「はぁ…」 バニーが今日も曇り顔。 どうやら最近気になる事があるらしい。 聞いても「なんでもないです」というから、元気が出るように特製チャーハンで応援。 暫くしてバニーから指輪をもらう。 「虎徹さんの誕生日に僕の願いを渡すのもとは思ったんですが」 ありがとな、バニー。 /くもり #同題ffTB

「疲れたぁ、ようやく休みだ！」 「虎徹さん、僕の家に来てください。目一杯労いますよ」 「んな事言って。バニーちゃん、ベッドから出さない気じゃねぇの？」 「そんなまさか。恋人を労るこの曇りなき眼を見てください」 「……欲望でギラついた眼にしか見えません」 /くもり #同題ffTB

「ここはさながらネオン煌めく森、いやジャングルだ。新参者の我々は魍魎蠢くこの街でしなやかに、されど強かに存在感を示していかなければならん。さながら林の中の象のように」 社長の訓示、さっぱりわかんねーけどすげーかっけー！なぁ？ 隣の相棒は鉄壁の沈黙で俺をはねのけた。 /くもり #同題ffTB

「強盗事件か…物騒だな」 「大丈夫だよパパ。もうすぐ虹がかかるから」 どんより曇り空の下で幼い息子は笑顔でそう言った。その意味を考えつつ街頭モニターに目線を移すと、12人のヒーローが並び立っていた。 『もう大丈夫だ！』 そう、彼らが街に希望という名の虹をかけたのだ。 ／くもり #同題ffTB

聞いてもらえますか？ 僕、初めて人を好きになったんです。 相手も僕のことを好きだと思うんですが、今ひとつ確証がなくて。 花のような晴れやかな笑顔。 俺は嬉しい筈なのに、何故か寂しい曇り顔。 お前は嬉しそうに言った。 その顔で確証を得られました。と。 くもり #同題ffTB

寝顔は幼く見えるのな。 すぐ横で眠る俺の永遠の相棒は俺の想いも背負ってヒーローを続けている。 起きた時に精のつく物でもと立ち上がる。だがシャツの端を確り掴まれて動けない。 ん?何か言ってんな? ｢ーーーーアイシ、ル｣ 曇り声。 想い人の耳には届いたよと頭を撫でる。 《くもり》 #同題ffTB

「腹減ったぁ！」 「開いていて良かったです」 言いながら来店したのはさっきまでずーっとヒーローTVに出ていたふたり。 あんたらのお陰でこの辺は被害を免れた。 今日のおすすめはローストビーフ丼。特盛りで出すから待ってなよ。 くもり #同題ffTB

｢今日は霧が濃いなあ｣ バニーを俺ん家で夕飯食おう？って誘った。 運転しながら話しかけると助手席でバニーがボソッと呟く。 ｢ああ、眼鏡のくもり止めを忘れてしまった｣ そんなに重要？ 車停めて降りたらバニーの眼鏡が真っ白。 ｢ぶはははっ！｣ ｢だから嫌だったんですよ！｣ くもり #同題ffTB

どんなに曇りでも、その向こうは青空なのよ 「友恵、そうだよな！本日も晴天なり！だ」 痛む腹をおさえ曇天の下をひた走る。相棒を助けるため、あの凶悪犯を助けるためだ。 「バーナビー！」 曇りの上は青だ。 俺たちは青空の下で絶対に笑い合おう！ くもり #同題ffTB

自分の正義を貫き、選んだ最期 己の業火に焼かれながら落ちた海の中は、身を刺すような冷たさを感じたのは一瞬で どこか懐かしいぬくもりに包まれている感覚に身を委ねれば…海面から差す光の中に人影が見えた 「「ユーリ」」 「パパ、ママ…!」 あぁ、私が本当に求めていたものは―― くもり/#同題ffTB

『くもりのち晴れ』？ 彼の日誌に記された昨日の天気 昨日は確か終日雨だったはず 「おはよ…」と腰を摩りながら ロフトから降りてきた彼が 僕の顔を見て言った 「お！今日は朝から晴れだな」 外は雨ですよ ていうか何の天気です？ くもり #同題ffTB

風呂に入っててふと鏡を見たら、曇ってる。まだ楓が小さい頃、風呂入ってる時これに絵を描いて遊んでたな。俺の下手くそな絵でも楓は大喜びしてた。ふと思いついて、描いた絵を携帯で撮って楓に送った。「お父さん相変わらず下手だね」って電話で笑われた。/くもり #同題ffTB

考えないようにしていた 側にあるぬくもりが、いつかはなくなってしまう事 …その恐怖を誰より知ってた筈なのに 逃亡した犯人のNEXTにより、仮死状態になってしまったバニーの手を強く握る ――タイムリミットは24時間 「俺が絶対に犯人捕まえるから …いなくならないでくれ、バニー」 くもり/#同題ffTB

