日銀の独立性は非常に重要だ。ただ、日銀がアベノミクスに完全に染まった状態で独立しているとすれば、大変な悲劇だ。 企業も国民も株式市場参加者さえも一段の円安を嫌がる中、日銀だけは円安どこ吹く風の様子。

植田総裁を含む日銀全体がアベノミクスに完全に染まった状態で国民から独立し、唯我独尊で政策を進めると言っているように感じる。

円下落に対する適切な政策措置は、財務省の所管業務では定額減税をやめて財政規律にも目配りする姿勢を示すことのはず。また、日銀による国債買い入れの減額や短期金利の引き上げも重要だ。 円買い介入はあまり適切でないが、減税取りやめ発表などと同時にやれば効果はある。

外交文書はきちんと行間も読まないといけない。日米韓は、日本と韓国が円安やウォン安を懸念していることを認識した。米国が円安やウォン安を懸念しているとは書いていない。米国は日韓が懸念している事実を認識しただけだ。

円安を止めるには、財政健全化と日銀バランスシートの縮小が必要。IMFに言われなくても財政健全化を目指すべきだ。

円下落に対する適切な政策措置は、財務省の所管業務では定額減税をやめて財政規律にも目配りする姿勢を示すことのはず。また、日銀による国債買い入れの減額や短期金利の引き上げも重要だ。 円買い介入はあまり適切でないが、減税取りやめ発表などと同時にやれば効果はある。

日銀の場合は、少し言い過ぎかも知れないけど、植田総裁発言にはアドバルーンの要素もあって、内田副総裁発言はファイナルアンサーだと感じる。ただ、内田副総裁が公式発言する機会は非常に少なく、それが問題だ。今月の決定会合では最低限、国債買い入れ規模の縮小を決めるべきだが、何もせずに、連休…

春闘で大幅な賃上げが実現し、今月の給料から手取りが増える人もいるだろうけど、今年１月ごろと比べれば、ドル建て給与は逆に減っている人が大半のはずだ。

アベノミクスで日銀はあまりに円を粗末にし過ぎた。低金利に乗じて、政府与党は国債を発行し過ぎた。財務省もそれに抵抗できなかった。 そのツケを国民全体が払わされるだろう、それは時限爆弾だと金融を理解している識者は感じていたが、ついにその時が訪れたのかも知れない。

企業倒産9年ぶり9000件超　23年度、平時の新陳代謝活発 nikkei.com/article/DGXZQO…