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「貴方の肩の窪みは、なぜ僕のほっぺの形にぴったりなのですか?」 毎晩、不思議に思う腕枕。 「手前が俺の色に染まったように、俺の躰も手前サイズになったンだろ」 何気なく言われた言葉がとても嬉しい。 目を開けたら、既に緋い髪は寝息に揺れていた。だから小さく囁く。 「愛しております」 #中芥

まりも@東5つ18b@811_marimo

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「言い付けは守ったようだな」 先に寝ていろと言った時には、不服そうな顔をしていたが。 寝台に侵入して抱き締めた躰は、眠っているにしては随分と冷えている。 「ちゃんと守りましたので、御褒美を」 まるで走ったかのように息の上がった声。 巻きついてきた細い足は、スリッパを履いていた。 #中芥

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「勿体ねぇだろ、それ」 既に皿の上は空なのに。 「手前が作ってくれたモンは全部喰うぜ」 ニヤリと笑って僕の手を取り、僕の指でステーキのソースを掬い取っては何度もしゃぶる。 「さぞかし美味ぇンだろうな、こんな美味ぇモン作るシェフは」 指をしゃぶられたまま、僕は抱き上げられていた。 #中芥

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「寝ちまったのか?」 優しい腕がそっと抱き上げてくれた。起きているのがバレないようギュッと目を瞑る。 「残念だなぁ、夜はこれからなのによ」 「僕、眠っておりませぬっ」 慌てて返事をすると、笑い声が降ってくる。 「知ってたぜ」 首に腕を回したら、唇を重ねながら寝台に下ろしてくれた。 #中芥

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「上を向いてください」 やっと汗がひいてきた肌に、ベビ─パウダ─を塗っていく。首も広い背中も割れた腹も、真っ白になるほどに。 「きっとこれが母親の匂いです」 素肌のまま抱き合えば、僕の躰も甘ったるい匂いに包まれる。 テヱブルの上で赤いカーネーションが一輪、空調の風に揺れていた。 #中芥

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「まるで赤子のようだ」 口を薄っすら開けたまま、すやすやと無防備に。 起こさないよう、そっと胸に抱き締めた寝顔は、緋い髪に包まれて天使のように無垢だったのに。 「引っかかったな」 艶のある甘い声と吐息が胸をくすぐる。 「ちょっ、起きて…」 天使は悪魔に豹変して、僕を蹂躙し始めた。 #中芥

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「本日はこのような日だと伺いましたので」 とびきり別嬪のメイドが、スプーンを口に運んでくれる。 「はい、アーンを、旦那様」 龍らしい、微妙な間違い。 でも日本中に御主人様が溢れかえる今日、旦那様はきっと俺だけだ。 「ほれ、旦那様から若奥様へ」 俺はノリノリでお返しのアーンをした。 #中芥

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「こりゃぁ、誘惑してるって判定でいいのか?」 上半身を薄掛けの中に潜り込ませて、小さい尻と細い足だけを寝台の上に出している可愛い恰好は、シーツの皺を伸ばしているのだと分かっちゃいるが。 「その判定で結構です」 小さな声が聞こえてきたから、俺は遠慮なく薄掛けの中へとダイブした。 #中芥

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隙間時間を利用して、二人で中華街の工芸茶を楽しんだ。 「手前のことも、この花みてぇに硝子ン中に閉じ込められりゃイイのにな」 黒獣は確かに何でも切り裂く。けれどたった一つだけ、刃を立てられないものがある。 「貴方の腕を檻にしてくだされば」 テヱブルの下で、十本の指を絡ませ合った。 #中芥 pic.twitter.com/NhtCy38C8Q

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「痺れて、いらっしゃるのでは?」 渡したスプーンが、指からポロリと落ちる。 休みは初日から最終日まで、寝台で過ごした。この人の左腕はその間ずっと、僕の躰を支えるか腕枕になっていた。 「イイだろ?愛の後遺症だぜ」 嬉しそうに笑うから、僕はますますこの人にメロメロになってしまった。 #中芥

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「あれ?無ぇぞ」 引き出しをガサゴソする音。 「仕方ねぇ、買いに行ってくっか」 出掛けようとするから服の裾をしっかりと握った。 「僕が隠しました。箱も貴方の靴も」 ダメですか、と懇願したら、今日だけならと許してくれた。 貴方と僕を隔てるものが嫌い。それがたったの0.01mmだとしても。 #中芥

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「手套をする時、引っ掛けちまうからな」 時間を掛けて、爪をやすりで整えていく。爪切りを使わずに。 「深爪し過ぎではありませぬか?」 「そうか?けどイイんだよ、これで」 本当の理由は、僕の躰を傷つけないためだと知っている。 「愛しております」 優しい指に、一本ずつ唇を寄せていった。 #中芥

