2024.4.30 人から・趣味・貼る 人から「趣味は何ですか」と聞かれると、困る。趣味が多すぎて、挙げていくと何分もかかるのだ。殆どやっていなくて、挙げ漏れる趣味も有る。忘れないよう、一覧表を冷蔵庫に貼る。これって、本当に趣味なのかなあ。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.29 習慣・才能・財産 財産を作る才能は、金儲けを逃がさないこと。金の匂いには習慣で自然に吸い寄せられる。 「センセイ、こちらでいかがですか」 「"万博"か。旨そうだ」 「またオムライスで遊んで！あら、ケチャップでよく書けたわね」 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.28 磁場・鍼・予感 先生達が慌てた。磁力が特別強い客が来て、他の患者に打った鍼を全部吸いつけてしまう。 「ピアスは外して！銀歯の人はゴムのマスクして！」 そして、施術中に磁場が変化した。嫌な予感。今度は鍼を四方へ弾き飛ばす。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.27 ことば・絵・泣きそう 僕らは、川で溺れる河童を助けた。落ち込んで泣きそうになる彼に、優しいことばをかけ、妻は胡瓜サラダをふるまう。息子は彼の絵をクレヨンで描いて贈った。 「もう少し頑張ってみます」 救命胴衣を買ってみるそうだ。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.26 得意・不安・マインド 苦手なことをやるのは不安だし、失敗すると気持ちも落ち込む。「私はコレが得意なんだ」と言い聞かせ、マインドコントロールしてやってみるのだが。 「川で溺れてる！助けないと！」 やっぱダメだ、河童は引退しよう。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.25 新人・電話・シンクロ 今年の新人に一卵性双生児がいて。パソコンを開く動き、ペン立てからペンを取る動作、席を立つタイミングまでシンクロしている。電話も同時に取り、同時に転送してくるので、どちらの通話を取ればいいか非常に迷う。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.24 作家性・証拠・偏見 「お前の犯行だ」「偏見ですよ。証拠は？」「床の血痕だ。飛び散った血がきれいにシンメトリーになるよう、あとから血を足している。作家性が出ちまったな」「しまった」 「遊んでないで早くオムライス食べなさいー」 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.23 我に返る・好きなこと・生活 裕福では無いが音楽で生活できていて、幸せだと思っていた。だが保護者である博士に「今からチップを入れ替えますね。好きなことが、ギターからケーキに変わりますよ」と言われ、我に返るとパティシエになっていた。#ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.22 開運・マスク・関係者 今夜のメイン出演者だが、マスクをしていたら、ホール楽屋口で腕を掴まれ「関係者のかたですか」と詰問された。芸能人オーラが無いのかな。さっきも、開運の栞を売りつけられた。 あ、違う次元に居たのか。しまった！ #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

火に触れて 扱う猿の 賢しらに 冴え渡るほど すっぱいイチゴ #短歌　#三題話 「松明」「賢人」「苺」

二十歳くらい・アドバイス・だれ 屋台で飲み物を売る俺の前に現れた少女。 「ビール」「歳は？」「二十歳くらい」「くらいって。嘘つくなら堂々とな。俺からのアドバイスだ」「捨子で歳は不明なの。親もだれかわからない」 それ親につく嘘じゃないぞ。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.20 カメラ・嫌い・質問 医者が「この検査は初めてですか」と質問した。 「はい。胃カメラ、嫌いなんで」 「今は進化してますから、楽ですよ。カメラ機能以外に、息をお好みの香りにできますが」 「え！お願いします」 お好み焼きの香りだった。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.19 建築・音楽・タイミング その建築物の階段は、踏むとピアノのように音がして、タイミングよく昇ると素敵な音楽になる。だがつまずいたりしてリズムが狂うと、スピーカーから「やり直し！」の声がして、1階に戻される。いつ２階に着けるの。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.18 気分・動物・王国 動物園で働くせいもあるが、「あつ森」のゲームは楽しい。仕事がきつい時も、知らない誰かと通信すると、気分が晴れる。今日遊びに行った島は果物王国だった。 「チンパンジーがSwitchいじってる！」 バレたか。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.17 生活者・錆びて・新しい 錆びて開かない扉。踏み跡のない土の庭。館に生活者の痕跡はない。なのに、室内をモニタリングすると、体温があるらしい生体反応が見える。既に、新しい生命体が誕生したのか？宇宙から帰還した我々の方が侵略者か？ #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.16 自然素材・放熱・負担 毛皮のコートで都会の街を歩いてみたい。 父に渡される自然素材のものは、嫌。 兎や狐なら軽いけど、羊を背負うと首や肩に負担がかかるし。それにコレ、家畜を運んでるだけで、服じゃないし。 放熱してて暖かいけどね。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.15 大学・日本語・大笑い 外語大学の英米科に入学したのだが、大学内では日本語禁止で、笑う時さえ「わはは」や「クスクス」でなくguffawやgiggleと笑わないと評価が下がるそうだ。大笑いだよ。あ、クシャミ出そう。Achoo！ #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.14 買う・センサー・自覚 花柄のノートに手を伸ばしたら、腕時計に仕込まれたセンサーがぶるっと反応した。 「似タ物ヲ7冊持ッテイマス」 「買うんじゃない、見るだけ」 「自覚シテマスカ。ソウ言ッテ既ニ4冊買ッテマス」 腐らない物はいいの！ #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

