#毎日VORE 5/1　八十八夜 8/8が丸呑みの日であることはもはや常識ですが、実は5/1も太陰暦では八十八夜と丸呑みの日となっているのです。彼女はそれを知るや否や同級生を襲いました。 「今日は丸呑みの日なんだよね。記念にさ、食べないとなんか失礼じゃん？」

#毎日VORE 4/30　ヴァルプルギスの夜 北欧ではこの日からサバトが行われている。魔女を討つための祭りとされているが、この日は最も魔女の力が強くなるともいわれている。伝承は地域ごとに多少の差があり、ある村では住民が魔女に扮し、山で火を焚きながら夜を越えるのが通例だった。

#毎日VORE 4/29　ダンスデー 舞踏会の夜、貴族たちの社交場で紳士淑女が親交を深める。この国ではこんな風習があった。 「どうですか、私と踊りませんこと」 「ええ喜んで」 誘うのは女性。応じた男性は膝をつき首を垂れる。女性側はそれを見て、一息に飲み込んでしまう。 ん、ん、んぐん

#毎日VORE 4/28　労働安全衛生世界デー 我々小人族は人間社会に挟まり窮屈な暮らしをしている。様々な仕事があるが、人権というものが適応されているかは疑わしい。しょっちゅう事故で大勢が消える。

#毎日VORE 4/27　ロープデー 五年三組にはあけみという何もかもが規格外の女子がいた。彼女は男子よりも背が高く、女の先生たちよりも胸の発育が良い。顔はあどけない上に、腹や尻にも豊満な肉がついていたから、デブだと言われることはあったが、クラスメイト達は彼女に一目置いていた。

#毎日VORE 4/26　良い風呂の日 （日比谷の家に行くことになった。ひとり暮らし、しかも泊まっていいって、これはもう、あれだろ、お誘いだろ） 彼は浮足立った気持ちで恋人の家を訪れた。二人は夕食を済ませ、談笑をしながら夜を待った。

#毎日VORE 4/25　歩道橋の日 「じゃんけんポン！　やったチョ・コ・レ・イ・ト」 通学路にある歩道橋で小学生たちはグリコ遊びをしています。グーならグリコ、チョキならチョコレート、パーならパイナップルと勝った時だけ階段を登れます。この遊びは彼らの中では歩道橋を渡るうえで必須であり、

#毎日VORE 4/24　植物学の日 アマゾンの奥地に咲く名もなき花、その蜜は万病を癒し、不老をもたらすという。かつては原住民たちがひっそりと採取していたが、今や学者たちの研究によってその蜜は大量生産ができるようになり、サプリまで売られている。これはその記録である。

#毎日VORE 4/23　世界図書・著作権デー 有害指定図書というものがある。読むと気が狂うとか、危険思想を植え付けるなど様々な理由があるが、中には物理的に人に害をなすものもある。 「やったついに手に入れたわ。曰く付きの魔導書！」 彼女、ヘレナは魔法学を研究する博士であった。

#毎日VORE 4/22　アースデー 人類が平衡世界を観測できるようになって幾星霜、ほとんどの地球は生物で溢れる青い星だった。しかし、一つだけまったく他とは違う形相の地球が発見された。アース8888、その星の表面は肌色で、どころどころにでこぼこが隆起するが、基本的には滑らかな平地が続いていた。

#毎日VORE 4/21　創造とイノベーションの世界デー 科学が常に進歩を続けているように、捕食者たちも同じところにはとどまらない。日々、許容量や嚥下力を増すために鍛えている。ある者は水を、ある者は砂を詰めた袋を、それぞれのやり方で、呑み込んでは吐き出している。それは充足と安全に直結する。

#毎日VORE 4/20　郵政記念日 「ウーボアーイーツでーす」 　チャイムが鳴った。間延びした声が聞こえる。やっと届いた。お腹空き過ぎて死んじゃいそう。 　玄関を開けると若い感じのやる気のない青年がでかい荷物を抱えて待っていた。 「はい、こちらご注文の品です。はい、おなしゃーす」

#毎日VORE 4/19　地図の日 　かつて伊能忠敬は日本全土を行脚し、十度にわたる測量を以て地図を描いた。その正確さたるや、現代の地図と比べても遜色ない。地図の完成前に彼は喪に服してしまったが、実は蝦夷地のみ測量を行わなかったとされている。

#毎日VORE 4/18　発明の日 「やったついにできたぞ。AI搭載型人型掃除機器メイド型3号……！従来のロボット掃除機に比べて面の効率は落ちるが、それ以上に細かい作業ができる。デザイン性もばっちりだ。これで世界に認められるぞ！　さっそく起動だ」 わずかな駆動音と共にロボットが動き出す。