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「逢いたかった」 お早う御座いますの前に、そう言ってしまった。眠っている間の数時間、逢えなかっただけなのに。 「俺もだぜ」 暖かい躰が覆い被さってくる。 「手前がお早うを言わねぇから、まだ朝じゃねぇよな」 頷けば、鳥の鳴き声さえ聞こえなくなる。 寝台は、いつまでも夜のままだった。 #中芥

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「…違う、いつもと」 落ち着きに満ちた、優しい腕が伸びてくると思ったのに。 荒々しく寝間着を剥ぎとる獣じみた顔に、痕が残るほど強く手首を掴まれる。 「手前があんまり可愛いから、今夜は余裕、無ぇ」 それでもやっぱり押し倒される時、僕の頭は暖かな手のひらに庇うように支えられていた。 #中芥

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「美味そうだな、それ」 窓から入る悪戯な風が、黒髪をゆっくりと揺らしている。見えては隠れ見えては隠れ、可愛い耳のチラリズム。 思わずパクっとすれば、龍の小振りな耳は、俺の口の中にすっぽりと収まった。 「いただきます」 耳から始めて白い肌へ。フルコースの豪奢なディナーを味わった。 #中芥

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5/5 超異譚レナトス新刊サンプルを支部にアップしました💜 中芥『穢れなき牢獄』全年齢/A5/44頁/500円 本には載せないものをアップしておりますので(サンプル掌編は本日書きました‼️)サンプルだけでも楽しんでいただけたら嬉しいです🎩😈 ↓ #中芥 pixiv.net/novel/show.php… pic.twitter.com/UWRptnXzfS

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「ほれ、アーン」 こうすると、龍は小さく口を開けて同時に目を瞑ってしまうことに最近気づいた。 「龍、アーン」 信じやすいから、食事中でもないのにちゃんと口を開いてくれる。 そこに舌を入れて唇を塞いだら。 吃驚していったん開いた黒い瞳が、蕩け始めてもう一度ゆっくりと閉じていった。 #中芥

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──呼んで呉れよ俺の名を。染みついちまった孤独ごと、手前が色を付けて呉れた俺の名を─ 幹部誕生祝いの小説を支部にアップしました🎉🎉画像は本文の途中場面です🎩😈 #4月29日は素敵帽子くんの誕生日  #文スト最小幹部生誕祭2024  #中芥 pixiv.net/novel/show.php… pic.twitter.com/OML7xfPNGo

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「おーい、しまい忘れてンぞ」 真っ赤な舌が、薄い唇からひょっこり覗いている。絡めて吸われたまま、戻らずに。 寝台の上での甘く激しい運動のあと軽く放心している龍が、間違って噛んだりしたら大変だから。 「可愛いけど、ちゃんとしまっとこうな」 唇を舐めながら、舌先を押し込んでやった。 #中芥

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「知りませぬか?僕のバスローブ」 季節柄、厚手のタオル地からシルクへと変えたバスローブ。 壁に掛かっている様が、まるで松の木に掛けられた天女の羽衣のように見えたから。 「まぁ、イイじゃねぇか」 羽衣を隠されて、天上に帰れなくなった天女の舞を楽しむために、細い躰を寝台へと運んだ。 #中芥

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キスの後の繋がった銀の糸を、白い指が絡め取った。引きつけられるように、今度はその指を口に含む。 冷たい爪を経て、根元の方へと順にねっとりと舌を這わせていく。 視線を合わせたら、龍はこくりと頷いた。 「消えたらまた付けてやる」 白い薬指の根元には、くっきりとした噛み痕が残った。 #中芥

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「世界中でこの場所が一等好きです、僕は」 腕枕の上で、蕩けきった甘い声が零れた。 首筋にかかる吐息と、ひんやりとした黒髪が、汗をかいた後の火照った素肌に心地良い。 「いいぜ、手前の好きな所に行くって約束だからな」 ゴールデンウイークの一週間、俺たちは寝台に籠城することとなった。 #中芥

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「水、飲むだろ?」 荒い息が、ようやく整ってきたのを見計らってペットボトルを渡した。 「美味しい」 なぜだろう。のけ反った白い喉が、俺の許可なく上下しているのが許せねぇ。 「貸せ」 とりあげた水を、今度は口移しで飲ませる。 零れ落ちた水滴を追いかけるように、白い喉に舌を這わせた。 #中芥

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「冷たく、ないですか?」 俺の首や背中や腰に、細い手足が縋るように巻き付けられている。 今はまだ、ひんやりとしている白い躰が、汗に濡れて薄桃色に染まる頃には。 「知らねぇのかよ、俺よりずっと熱くなるンだぜ」 甘い声でイジワルを言ったら、絡められた手足に、ギューっと力が籠もった。 #中芥

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「早く来てくれよ、頼むぜ」 いつもは正確に訪れる送迎車が、こんな時に限って遅れていた。 ベランダからは細い躰が大きく手を振っている。非番の龍は、素肌に俺の寝間着を羽織っただけの恰好だ。 「あの姿を俺以外の誰かが見たら…うっ」 胃が痛くなり始めた頃、ようやく黒塗りの車が到着した。 #中芥

