#創作のアホみたいな話 フィッシー「そんな恐ろしい事せんでいい　いいから逃げてきなさい」 ダスク「だったら」 フィッシー「論外　こっちにはちゃんと対抗手段があると見せつけて牽制しながら逃げきろう　目的地はもうもう目先なんだ　…カトラハバルは？」 シオカラトンボ「つっこんでった」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「ひーっスコープがあってもあんな魔手避けきれん　隠れながらじわじわ減らすしかないか…ここにきてもやっぱり俺は狙撃手…」 シオカラトンボ「今3匹ってだけだろ　あまりちんたらしてたら増えるぞ　避けるだけの囮なら俺がなってやらんこともない」

#創作のアホみたいな話 妖精「死っっ」 妖精「ああっそんな　こんなさもしい人間数人相手に」 フィッシー「言うより先にやれよ…って人の事言えないか　よしあと3体」 妖精「くそっ　消す　消してやる」 ダスク「何か来る　マーー」 シオカラトンボ「だから逃げろっつの　あれは魔法じゃ対処できねえ」

#創作のアホみたいな話 カトラハバル「魔法のようと言われた十八番を食らえ」 妖精「まあ可愛い　我々にそんなにナイフを投げても芸にもならないのに…うっ！？」 カトラハバル「芸だからナイフ以外も」 妖精「何これ　ああっからだが崩れる」 妖精「よくも仲間をやったわね　いいわ素直に殺してやる」

#創作のアホみたいな話 妖精「不浄な外人が近づくな」 妖精「神聖な闇に触れさせはしない」 ダスク「また来た　マーーー」 マーム「ーー」 シオカラトンボ「立ち向かうな！　逃げろ　お前あれを見てもまだ勝てるつもりなのか」 ダスク「えっ　今までと大差ない…」 カトラハバル「そうさ　大差ない」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「怒るだろうね　一度でも魔手を防げる盾なんてどれだけの値がつくものやら…」 ダスク「壊れたのに？」 フィッシー「一般的な盾で魔手を受けたら盾ごと人間がまっぷたつよ」 カトラハバル「今から気が重いわ」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「森の魔術師達も使う魔法だ　魔素…まあ大体の場合はマナだ　マナを直接操り行う鞭のようにしなる見えない手のようなもの　その本質は触手　本人の意思次第で優しく添える手にも大地を砕く豪腕にもなりうる」 カトラハバル「盾が壊れちった　丸顔怒るだろうな…」

#創作のアホみたいな話 シオカラトンボ「魔素に直接干渉する古の魔術を使う妖精…そろそろ俺は役不足になってきたかもしれん　あんまり期待するなよ　ああいう手合いは奇襲以外で勝てた試しがねえ」 フィッシー「もう十分だよ　むしろここまでよく温存できたもんだ」 ダスク「魔素に関与…」

#創作のアホみたいな話 妖精「死になさい」 妖精「おさとが知れているわ」 カトラハバル「げっ　魔術師頼んだ」 ダスク「魔術じゃ防げない魔法を使うぞあいつら」 妖精「バカね　人間が敵うわけ」 妖精「ぎゃあ」 妖精「何！？　あっ」 フィッシー「卑鉄の弾が早速役立つな　行くぞ」

#創作のアホみたいな話 ダスク「これじゃ仲間がきますよ」 カトラハバル「イオニス行け！　そいつを森の中に引きずり回してやれ」 妖精「うわああ」 カトラハバル「パピロムの根城のはずの森に別の妖精が来たということは妖精が俺たちを探しに森に来てるんだ　イオニスとあの妖精を囮にして進むぞ」

#創作のアホみたいな話 妖精「こんなところに居たか　女王の元には行かせ」 カトラハバル「Goイオニス」 妖精「ぎゃああ　やめろ」 カトラハバル「一匹だけなら問題ねえ　焼け死ね」 妖精「ああああ」 フィッシー「精霊銀の矢って便利」 妖精「ぐああああ　熱い」 ダスク「しぶとい」

#創作のアホみたいな話 ダスク「罠を仕掛ける時間もないし下手に刺激するとかえって時間をとられます　出来るだけ正面からぶつからないように進むしかないですね…」 ゆず「パピロムの森をはやく抜けたいもんやな　出来れば巨人がくる前に」

#創作のアホみたいな話 シオカラトンボ「巨人は岩のように堅い筋肉をもったヤツだから食えねえんだよな…そもそも魔力を持たないから旨味もねえし　しかし人間と同じで戦術を使って群れて戦うから今までみたいにしーらねしてほっとけるほどこちらに余裕があるわけでもないし」

