例えばそれこそ日本で音沙汰なくて企画自体が流れた疑惑がある『へうげもの』のハリウッド実写化とかね……真田広之がもう一回足利尊氏やる別のSHOGUNもいいぞ！！そんな期待感も膨らむ夢のような全10話でした。真田広之とかのサイン入りプレス貰ったんで、これは家宝にします #時は来たSHOGU pic.twitter.com/YnqV8e0D9f

「花は散るからこそ花なのです」の言葉通り、本作はもう物語としての役割は完全に散らしたので、その後の関ヶ原や大坂の陣は蛇足……なんですが、この規模の合戦モノは観たいですよねェ……いやこれ超贅沢な足掛かりとして第二、第三の時代劇創るべきですよ！！スゲェドリームだよ！！ #時は来たSHOGU

この辺をキリスト教の観念入れながら描くのはスコセッシの『沈黙-サイレンス-』めいてて、これは確かに製作（脚本）が向こうじゃないと出せない雰囲気だな……と。一方で所作や美術に日本語とかは真田広之プロデュースで完璧に仕立ててるし、超理想的な日米合作大型時代劇でした #時は来たSHOGU

按針は水先案内人を意味しますが、じゃあ水先案内人には誰が道を指し示すのか？その答えが出るまでを描き切った本作は壮大なラブストーリーであるとも言えるでしょう。正妻藤のこれからの生きる道を舟の上から導いていく按針の姿も感動的で、壮大ながら結構ミニマルに収束していく #時は来たSHOGU

そう考えると鞠子が死んだ9話時点で物語はフィナーレで、あとは彼女がもたらしたギフトが按針の何を変えたのか……が主軸になるのも納得がいくわけで。彼が日本の理解できない死生観を支配者たる虎永に向かって糾弾しながら、自らの戦を完全否定するところで完全決着なのです #時は来たSHOGU

ラストは鞠子の死の顛末を描く形で、綺麗に史実の関ヶ原前夜に繋げてくる歴史の再構成力は流石でしたね。9話は大坂城の俯瞰映像が白眉で、威圧感ある入城から、鞠子が罷り通る際には彼女を主役にした舞台に変貌する魅せ方が良かったです。最初から鞠子が物語を仕切っていたんですね #時は来たSHOGU

そんな不満も全て藪重殿の切腹に免じて許してやるが……いや藪重殿、最期まで良いキャラしてましたね……本作じゃ珍しいくらい我欲と生き汚さに溢れていて、それでいて虎永が目指す泰平の世には心底惹かれてて……でもお前、本多正信がモデルは嘘だよ。佐渡、そんな面白くないよ #時は来たSHOGU

いや観たいじゃん！SHOGUN世界SEKIGAHARA！！あんだけ大砲の訓練した上にゴアゴアのぐちょぐちょな人体損壊描写やっといてお預けはないよ！！もっと言うとこのクオリティで鞠子がダヴィンチ砲で門番皆殺しにしたり、古田織部が小早川軍目掛けて射出されたりするのが観たかったよ！ #時は来たSHOGU

ぶっちゃけたこと言うと3話の黒船で小舟を滅茶苦茶に引き潰したり、4話で島左近みたいな将が大砲で粉々に砕け散る映像に心奪われたんで、劇場で関ヶ原のそういう場面観たくて仕方なかったんですが、話は関ヶ原前で終わっているためそういう意味では盛大に肩透かし食らいました。残念… #時は来たSHOGU

『SHOGUN 将軍』1～2話試写に引き続きラスト2話も劇場大スクリーンで観られる幸せよ……！いや最後までよくここまでのものを……と感嘆するばかりでして、諸々違う日本ながら見所ある政争を描き切り、信仰と死生観の在り方を示す作劇が荘厳でした……！圧巻！！ #SHOGUNラスト2話試写会 #時は来たSHOGU pic.twitter.com/RCXMBj7Vbb