#文字あそび かえるめかくし～蛙目隠～ 雁の目隠し、春の雪 蛙の目隠し、春の雨 気まま気まぐれお天道様に 追って追われて目隠し鬼 鬼さんこちらと手を鳴らし 蛙ぴょこぴょこ足鳴らす 覆いの下の眼の奥で 春の畑の品定め 欲しいあの子を通りゃんせ 目隠し鬼の手の鳴る方へ pic.twitter.com/5tCMHMTqCF

#文字あそび 蛙目隠～かえるめかくし～ 春の農作業が始まるころに降る春雨。 新潟県東蒲原地方の言葉。 降りしきる雨が目を覆うことからのことば…かもしれない。 pic.twitter.com/yZxEOWIIjM

#文字あそび おうどうらくど～王道楽土～ さ、ご一献召されませ 一口含めば夢心地 二口含めば浮世の憂さなどどこへやら 三口で御身は王道楽土 ねぇ、 この世に未練なぞございませんでしょう ねぇ、 つまらぬ憂い事なぞ どうでもよいではございませんか さ、もう一献 わたしと共においでなさいませ pic.twitter.com/45fmnQVkop

#文字あそび 王道楽土～おうどうらくど～ 公平で思いやりのある政治が行われている、楽しく平和で理想的な国土。 pic.twitter.com/AV6hczAfJ5

#文字あそび もんえい～門衛～ 感心しないね こんな時間に、さ 知ってるだろ 門衛ってのはさ、 入るもんにも出るもんにも厳しいんだ …でも、まぁ 俺も一緒に、ってんなら通さないこともない 用心棒と話し相手もできる門衛ってもの 悪かないだろう ●写真：むにさん@160muni911 pic.twitter.com/cgKH3rYThB

#文字あそび 門衛～もんえい～ 門を見張り守る人。門番。 ●写真：むにさん@160muni911 pic.twitter.com/cXU4jMk8GS

#文字あそび みやまきりしま～深山霧島～ かわいいよね 鮮やかで愛らしくて そして、ちっとも奥ゆかしくない 緑ばかりの山を進んでいくとさ いきなりぱぁぁぁっと！　なんだ 目を惹かれずにいろって方が無理だよ 魂を縫い留められてしまうんだ 縫い留められて あの子を引き立てるための緑になるのさ pic.twitter.com/1dpfiGXAj2

#文字あそび 深山霧島～みやまきりしま～ 九州の霧島・阿蘇・雲仙などの山地に群生するツツジ科の常緑小低木。5～６月ごろ、紅紫色の美しい花が多数密生して咲く。 pic.twitter.com/mPDEkhFm4E

#文字あそび ゆうあかり～夕明かり あの日、 夕明かりの中で ただ見ていた背中は 瞬く間に夕闇に攫われてしまった 僕には何ができたのだろう 　あの日、 　夕明かりに紛れて 　ただ引き結んでいた唇は 　瞬く間に夕闇に包まれてしまった 　僕は無力だった 今ならばきっと、 この手を伸ばせばきっと、 pic.twitter.com/MkkT7qL7Do

#文字あそび 夕明かり～ゆうあかり～ 陽が沈んだあとに残っている明るさ。 pic.twitter.com/gfy0XoJG66

#文字あそび たちばなづき～橘月 神の訪れを告げる花にございます じきに時鳥も鳴きましょう 鍬を持ち種を蒔き、大地に祈りを 眩い光と豊かな雨への、尽きなき願いを 命を紡ぐ時告げの神の白き花にございます その御手にて高らかに歌うは時鳥にございます 時知らぬ民へ時を告げる薫香の風にございます pic.twitter.com/QI5oJzMjsd

#文字あそび 橘月～たちばなづき～ 旧暦五月の異称。 橘の花の咲く季節であることから。 pic.twitter.com/TV6ddrv8Sx

#文字あそび わかばぐもり～若葉曇り～ 輝くような太陽もいいけれど こんなふうな空も僕は好きだよ 雲に守られている、って感じがするんだ 太陽がまぶしすぎるときは雲に頼ればいい 雲が厚すぎるときは雨を願えばいい 雨に凍えてしまうなら太陽を呼べばいい 全てが君を包んでいるんだよ pic.twitter.com/qCTTlV5EdJ

#文字あそび 若葉曇り～わかばぐもり～ 若葉のころの曇りがちな空模様。 pic.twitter.com/LhfBZNGcZA

#文字あそび うこう～雨香～ 雨が降っていますね 花の雨、香り立つ雨です あの方がいらしたのでしょう 妾に知らせるための香りの雨でしょう 　君の目は何も映さず 　君の心は面影のみを追い求める 　君の耳はなき音を集め 　君の頬は幻に笑む あぁ、世は春ですのね 春の花の香りの雨ですね pic.twitter.com/Ut9HaqawZw

