城跡を隠す柳は優雅 言葉に埋まった人の足音 国境などない交わりは 時間を止めた #拙い物書きの会　『文フリをへて』

戸惑いに溺れたら 邪な浮き輪は外れ 言葉の重みの手招きを受け 現在地の危うさが 心地よさになった #拙い物書きの会

いい人ばかりなら 歓迎するのには いい人ばかりなら 歓迎されるのに という思いがなければ 言ってはいけない言葉 一方通行にだって 踏切はある。 #拙い物書きの会

テトラを波で隠した 海 舵を放り投げた 烏 灯りを探す 街灯 流木を重ねた 道 歩く私は 血を噛んだ #拙い物書きの会 pic.twitter.com/kh7Uy9n6yp

空が 真っ直ぐ青い 魔法 花が 違えず咲く 魔法 蝉の 精妙な脱皮 これも魔法 いつの間にか 巨きな歯車が回り 夏へと反転する 壮大な魔法 唯 その呪文を 知らないだけの 私たち、 #拙い物書きの会『マジック』

最後の門番 先祖代々の 伝統を 私が閉した #拙い物書きの会　『門番』

タネも仕掛けもないけれど 解き方を あなたは知っている #拙い物書きの会　『マジック』

私の声が聴こえなくて 針は止まり 日めくりカレンダーはとけて ヒューズに化けた 回すのは チョウチンアンコウ 飲み込むのは マンボウ #拙い物書きの会　『海中時計』

#拙い物書きの会　今回のお題は『魔法の絨毯』と『マジック』と『門番』と『海中時計』です。書きたい物を書きたい時に書いていただけたら嬉しいです。

月歪む紅茶とキスをする少女喉元過ぎて女を纏う #拙い物書きの会　『三日月ティータイム』

流星のベンチに座り昼寝して起きた頃にはブラックホール #拙い物書きの会　『銀河のベンチ』

#拙い物書きの会　今回のお題は『三日月ティータイム』と『銀河のベンチ』です。書きたい物を書きたい時に書いていただけたら嬉しいです。

花魁の帯紐は 赤い糸にもなりますが 三途の川への 切符にもなるんです どちらにするかは 私が決めるから あなたは 首を洗って 待っていてくださいね #拙い物書きの会　『命命二者/めいめいにしゃ』

半生が記録されたDVD 身元不明の指紋の数々 飛び飛びの映像は クライマックスの所で いつも止まる リセットボタンは引っこ抜いたから 後戻りはしない #拙い物書きの会　『青森のペルー人２』

未読だとホッとするけど既読だとソワソワするのなんでなのかな #拙い物書きの会　『既読スルー』

生まれた時に喜ばれず 怒りで育てられた子は 哀しみからいろいろ教わり 楽しむことを模索している #拙い物書きの会　『喜怒哀楽』

#拙い物書きの会　今回のお題は『喜怒哀楽』と『既読スルー』です。書きたい物を書きたい時に書いていただけたら嬉しいです。

水平線の中へ入り 地平線から出てきた 潜水艦 何があったかは 言えないらしく 船長さんから クチナシの花を渡されました #拙い物書きの会　『線線今日今日』

疲れた足を引き止めて 振り向かせたのは 行きたい未来が そこにあるから 敷かれたレールは 敷き直せばいい #拙い物書きの会 pic.twitter.com/8EFI5bv0JP

熱燗や冷や人肌どれがいいあなたにあったお酒があるわ #拙い物書きの会　『日本酒』

溢れ出す夕陽にもがくウォンバット可愛く強い優しさ抱え #拙い物書きの会　『ウォンバット』

#拙い物書きの会 今回のお題は『日本酒』と『ウォンバット』です。書きたい物を書きたい時に書いていただけたら嬉しいです。

故郷の空はどんよりで こちらの空は晴れ晴れだ だのに 行ったことのない異国の空を 食べたいとおもっている 私の川は そこを流れてるのだろう #拙い物書きの会　『青森のペルー人』