#創作のアホみたいな話 マーム「ﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟ」 フィッシー「精霊に往復ビンタされる勇者って稀少だと思わない？」 カトラハバル「頼もしいこった　しかし弱さがこういう時に活かせるとはなあ…精霊をどうにかできる手段が限られているから道中いないのは助かる　だがパピロムが不穏だな」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「マームが地獄の地場に適応できるのは死霊に誘われて発生する悪霊だからか…まあほら水の精霊で有名なウンディーネも男に裏切られ絶望して入水した乙女の死霊が変化したヤツで魅了された男を水辺に落として殺す悪霊でもあるしさ…精霊は大体そういうもんなんだよ」

#創作のアホみたいな話 マーム「！！！！！！」 フィッシー「えっどうしたの　何でそんなショックを受けてるの」 ゆず「悪霊って言われた思うとるで…まあ確かにある種悪霊ではあるけども　マームは泉に入水した人間の霊を食うために沸き出した水の精霊やし　あっ」 フィッシー「水ひっかけないで…」

#創作のアホみたいな話 シオカラトンボ「精霊は騎士団側がうまいこと引き付けとるみたいだな　内地では見かけないようだ」 フィッシー「元々地獄の環境に弱いのと強いのとで両極端みたいだしね精霊　悪霊みたいなのは地獄に適応しやすいようだし、悪霊は戦が嫌いだ　強敵がいない場所で悪さをする」

#創作のアホみたいな話 ダスク「半日後に効果がきれて動けなくなるならその半日後にもう一本飲んだらどうなるんです？」 フィッシー「一日前借りすることになるが気力の前借りを重ね続けると前借りする体力がなくなって死ぬ」 ダスク「死ぬ」 フィッシー「毒も薬も紙一重というだろう　そういう薬だ」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「『前借りドリンク』」 ダスク「まえばりドリンク」 フィッシー「前借り　飲んですぐ鋭気を養えるが半日後動けなくなる魔法薬　そろそろ寝る習慣がついてれば嫌でもぼんやりする時間だし飲んでおきなさい」 ダスク「まえばりドリンク…」 フィッシー「前借り」

#創作のアホみたいな話 ダスク「そんなもの無くても問題ないですよ　そういう生き方してきましたから」 カトラハバル「俺はともかくお前は生きてるだろ　せっかく朝起きて夜寝る生活に馴れてきたのにまたやるのは想像以上にきついぞ」 フィッシー「落ち着いたらきちんと体を休める事前提だけど…」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「飯は食ったし　パピロムはトンボがどうにか追い払えたようだから先にすすもう　…魔術師だけど不夜の法術は知ってる？」 ダスク「不夜の法術…って何ですか」 フィッシー「徹夜に関する魔法　魔術形体を指定するわけじゃないが今みたいに寝ている暇がない時の魔術」

#創作のアホみたいな話 ゆず「多分樹海の敵を引き寄せて封印するために地獄を掘り返して地場を地上に引き出したんやろ　限りなく地獄の魔物達に近い生態やしな巨人は…」 フィッシー「サンマが恋しい　人に優しい巨人…あれに馴れると人の外敵としての巨人が想像できない」

#創作のアホみたいな話 ゆず「パピロムは巨人族のおこぼれを拾って生きる妖精やで　つまりパピロムがいる妖精圏には必ず巨人族がおる　巨人族は人里に出てきた友好的な奴らが今は定着しとるが本来は森の魔術師やゴブリンと並ぶ人里の天敵…」 カトラハバル「まじかよ　そんなのがいたのかうちの領に」

#創作のアホみたいな話 ダスク「今はどうです？　パピロムはいい加減どこかいきました？」 シオカラトンボ「パーリナイしてたらトンズラされちまった　操られてる…んだよな？　だったら愚直に全部来てくれりゃいいのに」 ゆず「パピロムよりパピロムが住んでる事のが色々おっかないやん」

#創作のアホみたいな話 カトラハバル「夜の妖魔って様々な伝承のもとになってる妖精…てのは分かるが裸の人間みたいでこええんだよパピロム　こんなのどれだけ飢えてても食えねえよ」 シオカラトンボ「そう？　何か悪いね　一人だけ満足しちまって」 フィッシー「むしろありがとね…」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「夜の森で太った人間に似た全裸の獣人が女のような奇声あげて群れて襲ってくるとか夢に出る　何でこんなとこにパピロムがいるんだよ…怖い…」 シオカラトンボ「でもほら奴ら武器をたくさんもってたし　大変にぎりやすい棍棒だぞ」 カトラハバル「握りやすいな」

#創作のアホみたいな話 シオカラトンボ「ほらうまそうなでっぷり具合じゃん？味は人間つうより豚に似ててうまいぞ　こんな妖精が夜の森の刺客だなんてボーナスステージじゃねえか　向こうから襲ってくるんだし好きなだけ狩れるしよ」 フィッシー「ひいいやめて　足をむこうにやって要らないから」

