強さ、厳しさ、完璧。これまで美徳とされて来たものを見直そう。無理するよりもセルフケア、競争よりも共感、自身を大事にすることこそ働き方と社会を変革していく力となる。 勅使川原真衣さん、竹田ダニエルさん推薦。 エミリア・エリサベト・ラハティ『「弱いまま」で働く』KADOKAWA #本日の注目本 pic.x.com/1zeULKW0ci

今でもテレビのお茶の間への影響力は大きいらしい。しかし中を覗くと相当におかしなことばかり流布されている。 おかしなことをおかしいと言い続ける砂鉄さんが、テレビに溢れる違和感と看過できない言葉に今日も目を光らせ、舌鋒鋭く切り込んで行く。 武田砂鉄『テレビ磁石』光文社 #本日の注目本 pic.x.com/5B01GUt9PO

若者に媚びを売らないと書いたが、本当は若い人たちに真摯であるからこその言葉がこの本に詰まっている。 この檄文を受け止めた若い人こそ、ノー・フューチャーのノーを外せる可能性があるのかも知れない。大人もね。 ブレイディみかこ『地べたから考える』筑摩書房 ちくまQブックス #本日の注目本 pic.x.com/MVgRlGIgj8

中高生向けの人気シリーズであっても、ブレイディさんが若者に媚びるわけも無く、選び抜かれたエッセイには優しい言葉も希望も無く、ひたすら”現実”しか書かれていない。矛盾と欺瞞に満ちた世界を見つめ、自分の足元からの問いを認識すること。それが”地べた”から考えること。(続く) #本日の注目本 pic.x.com/Wqm4aMl48y

1950年代のイスラエル兵によるパレスチナ人の虐殺をもとに、現在に続く暴力と悲劇の本質を描く。 今もなお戦火を拡大させ続けるイスラエル。なぜ止められないのか。戦禍の中の人間の声を聞く時だ。 戦争反対。 ジョー・サッコ 著／早尾貴紀 訳『ガザ 欄外の声を求めて』Type Slowly #本日の注目本 pic.x.com/ZEMnGwsy3N

積ん読も本の楽しみ方として定着いるように思いますが、ここまでドンと積んでいる方々のお部屋に圧倒されます。そして積ん読が知的財産となり、それもまた読むことであるとの知見は正しいことがわかります。皆さんの部屋を見るだけで楽しいですが。 石井千湖『積ん読の本』主婦と生活社 #本日の注目本 pic.x.com/uH2HNN2DvS

58年という年月はあまりに長過ぎた。冤罪を晴らすための闘いと支え続けた人びと。中でも、既に高齢の姉の献身的な愛と闘いに、私たちはただ感動するだけでなく、なぜこのような理不尽が許されるのか考え続け、バトンを受け継がなければならない。 粟野仁雄『袴田巖と世界一の姉』花伝社 #本日の注目本 pic.x.com/62rfslsbwh

自閉症スペクトラムの当事者である著者が見たムーミン谷。独特の解釈によるムーミン論ではなく、むしろ人びとが自由に生き共存するためのヒントが物語に隠されていることを示唆する。 横道誠『なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか』ホーム社 #本日の注目本 pic.x.com/ypzo39lgq4

没後２０年。生前に日の目を見ることのなかったルシア・ベルリンの珠玉の作品群は、この日本でも岸本佐知子さんの名訳で命を吹き込まれ、多くの人に親しまれてきた。 単行本もこれで３冊目。厳しい状況の中で価値ある出版を大いに歓迎したい。 ルシア・ベルリン『楽園の夕べ』講談社 #本日の注目本 pic.x.com/hibxeyea6e

いけないことかも知れない。 だが、その本質について我々は何を理解しているのか？ 断罪することでかき消されてしまうものは何か？ 恋愛、結婚、不倫…。本書はそれらを道徳観念や常識から一旦切り離すことで試みる、愛と社会の捉え直し方ではないだろうか。 鈴木涼美『不倫論』平凡社 #本日の注目本 pic.x.com/vwzypwokrb

自由民権運動、足尾暴動、大逆事件…。激動の明治後期に思想の根を下ろした元祖日本のアナキスト 幸徳秋水の生涯に現代思想の怪人 栗原康が挑む。 まさにアナーキックな文体で秋水に憑依する檄文。 明治から令和まで続く「チキショー!!」 栗原康『幸徳秋水伝 無政府主義者宣言』夜光社 #本日の注目本 pic.x.com/zcsklwargv

「共働きで忙しいのに、むすこが学校に行かない」 HSCという気質、性格の特性から不登校になったむすこ。わからないことだらけだった両親が、常識を揺さぶられながら一緒に学び、理解し、生きていく記録。 沢木ラクダ『せんさいなぼくは小学生になれないの？』小学館 #本日の注目本 pic.x.com/hw4ggw4ku6

本ではなく「人間」を貸し出す図書館。 知らない人との会話を通じて知る他者の人生と内面。この試みは差別や偏見、無知、無関心の壁を破り、理解を促進する力がある。共に生きるために。 これは創作ではなく実話である。 ナ・ジョンホ 『ニューヨーク精神科医の人間図書館』柏書房 #本日の注目本 pic.x.com/tgl2mt9ly4

当方、酒をやめられない本屋の店長です。依存症ではないかと不安になりますが、そんな自分がどう生きていけばいいのか？この本にちょっと依存したくなりました。 松本俊彦 横道誠『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』太田出版 #本日の注目本 pic.x.com/sylyy04tp4

言われてみりゃ人類は未整理だ。にもかかわらず一部で決められた常識やルールで生かされている。そこからはみ出た者が異様に映り違和感を覚え敬遠してしまうが、そもそも我々こそ何者なのか？ 理屈を踏み越えて人間の本質に迫る。 インベカヲリ☆『未整理な人類』生きのびるブックス #本日の注目本 pic.x.com/wfpdmbdu6v

差別に暴力に戦争。日本も世界もまっとうな大人はどこに行った？ 店主はラーメンを作る事は業務、大人の仕事とは「声をあげること」だという。戦争や差別の上に立つ仕事や生活なんてウソなのだ。 今、彼ほどまっとうな大人はいない。 近廣直也『どうげんぼうずという仕事』TUK TUK CAFE #本日の注目本 pic.x.com/klqfupt1b8