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「このままほっとくと、頭また爆発すンぞ」 甘い汗をかいた後、額に貼り付いた前髪を長い指がクシャクシャに掻き混ぜた。 猫っ毛の黒髪はヘンな癖がつきやすいのに。 「俺が洗って乾かしてやっからよ。けどそれはもっと濡れた後に、な」 背中を軽く引っ掻いたら、ニヤリとした笑みが降ってきた。 #中芥

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疲れ果てて力が抜けた、無防備な足首。白い肌から、薄青い血管が透けて見える。 「綺麗ですが、くすぐったい」 「直ぐに慣れるさ、御守りだからな」 細い鎖が足枷となって囚人を繋いだ。 普段は靴下の中に隠された、二人だけの淫蕩な秘密。 お揃いのアンクレットが、月明かりにキラリと光った。 #中芥

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「こりゃ、クるぜ」 チュッと音を立てた、触れるだけのキス。それだけで終わるかと思いきや、舌を入れられない恥ずかしがり屋は、俺の上唇をハムハムしてきた。 「手前は俺を煽る天才だな」 「煽られてくださるのですか?」 そんなに嬉しそうな顔すンなよ。歯止めが効かなくなっちまうだろうが。 #中芥

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傷が、治りかけていた。 書類を受け取った際に切ってしまった指を、あの人は直ぐに唇に含んでくれた。 「傷モンにしちまった責任はとるぜ」 冗談だったろう、それでも僕は。 「もう少しだけ貴方の傷物でいたい」 塞がった傷口に犬歯を立てる。ぷっくり浮かんだ赤い玉ごと、絆創膏の下に隠した。 #中芥

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「匂いが変わるんです、貴方の」 夜は香りが匂い立つ。たじろぐほど濃厚に。 「へぇ、どんな風にだ?」 理性を飛ばす魅惑的な甘さ。秘められた狂気に惑わされて、めちゃくちゃに壊されたくなる。 「フェロモンだろ、それ」 首筋に唇を這わされて目がくらむ。 いつの間にか、抱き上げられていた。 #中芥

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寝台の上で細い躰が踊っている。艶めく真珠色の肌を妖しくくねらせて、シーツの波間を淫らに泳ぐ。 「人魚姫みてぇだな」 切なげな吐息が歌声に聞こえて、海底に引きずり込まれそうになる。 「このまま恋に溺れようぜ」 肌の境界線が消えていく。二人はもう、泡になりかけているのかもしれない。 #中芥

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「喰っちまいてぇな、このままここで」 後ろから抱きしめて、ことさら甘い声を耳に流し込む。 「どうぞ、召し上がってください」 頬を染めた顔が、夕食の皿を差し出した。 勿論こっちも美味いけど。 「いかがなされた?」 いいさ、可愛いエプロンの中身は、食後にじっくりこってり味わってやる。 #中芥

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「いつか、ここに」 獰猛な獣のように熱い舌で白い肌を味わう。大きく仰け反った薄い胸に、赤い痕を刻んだ。 「消えねぇ薔薇の花、咲かせてぇな」 赤い水を吸って育った、毒々しいまでに甘く香る花。 「貴方とお揃いならば」 「いつか、な」 今はまだ、消えてしまう花を咲かせることに熱中した。 #中芥

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チュッと音を立てて、指先一本ずつにキスしてくれる。 キッチンをぴかぴかに磨いた俺への御褒美だ。 「まだダメです」 ムラムラし始めて手を出そうとしたら、上目遣いで怒られた。残りの指先に紅い唇が落ちていく。 「な、もういいだろ?」 クスクス笑っている龍を、有無を言わさず組み敷いた。 #中芥

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そっと手を取り、白い甲に唇を落とす。指を絡めて捕らえたまま、腕から肩、首から鎖骨へと舌を滑らせた。 「なぁ」 無言のまま焦らしておいて、やっと誘いの言葉を掛けてやる。 「意地悪、しないで」 吐息が混ざって掠れた声。 力が抜けてゆらゆらと揺れ始めた細い躰を、我が物顔で抱き上げた。 #中芥

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「どうするのです、誰か来たら」 きつく睨んできた黒い瞳に、サディスティックな衝動が湧く。 「イイ目じゃねぇか」 最上階までの、たった数秒がもどかしい。 強引に顎を掴み、狂おしく唇を蹂躙する。 誰とも乗り合わせなかった昇降機を降り、くったりとした細い躰を抱きながら玄関へと急いだ。 #中芥

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「ああいいぜ、その代わり」 願い通りに灯りを消してやる。 甘い唇、熱い吐息、しっとりと濡れていく肌の味が、闇の中で淫靡な音色を奏でる。 見えないからこそ煽られるとも知らずに。 「その代わり、手前の全部を寄越せ」 ほの白く透けるように浮かびあがる細い躰に、いつまでも溺れていたい。 #中芥

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