#古武道夜話　ダイナミックな抜刀というと制剛流に「転倒」という形がある。前に紹介した折枯の次の序次の技だ。折枯は前から刀を奪われる時の対処だが、転倒は後ろから柄を握られた場合の対処である。武士にとって後ろから鞘を掴まれるとは屈辱的ではあるが、もし待ち伏せにあった時には

#古武道夜話　制剛流抜刀には鞘の握りをひっくり返して上方に抜く技が数本ある。香取神道流には逆抜きの技があるが、それは刀を差したまま逆手で刀を抜いて上方に掲げた時握りを順に戻す。前回に紹介した制剛流の「引き身」もそうだが、面白いのは前から刀の柄を握られて抜かれて⇛

#古武道夜話　制剛流抜刀で「引身（ひきみ）」という居合形があるが、前から襲ってきた敵に対し、居合腰から右足を斜め後ろに伸ばし、体を退ける。その時、腰の刀の鞘を上下反転させ、引いた腰から刀を残すように抜刀し、そのまま切っ先を相手の小手近くまで切り上げる。⇛

#古武道夜話　6月29日の「明鏡止水」に柳生宗家が「合（がっし）撃」のレッスンを武道歴のある女性にした。「まっすぐに雷刀（上段）から下に振ることが難しい」とはそのとおりだが、男性よりも女性の方がそのコツを早く掴めるということが多い。⇛

#古武道夜話　後ろから斬りかかられたとき背中に刀を背負い込むように受けていますが、これは制剛流抜刀にも「霜の音」という形であります。この殺陣では、背中に刀を受けたとき、食い込んでいるように見えます。刃と刃で受ければ一瞬溶接されたようになり納得です。映像をお借りし有難うございます。 x.com/xNhLqbkEnk3ppY…

#古武道夜話「相手の目を見続けること」は剣術では有効だろうと、しばらく考えることにする。間合いを切った所で戦う格闘技ではどうだろうか？空手やテコンドーのように回転して回し蹴りをしてくる敵に有効か？この場合言えることは相手の目がこちらから逸れた瞬間に逃げるか突進するしかないだろう。

#古武道夜話　「見」なくして「観」なし、などとほざいた私だが、あくまで相手が型どおりに打ってくれているのでうまく行っているのだろう。実戦だったら下手に相手の目の奥を見ていたら遅れをとってしまうかも知れない。先輩が「この頃は目を見ながら全体をみている」とも言っていたので、⇛

#古武道夜話　今夜の「#明鏡止水」で特にフェンシングの妙技を見た。剣道の「日本剣道形」も達人同士で行うキレがよい。ただ「活人剣（かつにんけん）」の解釈が新陰流と全く異なる。新陰流では「我が身のスキを見せ、相手を引き出して勝つ」ことを意味する。流布している「活人剣」の意味は⇛

#古武道夜話　武蔵の「見」と「観」。「観」は見ないで事を察知すると考えていたが、稽古で上位者から「敵の目を見よ」という助言を受けてから、少し考えが変わった。新陰流では目を「二星」と呼び、口伝とされている。稽古で間を切った瞬間、斬るか斬られるかという状況になる分けだが、⇛

#古武道夜話　新陰流の表太刀「九箇之太刀」の一つに「和卜」（かぼく）という技がある。下の動画の５５秒からその技を見ることが出来る。この技ができれば他の技は不要とまで言われる奥義の一つである。相手が真向からこちらの腕を切ってきた時相手の左手首を斬ってしまう。 youtube.com/watch?v=condJs…

#古武道夜話　制剛流抜刀です。最初から「向刀（むこうのかたな）」「引身（ひきみ）」「横雲」「屏風返し」「幾重」「極早（ごくはや）」「有残（うざん）」「懸亨（かかりどおし）」「順抜（じゅんのぬき）」の９本です。敵の距離の想定、納刀に特徴があり、真剣を使います youtube.com/watch?v=Z0a_Li…

#古武道夜話　「#明鏡止水」「蹴って蹴って蹴りまくれ」は非常に興味深かった。素手ならあの人達が来れば逃げるしかない。刀を差していれば間合いに入った途端に相手が敵意を持っているか否かに関わらず斬り込まなければならないだろう。そういうことがお互いに分かり、戦わないことが武の道だろう。

#古武道夜話　立合抜刀でも伝えられていない形がある。「無光」。前方の敵の顔めがけて抜き打ち、右に開き順に首を斬る。口伝書では「敵に光を見せぬほど激しい」とあるので、極度の速さを求められると思う。抜く時は「向之刀」と同じく敵の「懸かり」を避けるように真上、左肩まで抜いて、⇛

#古武道夜話　#古典能　能面の目は小さく、初面を付けるのを許されるのは一定の業まで到達した青年能師である。ある柱を穴から目につけ、視界の乏しい中、勘で演舞する。金春流に「一足一見の大事」があり、柳生石舟斎と奥義を交換したという。テレビ東京「極める」より。 pic.twitter.com/30pN0di727