます。#一歩先へススメ

乳がんは、女性が罹患するがん第1位ですが、死亡率は第5位。早期に発見し治療すれば治る人も多いがんです。特に閉経を迎える少し前と閉経後に罹患しやすいと言われています。#一歩先へススメ

乳がんは自分で見つけられ、「罹患＝人生の終わり」ではないことを十分に理解し、早期発見・早期治療する権利を捨てないでほしいと、声を大にしてお伝えしたいです。(藤田医科大学　教授　喜島祐子) #一歩先へススメ

乳がんの治療は10年単位で驚くほど進歩しています。生存率の向上だけではなく、一人ひとりの生活や価値観に合わせた選択ができる状況が生まれつつあります。とは言え新たな選択肢が生まれても、その恩恵を受けるためには早期発見が第一条件です。(藤田医科大学　教授　喜島祐子) #一歩先へススメ

乳がんに関する情報は、「日本乳癌学会」や「国立がん研究センター」など、専門家たちが責任を持って作っているホームページをご覧ください。(藤田医科大学　教授　喜島祐子) #一歩先へススメ

異変を見つけたら速やかにお近くの「乳線外科」で診てもらいましょう。近くに乳腺外科がない場合は、かかりつけのホームドクターに相談してください。専門医でなくても症状を聞き、乳腺外科や大きい病院へ紹介状を書くなどしてくれるはずです。(藤田医科大学　教授　喜島祐子) #一歩先へススメ

乳がんの異変の一つに、「乳房の右と左の大きな差」があります。以前からある左右差なのか、その変化は本人にしかわかりません。自分が"自分の主治医"になつたつもりで、観察や触診をし、変化がないかをチェックしてください。(藤田医科大学　教授　喜島祐子) #一歩先へススメ

40歳以上の方は、できれば1年に1度の検診に加えて、月に1度のセルフチェックを実行していただきたいです。実際に私の外来を受診される患者さんの7〜8割は、乳房にできたしこりなどの異変にご自分で気づいて来院されています。(藤田医科大学　教授　喜島祐子)　#一歩先へススメ

抗がん剤治療が始まった時は果てしなく続くように思いましたが、終わってしまえばあっという間。自分を褒めてあげたくなります。今の目標は、10年続くホルモン療法が終わった後に「10年って意外に早かったなあ」と思えることです。仲間と励まし合って頑張りたいです。（恩田）#一歩先へススメ

私のように病気のことを人と共有することによって楽になる人もいますが、病気のことに触れないでほしい人もいるので、そこはそれぞれに合った方法を探れるといいなと思います。（恩田）#一歩先へススメ

セルフチェックをすることで「知るのが怖い」という気持ちはよくわかります。しかし、現実的に「こうすれば乳がんにならない」という方法がない以上は、一刻も早く見つけることがベストなので、勇気を出してセルフチェックや検診をしてほしいです。（恩田）#一歩先へススメ

がんと一言で言っても、病状や治療方法は人によって全く違うので、患者本人は自分ができることとできないことをはっきりさせておき、周囲はそれをしっかり聞いてほしいですね。（恩田）#一歩先へススメ

「もし、自分の周りでがんになった人がいたら、患者本人が決めたことを否定せず、寄り添ってほしい」です。患者は、私たちの想像以上に悩みに悩んで治療方針を決めています。それを軽い気持ちで否定してほしくはありません。(ディレクター　三輪あきな) #一歩先へススメ

「がんとの闘い」。その一つひとつの裏側には、一人ひとりの思いがあり、一つひとつの決断があり、一人ひとりの生活がある。恩田の闘病が、一つの事例としてお役に立てれば、それも「命を守る報道」であると感じています。(『キャッチ！』当時プロデューサー　加藤哲朗）#一歩先へススメ

私の経験は、何万といる乳がん患者の一例に過ぎませんが、「乳がんはこうやって発見できるんだ」「乳がんの手術はこんなことがあるんだ」「乳房再建にも選択肢がある」ということを、私の実例を通じて多くの方々に知ってもらいたいです。（恩田）#一歩先へススメ

乳がんの検査のときに「ちょっとここが気になる」と伝えるとよく調べてくれることがあり、そこから発見される場合もあります。「異変があったら先生が気づいてくれるはず」と考えず、セルフチェックなどで違和感がある場合は、自分から伝えるといいと思います。（恩田）#一歩先へススメ

乳がん治療から復帰した直後は、午前中は腕のリハビリに通い、午後から出社していました。「これ以上は体調が悪くなりそう」「ここは頑張り時」と考えながら取り組んでいます。主治医と無理のない働き方について相談し、会社に伝えることが大切だと思います。（恩田）#一歩先へススメ