過去作より くもり　#同題ffTB

繋いだ手から伝わってくる温もり。それだけで満足すべきなのかもしれない。それでも。口を引き結んで唾を飲み込む。彼が握る手に力を入れる。驚いて見た手から目を上げていく。手と同じくらいあたたかな微笑みがあった。そんな顔で見られたら、抑えが効かなくなるじゃないですか。 /くもり #同題ffTB

「くもりかあ…。雨の方がいいのに」「え？あんた雨きらいだったじゃん、どうしたの」 「この、SBがプリントされた傘をさしたいんだよ～」 「そういうことか…。てるてるぼうずを逆さにつるしてみたら」 /くもり #同題ffTB

無機質だったバニーちゃんの部屋が あんなに緑がいっぱいになってて あんな優しい顔で語りかけるようになるまでに一体何があったのでしょうか... かなり影響力のある人がそばにいたのではないかとついつい勘ぐってしまいますが、あながち間違っていないような気もします...♡ グリーンサム/#同題ffTB pic.twitter.com/wjdrdAitMh

僕の家で待つ彼も 流石にもう寝ているだろう 明かりの消えた我が家に そっと入ると寝室から漏れる声 アッ…　そこ…ぉ そっと覗けば 星のように煌めく夜景に浮かぶ シルエットが蠢く ば…にー 発情しきった声で僕を呼ぶ 最後まで見ていたかったけど 我慢できずに部屋へ飛び込んだ /そっと #同題ffTB

無防備過ぎるんですよ 怒ったような口振りで 相棒に押し倒された ぴったりと密着した逞しい身体は ちょっとやそっとの力では びくともしない 貴方…自分がこういう目で 見られてるってわかってますか 『…なに…？』 空いている左手で俺のケツを撫でてくる 『もっと、気をつけて』 /そっと #同題ffTB

さぁ始まりましたHERO TV！雑踏の中で荷物を掠め取るネクストが出没中！猫みたいに素早い動きでヒーロー達は苦戦、この人混みでは炎も風も雷撃も駄目！BBJも危なくて発動できません！おーっとここで一般人が追跡に参加！猫髭の何でも屋がヒーロー達の中を飛び抜けて犯人確保！ とびぬけ #同題ffTB

壊れ物みたいにそっと触れてくるのが擽ったくて照れ臭くてもっとガッと来いよって言ったけど俺が友恵に触れる時もそうだったと思い出す。きれいでやわらかで優しい人を大切にしたくて。お前も俺のこと大事に思ってくれてるのなら嬉しい、けどガッと来いって！おじさん恥ずかしいの！ /そっと #同題ffTB

「離れていた１年間に中華シェフの元で修行を積んだから彼の炒飯がとびぬけているわけではないと知っている。なのにもはやDNAレベルであの炒飯じゃないと満足できないんだ。マッティア、僕はどうすればいいだろう？」 いろいろ突っ込みたいけど取り敢えず結婚すればいいと思うよ。 /とびぬけ #同題ffTB

俺は飛び抜けた能力や特技がある訳じゃない。それでも一生懸命やりたい事を貫けば、誰でも誰かのヒーローになれる。 何度でも立ち上がるタイガーを見てたら本気でそう思えたよ。 だからカメラを向けられた時だって迷わず叫べたんだ。がむしゃらなアンタへのメッセージをな！ ／とびぬけ #同題ffTB

「だーっまじ筋肉痛！んだよ筋肉痛って」 「運動で損傷した細胞の修復の際に起きる炎症反応」 「……もうちょい易しく」 「運動によって細胞についた傷が治る時の痛み」 「超〜易しく」 「運動する　細胞壊れる　イタイ」 「ロボか」 「お前な」 トーマスも付き合い良くなったよな 筋肉痛/ #同題ffTB

豪快な壊し屋だと思われている僕の相棒はとても優しい人。 困った人に差し伸べる手はいつもそっと、だ。 ワイヤーでビュンビュン移動している時にも飛んできた風船を捕まえて子どもに返す。 みなさんも彼のそんな柔らかい優しさに触れたこと、あるでしょう？/そっと #同題ffTB

「ロマンチストの逆って何すかね」 ミスター君は今日も唐突だ 「ロマンが夢見がちを指すなら」 「リアリスト、か？」 「それがどうかしたのかい？」 「ヒーローってその間な感じして」 「地味〜に深いこと考えてんな」 そして私達は面白いんだ！単純ゆえの哲学の時間が！ ロマンチスト/ #同題ffTB

