諏訪家の惣領となるべく育てられたこの青年は、後に北条・上杉・徳川・織田を相手取り脅威的な強さを見せつける猛将となり、誰も想像し得ぬ波乱の人生を送る事となる。 彼の名は武田四郎勝頼 #存在しない大河ドラマのナレーションを語る

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 北条四郎はこの後、1年以上にわたり美人の女房に恋文を書き続けたのだが、タイパだなんだとうるさい世の中である、放送スケジュールを鑑み、ここは過程をすっ飛ばして結果だけ見ていこう

一方！　その頃義時は…… 義時「ねぇ、ねぇ、返事、来た？」 金窪「来てませんね〜」 次回へ続くッッッ！ #存在しない大河ドラマのナレーションを語る

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 元弘三年五月二十二日、鎌倉は終焉を迎える。東勝寺で高時にしたがい自刃する者、北条一族二百八十三人。付き従う者は八百七十余人。滑川は血に染まり、屍は路上に重なり伏す。北条一族百数十年の栄華は風塵に帰した。

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 北条義時・三浦義村以来数十年に渡った北条氏と三浦氏の盟友関係はここに終わった。しかしその結果は、時頼・泰村両当主が望んだことではなかった。北条氏と三浦氏の対決は数十年の歴史の中で宝治元年六月五日の一日だけ、しかもたった六時間に過ぎなかった

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 軍勢が姿を現した。 迎え撃つ虎達を、鬼が、屠った。 またその身の丈ばかりの得物が振り下ろされる。 小さな、鋭い閃光が走った。 得物が弾き上げられ、戦場に谺する。 その男の名は。

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 中島三郎助が箱館にいる。 今も再び顔を合わせれば、きっと「桂小五郎」と呼んでくれる男が五稜郭に籠っている。 彼ならば抗いの刀を取ると、同じ武士として予感はしていたが、現実としてもたらされた報せに、木戸は友の血を浴びる覚悟を求められた。

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る ようこそのお運びで マァ「名は体を現す」とはよく言ったもので、「名前は親から子への最初の贈り物」なんてェ言葉もありますね なのにこれからお話するその御人、名を変えることなんと16回！ 中でも最も通りの良いのが、「立花宗茂」と申します。

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 和田義盛らが攻めてきたのは泰時が言った明け方ではなく、正しくは夕刻である。しかし、そのことを表立って泰時に指摘する者は一人もおらず、戦勝の宴は賑やかに、そしてあくまで和やかに進んだのだった

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 日の本は、一本の矛によって作られた 名を「天沼矛」という 今宵、その矛に勝るとも劣らぬ日の本一の槍をかけ、身の丈に合わぬ勝負を挑もうとする不埒者がいる 名を「母里友信」という

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 足利尊氏の背を貫いた一本の矢。 時代を変える宿命(さだめ)を背負い、共に生きた全ての者たちの業(ごう)を引き受け、我が身に流れる血すら斬り捨てて進む哀しき修羅を救わんと、あるいは仏が手ずから弓を引いたのかもしれない。

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 暁を仰ぐ蘇我入鹿は、果てしなき黄金の輝きに何を想ったのか。 飛鳥時代にとって最も長い一日となるその日の夜明け空は、女王卑弥呼の昔よりこの国が連綿と紡いできた歴史の光と影を、まざまざと浮かび上がらせるほど鮮やかであった。

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る この大柄な少年は与吉、そして後の藤堂高虎である。 これは彼が幾度も傷付きながらも、己を信じてくれる主君のため、必死に足掻き続ける七転び八起きの物語である。 この与吉が将来どんな傑物を支え、どんな大物に化けるのか、とくとご覧あれ

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る 宗方どのを失ったあと、貞時どのは無意識に笑うと同時に、乳母夫と最後に会った時の彼の歪んだ笑顔を思い出していました。そしてようやく気づきました。その笑顔は、自分は今の世に必要とされなくなったのだと悟った人のそれなのだということに。

#存在しない大河ドラマのナレーションを語る ときは元久2年6月22日。それはまさに、後に執権となる3人の男たちの運命が回り始めた日であった