人が絶えたその後に　何者かがやって来て　システムの修復に成功し　起動し解読する　その中に　私の言葉があるかもしれない　そんな甘やかな夢想 #詩　#小さな物語　#SF　#創作

物語に飢えた宇宙人　というものを仮定してみる　地球においで宇宙人　この星に住むヒトたちは　それぞれの言葉で　それぞれの物語を語る　自分を　経験を　空想を　自然を　歴史を　物理を　見ることの叶わない世界を　神の摂理を　いつか物語を読みに訪れる宇宙人を #小さな物語　#詩　#物語

線路の行き着く果てまで 歩き通した 君と僕のスタンドバイミー 優等生だった君の冒険 線路の果てには 終点駅があるだけなのに 歩き通したスタンドバイミー どこか遠くに行きたかった 優等生だった君の冒険 #小さな物語　#詩 僕は君に　寄り添えていただろうか x.com/soaring_singin…

思っていた味とは違ったが　実際に食べてみないと分からないものだ　これもまた　今の自分には美味であるし　満足している ↑続き↑　#小さな物語　#詩

長年育ててきた木には　思っていたのと違う果実が実ったが　これもまた味わい深く満足だった 　ほどなくそれが　思っていた果実の別名だったと知る　想定通りの実りを得ていたのだ 　思っていた味とは違ったが ↓続く↓　#小さな物語　#詩

お前の思い通りになんてなってやるものか　と君は　あらぬ方向に駆け出した 　それこそ私の思い通りなのだよ　君には　君の思い通りに生きて欲しい　と私は思っているのだから #小さな物語　#詩

恐ろしいことを知ってしまった　私がいなくても　この世界は無くならない　私が生まれる前からこの世界は有り　私がいなくなっても有り続けるらしい　私は主人公でも創造主でもなかった #小さな物語　#詩　#認識

小さな子供の頃　私は世界の中心だった　周りの人は脇役で　景色は書き割り　私が主人公で　私が認識しない世界は存在しない 　私が生まれる前は　この世界は無かった　私が死んだ後は　この世界は無くなる　そう思ってた #小さな物語　#詩　#認識

私が家出をしていたのに　みんな気付かず　にこにこして　おかえり　なんて言ってる 　どういうことなの　私が居なかったのに　世界はそのまま　何事もなく続いていたの 　私が居なかった間の話をしないで　みんなみんな許さない　私が居なかった世界を許さない　そんなの許さない #小さな物語　#詩

私が眠っている間　神様がいたずらしてるの知っている　私が見ていない間　代わりに世界を見ているつもりらしいけど　あまり上手じゃないから　朝に私が起きると　世界はうまく回らない　朝ごはんはパンケーキじゃないし　シャツは生乾きだし　かわいいハンカチが見つからない #小さな物語　#詩

一本杉茶屋(3/3) 　生まれ変わったら　峠の道の一本杉になりとう存じます　行き交う旅人たちを見送って　日よけになり雨宿りをさせて　はい今と同じでございますよ　お笑いください ↑続き↑　#小さな物語　#詩

一本杉茶屋(2/3) 　道が分からなかったのではございません　どこに行くのかが分かっていなかったのでございます 　どこに行きたいのかが分からぬまま　ここで立ち尽くして　他の旅人たちを見送っておりまして　茶屋になったのでございます 　生まれ変わったら ↓続く↓　#小さな物語　#詩

一本杉茶屋(1/3) 　ここで茶屋を営みまして　もう何年になりますやら　わたくしもあの頃は　お客様方と同じく　旅をしていたのでございます 　ある時　この峠を通るのが　これでもう三度目になるのだと気付きました　迷っていたのです　道が分からなかったのでは ↓続く↓　#小さな物語　#詩

小１児童が持ち帰った朝顔 夏休みの終わりが近づいてますが まだまだ元気な花を咲かせてます #小さな物語 #子ども第三の居場所 #コミュニティホーム #フリースクール #みんなの家ふらっと pic.x.com/ubj6xqolby

僕が魔法といったらそれは　実用魔法のことだよ　絵空事やファンタジーじゃない　実際に使われている魔法のことだ　僕は失せ物探しが得意だし　呪文も少しは使える　君だって傷を癒したりするじゃないか　みんなが日頃使っている魔法　知っている魔法の話をしようよ #小さな物語　#魔法　#詩

小説を読むのが恐い　詩を読むのはもっと恐い　私が書いていない物語　私が書いていない表現を　読んで情報を処理するために　頭の中が一杯で　自分の言葉が消えてしまう　自分の表現が無くなってしまう　小説や詩を　自分が過去に書いたものさえ　読むのが恐い #詩　#言葉　#表現　#小さな物語

僕はずっと　君に話していたんだ　日記を書いたり　SNSに投稿したり　大人になったから　もう会うことはないと思い込んでいた 　僕はずっと　君と話している　君は今も　僕と一緒にいる　僕の中にいる　僕じゃない僕　世界との結節点 ↑続き↑　#詩　#小さな物語

僕はずっと　君に話していたんだ　作った物語を　編んだ詩を　思い出を　今の気持ちを　見たものを　聞いたことを 　僕はずっと　君に話していたんだ　日記を書いたり　SNSに投稿したり ↓続く↓　#詩　#小さな物語