「かくのごとく日本人は、初対面ではせいぜい遜り、親しくなるにつれてぞんざいになり、上位者には見せかけばかり遜り、内心は軽視し、下位者にはその地位の差に応じた空威張りでもって、日常の憂さと自身の欠落感を晴らす習性を得た」 #御手洗潔の挨拶 #新・御手洗潔の志 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/9HBW1fzpKU

「こうしてモノ作り世界一、開国以来の豊かさを獲得した日本列島には、病的な威張り屋が跋扈し、彼の犠牲者たちの嘔吐が路上を埋め、海外での日本人のイメージは、口にするのも気重なほどにどん底となった」 #御手洗潔の挨拶 #新・御手洗潔の志 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/P5a9NPvLhd

「日本人はその社会的地位が上昇するにしたがい、言葉遣いを次第にぞんざいなものに変えていくという社会習慣を持っている」 #御手洗潔の挨拶 #新・御手洗潔の志 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/48qZE0Gbl3

「結婚するなら犬の方がいい」 「僕の得た教訓というのはね、優秀な一匹の犬は、百人の警察官に勝るということさ」 #御手洗潔の挨拶 #ギリシャの犬 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/acqTEzj81N

「ちょっとすいませーん、刑事さん！ あのー、犯人を知りたいですか？」 「ちょっと急ぐもんですから、犯人をお教えします。手錠を今お持ちですか？」 #御手洗潔の挨拶 #疾走する死者 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/kU9umVLP2s

「すると、こんどはファンキーに『エアジン』が始まった」 「懐しかったろう？」 「石岡の顔を見ると、彼がほんの少し涙を流しているのが解った」 #御手洗潔の挨拶 #疾走する死者 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/5qWLgm14EP

「話さなくてもいいんだよ。どうせ僕にはほとんど解っている」 「こんな罪まで、暴かなくてはいけなかったんだろうか」 「ああ、今夜の自分の罪が消えるまで、僕も今後、二度とコーヒーを飲むことはないだろう」 #御手洗潔の挨拶 #数字錠 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/vKwhRMqQTr

「この光の底に、何千という孤独な魂が棲んでいる」 「だが彼らの周囲にいる数えきれないほどの良識ある人々は、自分が生き延びていくことに忙しく、彼らの魂をいやすなどという非常識なことには、少しも思いがいたらないでいるのだ」 #御手洗潔の挨拶 #数字錠 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/qqn16irDDE

「しかし怪しげな名刺だな、私立探偵御手洗潔か」 「だがこの日、確か十二月十七日だったと思うが、この日は考えてみれば記念すべき日であった。私立探偵御手洗潔が誕生した日ともいえるからだ」 #御手洗潔の挨拶 #数字錠 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/iLeGWRmxhx

「中央線に乗り、私たちはサンドイッチは何サンドが一番おいしいかという話に熱中していた」 「占星術師は辞めたのか？」 「辞めやしないさ。今までは犯罪研究が趣味の占星術師だったが、今日からは星占いが趣味の犯罪研究家というわけさ」 #御手洗潔の挨拶 #数字錠 #島田荘司 #講談社文庫 pic.x.com/8ik3SkA7nW