#文字あそび 雨香～うこう～ 雨が香ること。つまり、花の香りを含んで降る雨。 pic.twitter.com/wNDkLsFfQv

#文字あそび えしゃじょうり～会者定離～ じゃあ、なに？ 別れがイヤだから、出合いを避けるってこと？ ばっかじゃないの？ 別れちゃったら、また出会えばいいじゃんか 何度でも！　何回でも！ おれはね、あんたを見つけるよ どこでも！　いつでも！ だからもう、降参しておれと出会いなよ pic.twitter.com/SIBc71TJwd

#文字あそび 会者定離～えしゃじょうり～ 出会った者は、いつか必ず別れる運命にあるということ。 世の無常をいった言葉。 会うは別れの始め。 pic.twitter.com/N6XrLi4ili

#文字あそび げんおう～幻桜～ 誰も見えぬと言うのです そんなものなどないと そんな花などないと ならば、ならば、 あれはわたしだけのものだと 信じても良いのでしょうか わたしだけに贈られた花だと いつか、いつか、 わたしもあの花の一つになれるのだと ●写真：むにさん@160muni911 pic.twitter.com/5sgyFFji0E

#文字あそび 幻桜～げんおう～ むにさん自らのキャプションよりの言葉。 そのままの景色ですよね。 ●写真：むにさん@160muni911 pic.twitter.com/m1I5fA9inB

#文字あそび ひなぎく～雛菊 ごめんね、 意気地なしの僕に付き合わせてしまって 君だって暗くて狭いポケットなんかじゃなく 明るく暖かなお日さまの下で咲いていたいよね あの人は僕のお日さまなんだ 暗くて狭い僕の世界を照らしてくれたんだ だから、ごめんね、 我儘な僕のために閉じ込めてしまって pic.twitter.com/2RbkEwKDL5

#文字あそび 雛菊～ひなぎく～ キク科の多年草。 西ヨーロッパ原産で明治期に伝来。 花期が長いので「延命菊」「長寿菊」の異名がある。 ポケットに入れて意中の人に会い、花が枯れなければ恋が実るとされている。 春の季語。 pic.twitter.com/PplukafJGD

#文字あそび しゅんしょう～春宵～ 　なりませんよ 　あれはここから眺めるだけのもの 　手を伸ばしてはなりません 　声をかけてもなりません で、あれば、 いま、このまま足を進めて この手を伸ばして指先を触れ合せ 「どうか」と声に出して願えば… と、そう思ってしまうのは罪でしょうか pic.twitter.com/ql9TnsDHLB

#文字あそび 春宵～しゅんしょう～ 春の宵。春の夕方。 pic.twitter.com/8958wU9pWQ

#文字あそび りゅうえん～柳煙～ わたくし、美しゅうございましょ 冬の眠りはこの身を育て 春の陽射しはこの身を磨き 春のそよ風に揺れて煙るの 川辺に揺れて靄を醸して ゆらゆらとゆるゆると やさしく嫋やかに揺れるの ほぉら、緑に誘われてまたひとり だって、 わたくし、美しゅうございますもの pic.twitter.com/NI3r42VHQQ

#文字あそび 柳煙～りゅうえん～ 柳を煙らせるように立ち込める靄。また、芽吹いた柳を遠くから見ると、靄がかかったように煙って見えること。 pic.twitter.com/XbrwUsYujh

#文字あそび あめやさめ～雨や雨～ あめやさめ 果てることなき頬の雨 あめやさめ 枯れることなき眼の雫 あめやさめ 干上がるこの胸この骸 あめやさめ 慟哭の力も尽きて昏き空 あめやさめ 呼べども呼べども声はなし あめやさめ この身を裂いて血を絞り あめやさめ その身に捧げん我が祈り pic.twitter.com/x4imAlke1D

#文字あそび 雨や雨～あめやさめ～ 「あめ」も「さめ」もともに雨。雨を強調することから転じて、涙を滂沱と流して泣く様子の形容。 pic.twitter.com/FX5iDgVVht

#文字あそび はなあんぎゃ～花行脚 　花はございませぬか 　花はおられませぬか 花の行脚はただただ歩き続けます 花は何なのかは誰も知りません 柔らかく美しい若人なのか 国を託す賢人なのか 　花はございませぬか 　花はおられませぬか その心に刻まれた花を求めて ただただ歩くのが花行脚なのです pic.twitter.com/geaQ26QBt2

#文字あそび 花行脚～はなあんぎゃ～ 桜の花をたずねて諸方をめぐること。 春の季語。 pic.twitter.com/okECkMszTI

#文字あそび らくばいふう～落梅風 名残の梅も落ちてしまいました せっかくこらえていたものを いくら柔らかな春の風とはいえ 時を過ぎてしまった花には酷なこと わたくしもそろそろ暇を頂戴しとうございます 約束の時はとうに過ぎ 今はもう、思い出の中で微睡むのみ 春の風に吹かれぬうちに、どうか pic.twitter.com/bqn4R5RfGL