人見知り・いいこと・こっち 人見知りの妹が、近所の女子達から離れて、一人で遊んでいるのを見かけた。近所の子達曰く「こっち来て遊ぼうと言っても、来ない」そうで。 妹に「何してるの？」と聞くと「いいこと」と。 あれ？その人形、藁製なの？ #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

アメリカ・必然性・エンジン 寂れた道。故障車傍に男が立ち尽くしていた。僕は「大丈夫ですか」と声をかけた。すると銃を突きつけられた。ここはアメリカかよ。 「エンジンを直してくれたら助けてやる」 直せるけど。 幽霊を銃で脅す必然性、ある？ #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

草むらに シルクのベッド この国に 誰かが夢を 見にきてるのか #短歌　#三題話 「草むら」「白」「ベッド」

2024.4.11 手帳・散歩・便利 犬や猫もいいけど。ペットにするなら、手帳が最強だろう。散歩は、走らず自分のペースで行けるし。何にも無い日、まあそれが殆どだけど、シールやマステで飾れば、ウソでも楽しそうに見える。メモも取れて便利だよ。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

マニュアル・二層式・ロンダリング 「賄賂のマニュアル通り、二層式の菓子折りだな。ずしりと重い。下の層は金塊か？ロンダリングが大変そうだ。センセイ、金庫に入れますか？」 「いいから早く冷蔵庫に入れて」 最近子供達がこんな政治家ごっこをする。#ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.9 水辺・きのこ・楽しく 山で採ったきのこや水辺で獲った魚を河原で楽しくバーベキューしていたら。 「助けてー！」丸太にしがみついた河童が流れて来た。みんなで救助し、魚をふるまったりして慰めたが。 「河童を引退します」 引退できるの？ #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.8 色褪せる・効率・曲芸 妻がジャグリングの練習をしている。妻は容姿が色褪せる事を焦り、特技を身につけ魅力的になろうと思ったそうだ。でも。よりによって、曲芸？美しく見せるなら、バレエとかの方が効率がいいのに。あ、グラス割った。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

タンポポ・持ってる・地球の風 ドーム内に風は吹かない。先日来たばかりの地球からの移住者が植えたタンポポの綿毛は、このままでは飛ばずに朽ちるだろう。 「いい物持ってるよ」と、友が扇子を出して煽いだ。綿毛が舞う。地球の風の匂いがするね。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

プロデューサー・コア・ラッパー プロデューサーは、自分が育てた、コアなファン層を持つラッパーの亡骸に手を合わせた。産まれた時から、二十年しか生きられないとわかっていた。仕方ない。 次は、九官鳥でなくオウムにしよう。寿命が六十年だから。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.5ひとり・だれか・おいしい 森でひとり迷って日も暮れてきた頃、立派なお屋敷を見つけた。しかし、門扉は錆びて、扉は朽ちている。 「だれか居ませんかー？」 返事はないが、中から甘いおいしい匂いが。これ、絶対ヤバいやつ。 ダイエット中だし。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.4 演劇・証・宝石 高位の魔法使いの娘と、ただの人間の男が恋をして、やがて僕が産まれた。祖父の呪いで僕は産まれつき片目がなく、母の宝石が義眼になった。この瞳があの家系の者である証だ。 まるで映画か演劇かって話だろ？信じる？ #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

2024.4.3 絵本・数字・好き勝手 積木や絵本を投げ散らかし、覚えたての数字をクレヨンで壁に書き殴り、父の辞書をビリビリ破り、母の訪問着にお漏らしをし。好き勝手にやってたらしい僕は、大人になって親戚が集まる度に、その話をされ辟易してる。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

絵本・数字・好き勝手 敵が絵本を武器にして殴りかかってきた！　背の部分がヒットして結構痛い。戦い続け、こちらが優勢になってくると、何と、青魔法の「しのせんこく」を使いやがった。僕の頭上に数字が浮かぶ。好き勝手しやがって！ #ほぼ日手帳 　#日々の言葉　 #三題話 　#百字小説

2024.4.2 われわれ・知的・到達 世界中で、出生率が下がり続ける。全世界の政府が、無理に出生率を上げないという答えに到達した。地球の為には、自然に人類が消滅するのが最善だと判断したのだ。われわれが下した、唯一の知的な決断かもしれない。 #ほぼ日手帳 #日々の言葉 #三題話 #百字小説

ふところの 冷えによく効く 漢方を 茅の腐った 駄菓子屋で買う #短歌　#三題話