仁義 70年メルヴィルの犯罪映画。一つ一つのシーンが異様な強度の緊張を放ち一瞬の弛みもなく140分持続するので鑑賞にはかなりの体力を要する。犯罪者を執拗に追う刑事、ああレミゼラブル。スタイルにブレッソンとの類似性。ドラムなど音楽の使い方が素晴らしい。傑作。 688/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/kB5nEEi41L

八月の狂詩曲 カンヌ公式ポスターに採用されたので鑑賞。こんなに素晴らしい映画とは。オッペンハイマー、二つの戦争、核の非人道性の議論などが話題の今、38年前のこの映画にスポットを当てたカンヌはやはり凄い。今だからこそ輝く映画。黒澤の先見性、現代性に痺れる。 687/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/55d2hPMViL

蛇の道 住宅地を車で駆ける出だしの不穏なシーンが脳裏に残る。哀川翔演じる新島が物理の授業を終えて夜中に自転車で帰る際の不安感を表すショット？が特筆的。90年代日本映画らしい殺伐とした雰囲気の魅力から現代の仏に舞台を変えたリメイク版がどうなるのか楽しみ。 686/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/gNCV6i4lgx

危険な関係 59年ヴァディム作品。J・モローとG・フィリップ扮する上流階級のインモラルな夫婦生活。モンクやアート・ブレイキーのじりじりと燃えるようなジャズ。時代なんだろうけど、不良、悪、無血への志向がゴダールっぽい。ただしラスト近く死に方が唐突過ぎて草。 685/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/5HciwgzVL7

肉体の冠 51年ベッケル作品。ファムファタールもの最高傑作。ヤクザの情婦と大工の運命の出会い、深夜の決闘、男同士の友情、そして悲劇の結末。フランス的エスプリも満載。ラストは三島由紀夫が批判したらしいが、いやいや、人生の儚さが伝わり胸が締め付けられました。 684/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/Dc4OCrxwUS

カビリアの夜 カビリアが不憫過ぎて胸が締め付けられつつも、何故か明日への希望が沸いてくる不思議な映画。最後数分間の素晴らしさはよくこんなの思いついたなと思うほど。メロドラマ的良さとは別にマシーナの演技やダンスが物凄くチャーミング。当たり前だけど大傑作。 683/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/o7t3FaTu5y

子連れ狼 冥府魔道 73年三隅研次作品。時代劇としての完成度の高さにひたすら痺れる。若山冨三郎演じる子連れ狼と、「ちゃん！」と父を慕う子どもの絆。斬って斬って斬りまくるド派手さの中で漂う様式美と人情の哀愁。大楠道代の素晴らしさ。いいものを見たという満足感。 682/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/rjWCcEiojj

座頭市物語 62年三隅研次作品。初めて見たけどいわゆる腰抜かす級の傑作でびっくり。溝口や黒澤の名作と全く引けを取らない格調の高さ、ショットの強烈さ、人間くささ。ああ、素晴らしき哉映画。カツシンもさることながら、飯岡助五郎役の柳永二郎の演技が国宝レベル。。 681/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/fSWZjbacXO

異人たち 大都会ロンドンと80年代の郊外との対比。その間を行き来し揺れ動く主人公。過去と決別し前進する瞬間。孤独、家族や恋人の愛、過去への懐かしさ、愛おしさ。山田太一の原作が文化や性的指向の違いを超えても輝きを放ち、希望と寛容の心で満たしてくれる。傑作。 680/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/ZPMrjOHoDD

砂の女 日本映画という気がしないのが不思議。ソ連映画を見ているよう。村人の仮面と太鼓の躍動感が無言の砂丘との対比の上で印象的。岡田英次が兎に角男前。そもそもなんで砂丘に住んでんの？という本質的疑問があっさり処理されてるのがシュール。原作久々に読みたい。 654/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/Zzta9gdis6

私のベレット 64年のいすゞの小型自動車の宣伝映画だが、監督・脚本大島渚、脚本監修小津安二郎！、企画監修に中平康らが名を連ねる豪華さ。かなり変わった内容だけど一見の価値はあった。車を手に入れた人がみんな不幸になるという笑、宣伝映画とは思えない作りは流石。 365/1000 #映画マラソン1000 pic.twitter.com/Q9QtKgwPUn