すきすきすき。 こんなに想いが溢れるのは生まれて初めてだ。 虎徹さんの笑顔も涙も全てが突き刺さり、 飛び抜けたこの気持ちを持て余す毎日。 いっそ言葉にできたのなら…。 「虎徹さん」 「なんだい、バニーちゃん？」 またあなたは僕を試そうとして。 胸が締め付けられる。 /とびぬけ #同題ffTB

活発な子供ではあったけど、例えばオリンピックに出るような、飛び抜けた身体能力を、最初から持っていたわけじゃない。ネクストになった事で、肉体も、HPの発動に耐え得る、筋肉とか神経に、変化したんじゃないかって。前に、ネクスト研究の偉い先生が、言ってたんだよな。／とびぬけ #同題ffTB

えっ?! 窓の外を飛び抜けて行ったのって。まさか。だってここ、56階……あ、ピンクの光がすり抜けて同じ方角へ。 「コピーできた？」上司の声。 何言ってんの、この人。「それどころじゃないですよ、ちょっと外出しますっ」 /とびぬけ #同題ffTB

🐰貴方は柔軟性が飛び抜けて素晴らしいし体幹もしっかりしてる。あとは僕がどんな体勢でも貴方を支えられるようにきっちり鍛えないと。 🐯え、今でも十分じゃねえ？ 🐰コンプリートを目指すには不足です。 🐯んん？？なんの？？ 🐰しじゅうはっ 🐯ちょと待て！やんねぇよ？！ /とびぬけ #同題ffTB

コイツのキスは決して上手くない。 なのに飛び抜けて気持ちいい。 「誰と比べているの？」 囁きに腰が砕ける。 ああ、俺はきっと、誰よりも飛び抜けてコイツが好きなんだ。 とびぬけ #同題ffTB

「ねぇ、バ一ナビ一 ヒーローにとって一番大切な事って何?」 「昔の僕なら、ポイントを取ることって答えたけど… 飛び抜けて強くなくても、ポイントが取れなくてもいい "誰かを助けたい"、その気持ちが一番大切だと思うよ」 「…お父さんと同じだね」 「あの人から教わったからね」 とびぬけ/#同題ffTB

「トーマス、お前ちょっと優しくなった？」 「…何で？」 「お前の能力で動かされる時の感じが前より柔らかいんだよ。この前のオードゥン戦のときもふわっと着地させてくれたし」 「…そんなところだけは飛び抜けて鋭いんだな」 「それ褒めてんの！？それとも悪口！？」/ そっと/ とびぬけ/ #同題ffTB

妹を抱き締めた。7年ぶりに、そっと。 その時、僕はほとんど初めて思い出した。自分がこんな風に人に触れられることを。捕えるのでも突き放すのでもなく、ただ大切に包み込めるのだということを。 それを思い出した今、僕はきっともっと多くの人を助けられる。そんな気がするんだ。/ そっと/ #同題ffTB

おじさんとコンビを組み1ヵ月半。 相変わらず僕と息が合わない。 ポイントに関係無く困っている人を助ける。 市民の中に変な人も稀にいて｢邪魔しないで!私はBBJに助けて貰いたいの!｣ 怒ればいい､なのに「生きてれば必ず会える」と笑う｡ 僕より飛び抜けている何かがある。 《とびぬけ》 #同題ffTB

お父さんのこと、好きだけど嫌いだった。 約束は守らないし、私に何か隠しているみたいだし。 でも全部知ってから、お父さんのことを好きになった。 とびぬけて好きなのはバーナビーだけど。 二番目はブルーローズだけど。 とびぬけ #同題ffTB

上流階級のパーティともなりゃ、見目麗しい紳士淑女がお集まりになられるわけだ。 そのなかでも飛び抜けて上質なのが俺の相棒。きらきら光って眩しいのは本人のオーラってやつだろうな。 「虎徹さん、美味しそうだ」 俺の手からグラスを奪って飲み干す。その姿は飛び抜けてエロい。 とびぬけ #同題ffTB

確かに飛び抜けて優秀な学生でしたよ。学費のために働きながら、それでも成績は下がらなくてね。 ただねぇ、あの年頃なら友人遊んで門限破りをしたりね、そういうのして欲しかったんですよ、私はね。 「て、トーマスの先生が言ってた」 「なんでお前が聞いてくるんだよ、昴」 とびぬけ #同題ffTB

ヒーローってのは女神の頭を飛び抜けて来るような奴らだ。俺が捕まったのは不可抗力。 でもまあ、囚人と話し込むような刑務官相手ならいけるかもな。 目隠しと拘束に油断した。 不意に独房のドアが開き、顎に拳が飛んでくる。 そうだこいつはロビン・バクスター。 稀代の大泥棒！ とびぬけ #同題ffTB