「「やってみた」の拡散、いいですね。ソーシャルメディアの健全な使い方って、本来「実験」にあったかもしれない。「やってみた」を見て「自分もやってみよう」と思う人が出てくるのが、まさにプラグマティズム的です」p.252 #実験の民主主義

「民主主義とは決して頭のなかだけで実現されるものではありません。人が実際に自分の手足を使って行動し、互いに働きかけ、ともに何かを作り上げていく。その過程にこそ、民主主義の本質があるのだと思います」p.201 #実験の民主主義

「これが民主主義だと言われても、その手応えがない。自分で参加して決めたとも思えない。応答性のない民主主義が、魅力的に見えないのも当然ですね」p.184 #実験の民主主義

「なぜ改革が進まないかといえば、合理的な法制度が欠けているからだ、それならば、合理的な法システムを作れば、社会はおのずとよくなる、というのがベンサムらの考えです。ある意味ユートピア的な発想です」p.97 #実験の民主主義

「日々のさまざまな実践を通じて、多様な習慣に基づく理念・思想の生成を前提に、私は 「単一の意志の優越」に基づく民主主義ではない、「実験の民主主義」を提案しました」p.177 #実験の民主主義

「うまく「始まりをデザイン」して、人が集まったら、あとは、それこそ植物のように自生していくのを見守っていく」p.196 #実験の民主主義

「「大きな歴史」ではなく、身の周りにあるような「小さな歴史」であれば、自分の記憶や体験を、人のそれと重ね合わせることができるかもしれません」p.280 #実験の民主主義

「「デモクラシー」の社会において、人は「一人ではほとんど何をなす力もなく、誰一人として仲間を強制して自分に協力させることはできそうにない。彼らはだから自由に援け合う術を学ばない限り、誰もが無力になる」」p.70 #実験の民主主義

「教育と言ったときに、知識の伝達に主眼を置いた近代型教育ではなく、むしろ、そこからこぼれ落ちてしまう経験に基づく技術、「人々が共同して働くための技法」と捉えるなら、 デューイが考えていたことにもしっくりと当てはまりそうです」p.157 #実験の民主主義

「近さと速さという観点からいくと、現状の選挙はまるで役立たずですよね。一票を入れた ところで、自分が推す政治家や政党が勝つかわからないし、仮に勝ったところで、期待したことをやってくれるかどうかもわからない」p.233 #実験の民主主義

「台所という空間から民主主義を立ち上がらせることができないか」p.262 #実験の民主主義

「学生たちに「選挙に行かないの」と聞くと「何も知らないから政治に参加する資格がない」という答えがよく返ってきます。政治に参加するのは、すごく知識がなければいけないとみんなが思っている」p.184 #実験の民主主義

「あらかじめ存在している「民意」なんていうものは存在しない。みんな自分の力の及ぶ範囲内で何らかの実験をして、それに何の意味があるかについては、あとから考えればいい。この考え方だと「Do すること」の敷居がものすごく下がる」p.187 #実験の民主主義