#毎日VORE 4/17　恐竜の日 かつて地上を支配していた種族、恐竜。その遺伝子を持つ者がこの日本にいた。胎児のときに受けた遺伝子改造手術によって異形の姿でこの世界に産み落とされた彼女は、食欲旺盛で力持ち、肉体の成長に伴って爪や牙、うろこなどが目立つようになってきた。

#毎日VORE 4/16　女子マラソンの日 「さあ先頭の選手が第一の給水ポイントに入りました。ここではスポーツドリンクだけでなく軽食等も用意されています。おおっと躊躇なく係員にかぶりつきました。速い、速い、呑むのも速い！」 「長丁場ですからね、栄養補給を最優先したのでしょう。

#毎日VORE 4/15　国際医学検査デー 捕食者たちとて胃や腸は年齢を重ねるごとに衰える。二十歳を越えたらピークを過ぎたら検査が推奨される。この診療所では時期になると産婦人科の待合室の如く、腹が突き出た人たちで溢れかえる。受付の後、順路の説明、そして常備された模擬餌を吞み込んで巡回する

#毎日VORE 4/14　オレンジデー バレンタイン、ホワイトデーと贈り物をしあって、その後に愛情のしるしとしてオレンジを贈るという風習がある。僕もそれに倣って彼女にみかんを一袋渡した。拳よりも一回り小さいくらいのみずみずしい普通のみかん。ただ、僕の彼女はちょっと特殊な食べ方をする。

#毎日VORE 4/13水産デー 「今日は水産デーということで、たくさんお魚を食べちゃいます！」 「まずはシシャモから。んっ、小ぶりなのに卵がたっぷりでおいしいです。やっぱりお魚は丸呑みに限りますね」

#毎日VORE 4/12　世界宇宙飛行の日 人口増加問題が顕著になっている現代、新しい住処を求めて人類は宇宙へと旅立った。暗闇を切り開き、新天地を目指すのだ。 「船長、眼前に未知の物体が迫ってます！」 「な、なんだあれは」

#毎日VORE 4/11　メートル法公布記念日 ヤードポンド法というわかりにくい計測方法がある。指や足のサイズなんかを基準にしているそうで、日本の尺や升と似たようなものだ。さて今はほとんど使われないが、その昔、VORE法というものがあった。

#毎日VORE 4/10　駅弁の日 （うう、お腹空いた。駅弁がないなんて聞いてないよ） 乗客は三人。人気のない路線故、車内販売も縮小していた （こうなったら、たった二人だし……いける） 呑み込む、二人をいとも簡単に。「お、おいひい♡　げふ、前食べた駅弁よりずっとおいしー♡」

#毎日VORE 4/9　大仏の日 今日は奈良の大仏に魂が入った日だそうで、ある辺境の村でもそれにあやかって魂入れが行われました。とはいっても大仏ではありません。生身の肉体です。サイズは牛久大仏ほど、いわゆる少女のような見た目をしておりましたが彼女はまったく動きませんでした。

#毎日VORE 4/8　ロータスデー この頃は桜も咲き、花まつりがあちこちで開催されているが、世の中明るい人ばかりではない。哀しみの果てに思い切った決断をしてしまう人もいる。そんな人たちの縋る希望、一蓮托生サービスという裏家業がある。

#毎日VORE 4/7　夜泣き改善の日 　赤子の夜泣きほど対応が難しいものはない。眠れない上に近所迷惑だ。だが泣くのが子供の仕事だから仕方がない。母親は悩みます。そしてどうしようもなくなって、ついには我が子を吞み込んでしまう。しかしこれが効果てきめん。

#毎日VORE 4/6　国際スポーツデー 今日はオリンピックが開かれた日だそうで、裏の世界では吞みんピックが開催されているそうです。ルールは簡単。被食者と捕食者に分かれて、鬼ごっこ。そして捕食から消化までの速さを競うのだ。優勝者はひとりだけ、被食者の反撃もありなのでルール無用。だから……

#毎日VORE 4/5　ヘアカットの日 　彼女の髪はベテランの美容師以外触れちゃいけません。ああ、なのに今日はいつもの人がいないようです。あ、新人さんが、絡みつく髪の毛に翻弄されてます。どうやら後頭部に引きずり込まれているようです。そう、彼女は二口女です。

#毎日VORE 4/4　獅子の日 　カチカチカチカチ音を鳴らして、踊り歩くは獅子の舞。カチカチカチカチ邪気払い。 「ほらあーくん、獅子舞さんよ」 「あーん、やだー！」 　大きな声で鳴く子供、大きな口が恐ろしき。カチカチカチカチ音が止む、ばくりと一呑み、ごくんと嚥下。

#毎日VORE 4/3清水寺、水の日 　清水の舞台から飛び降りるという言葉があります。決死の覚悟という意味でつかわれますね。見ての通り、それほど高くはありません。大けがはしそうですが、なんとか死なないで済みそうです。だから度胸試しに本当に飛ぶ人がいるんですよ。