#創作のアホみたいな話 カトラハバル「分かってても気持ち悪いな…家畜に似たふくよかな猿の獣人」 フィッシー「好きなだけ食っていいから見せないでくれって言ったじゃないか　お前だけパピロムと戦わせて雑談してのほほんしてるのが気に入らないなら謝るから」 シオカラトンボ「いやいや」

#創作のアホみたいな話 シオカラトンボ「シケた面してんな　お前らも食うか？　人がいない場所はどうも食いやすい動物の妖精が集まってるみたいだぜ　ニンゲンサマも妖精と共存いいながら妖精を食う側になるんだろうなー」 フィッシー「ぎゃっやめてよパピロム生々しいから怖い」

#創作のアホみたいな話 ゆず「ちっぽけなシミが黒子になり怪しげな色を見せ巨大化した時には既に手遅れ…皮膚癌が体内に散り散り人も散る…てなもんや　シミの段階…地方の妙な事件で終わらせるのが勇者の役目…のはず　がんばりや」 フィッシー「重い…」 ゆず「ふぁいお」

#創作のアホみたいな話 ゆず「テルシアの向こうには50の国がありラグナロトンの東にもようさん国があるんやで　おもろいやろ」 フィッシー「やめてー気が変になりそう」 ゆず「すふふ」 カトラハバル「そう思うとちっぽけな話なのかもしれんな…地底人は」 ゆず「せやで　でも油断するな」

#創作のアホみたいな話 カトラハバル「帝国の向こう側にさらに国があるなんてな…学問として地理を学びはしたがどうにも実感が沸かない　その向こう側に精霊の世があるのか…」 フィッシー「俺は王国の地理すら分からんよ…カイゲインを送り届ける為に死ぬ気で現地で学んだから今でも分からん」

#創作のアホみたいな話 ダスク「マーム…お前はそのテルシアから来たのか　精霊はこの世の外からやってきた霊だって教えがあったし…」 マーム「ﾊﾟｼ」 ダスク「叩かれた…」 カトラハバル「外の世界ちがいだろ…でも丸顔の知識がなければ俺も同じだ　イニーリーユの外側…ラムラウダの外側…」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「テルシアは商業国家でツテがでかいから帝国と同盟結んでたんだそうだよ　でもほら敵だったチブラスの大部分を吸収したからか帝国西部はどうもテルシアに対して抵抗意識が今も根強くて」 カトラハバル「何か宇宙の話を聞いてる顔してるぞ強盗さん」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「その分裂劇の最中も不動の定位置をいただき続けた古い大国がテルシアです　多分テルシア人との因縁持ちはチブラスにいるタトン系民族じゃない？本来テルシアの長年のライバルだったのは元はラウド人すら恐れさせた強国時代のチブラスだったそうだし」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「まさか帝国が大陸統一したとか思ってないよね　半島を統一したマスラダ大帝国の天帝が亡くなって後継者争いで荒れた際それに乗じて半ば強引に独立したのがラムラウダ王国で、分裂の危機を乗り越えて天帝の子が帝国を再統一して再建したのが現在のトリンダ帝国」

#創作のアホみたいな話 ダスク「ところで…」 フィッシー「はい」 ダスク「テルシアって何？」 フィッシー「えっ　そこからなんだ…帝国の西隣にある国なんだけど…」 ダスク「帝国の隣の国なんてあるんだ」 フィッシー「えっ　ありますよ　マスラダ大帝国が全土統一したの半島ですから…」

#創作のアホみたいな話 ダスク「あああああああ」 カトラハバル「怪談みてえな話をしてやるなよ　妖精圏は別に問題ねえよ　じゃなかったら俺は妖精圏で死んでたことになるぞ　ほれ気にするなよりんご食え」 ダスク「マーム　怖いな地獄は…」 マーム「……」 フィッシー「別に？って顔してるし…」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「うまそうな飯を食ってた同伴者が地上に上がるごとに腹が痛いって苦しんで…体内から針でつつかれるように痛いって言って…仕方ないから横にしたら…氷が腹や喉を突き破って生えてきて　でも死因はそれじゃないんだって　凍死　生きながらじわじわ氷に引き裂かれて」

#創作のアホみたいな話 フィッシー「地獄に生きる何かの肉や実を食ったら圧縮された高濃度の魔素が体内に蓄積されてな　そのまま地場が緩くなる地上に向かうと圧縮が解けた魔素が体内で爆発するんだぜ…」 ダスク「ええっ」 フィッシー「親父がいってたなあ…」