水 普通、プロトン性極性無機溶媒と言えば水。安価で無機塩を良く溶かし、毒性は無きに等しい。通常の分液の高密度側担当。といえども、実際は混和する極性有機溶媒多し。水道水、イオン交換水、超純水など様々な純度の違い有り。バイオ系だとエンドトキシンやRNase入りは不適。 #溶媒

トルエン 頼れる共沸役。水始めOHが付いていれば大体飛ばせる気がする。ピリジンや無水酢酸すらOK。無極性溶媒の割に溶解力高め。溶媒として広く使われる。発癌性はベンゼンのIARCグループ1(有り)に対し3(分類不可能)。代謝経路もより安全。沸点111℃と高く還流向き。 #溶媒

二硫化炭素(CS2)個性的な溶媒。リンや硫黄の化合物、ゴム、樹脂などを良く溶かす。発火点が90℃と大変低い。精神障害、網膜や脳の血管障害などを引き起こす毒性マシマシ仕様。お近づきになりたくない溶媒上位ランカー。 #溶媒

エタノール(EtOH) 最も身近な有機溶媒。消毒殺菌や油性ペン落とし、酒の主要成分等広範囲で活躍。水と共沸する為、通常の蒸留では96w%が濃度の上限。高純度の物はペンタン等を添加した上で共沸精製している為飲用不可。通常酒税が課されるが、変性品の使用や許可の取得で免除可。 #溶媒

アセトニトリル(MeCN)液クロ始め、分析化学はこれがないと始まらない。近紫外領域の吸収が少ないのも大きな一因。製法上はアクリロニトリルの副産物扱い。極性が高く、ヘキサン等パラフィン系の溶媒とは混和せず。沸点は82℃。分野によって飛ばすことへの抵抗感が違う。 #溶媒

ジエチルエーテル(Et2O)臭いはエーテル特有のツンとした甘い香りでTHFより穏やか。安価な麻酔薬としての用途有り。沸点が35℃と飛ばし易く溶解力も上々で個人的に好き♪水分を含み易く静電気を溜めやすい。火気厳禁(引火点45℃)。過酸化物の生成が難点。 #溶媒

水 普通、プロトン性極性無機溶媒と言えば水。安価で無機塩を良く溶かし、毒性は無きに等しい。通常の分液の高密度側担当。といえども、実際は混和する極性有機溶媒多し。水道水、イオン交換水、超純水など様々な純度の違い有り。バイオ系だとエンドトキシンやRNase入りは不適。 #溶媒

ピリジン(Py)単なるアミンより濃厚な、腐ったコンポタ系の臭い。苦手な人多し。水と混和。比重0.98g/ml、沸点115℃。分液と共沸で飛ぶ筈が意外と残る困ったちゃん。大量に使うようなら別の反応条件を考えたい。精子の形や運動性に影響するとの報告有り。発がん性についてははっきりせず。 #溶媒

クロロホルム(CHCl3)ハロゲン系溶媒の代表。香りは甘く、麻酔作用があるが、ハンカチから吸わせて気絶させるのは無理。密度が1.48g/mlと非常に高い。ヘキサンの倍以上。沸点は61℃、やや低め。光や酸素に弱く褐色瓶に保存。重溶媒はNMR測定の定番。 #溶媒

酢酸エチル(EtOAc)木工用ボンドの臭いや果実臭と言われ、好き嫌いが分かれる。極性溶媒として良くヘキサンの相方になる。酢酸ブチル等と共に除光液に使われる。所詮エステルなので反応溶媒としては不適。結構水を含みやすい。沸点は77℃と中程度。遺伝毒性無し。 #溶媒

二硫化炭素(CS2)個性的な溶媒。リンや硫黄の化合物、ゴム、樹脂などを良く溶かす。発火点が90℃と大変低い。精神障害、網膜や脳の血管障害などを引き起こす毒性マシマシ仕様。お近づきになりたくない溶媒上位ランカー。 #溶媒

ヘキサン(n-Hex)無極性溶媒と言えばこれ。ベンジンの主成分。大豆油の抽出やゴムのりの溶媒に使われる。酢酸エチルとセットでクロマト用混合溶媒にすることが多い。密度は25℃で0.65g/ml、かなり低い。沸点69℃と飛びやすい方。僅かに末梢神経毒性有り。 #溶媒

ベンゼン 芳香族系。洗浄用溶剤としても良く使われていた。造血毒性や発がん性(IARCグループ1)が見つかった為、現在は専らトルエンが代用される。沸点が80℃とトルエンより30℃低く、手頃な温度で水やエタノールと共沸する。その辺の使い易さが 重宝される場面有り。#溶媒

アセトン 有機溶媒の王道？安価で溶解力抜群。洗浄用途で大活躍。一部無機塩も溶かす。最近マニキュアの除光液には使われなくなってきた。沸点は57℃と低め。水と混和するので分液には使えない。遺伝毒性も慢性神経毒性も無いのが嬉しい。麻薬向精神薬原料対象物質。#溶媒

DMF DMSOと並ぶ代表的な非プロトン性極性溶媒。水に混和。SN2反応を加速。沸点は153℃と普通に飛ばせる上限。TLCを打つ時は別の溶媒で抽出するか真空ポンプで飛ばすべき。Vilsmeier-Haack反応では試薬として振る舞う。皮膚への浸透力に注意。#溶媒

四塩化炭素(CCl4)IRや昔のNMRの測定時、溶媒のピークが邪魔にならない為良く使われた。また、洗浄剤や冷媒、一部の消火器に使われていた。無極性溶媒で極性の低い物質を良く溶かす。腎毒性や肝毒性があり、オゾン層破壊物質である為現在では殆ど用いられない。沸点77℃。 #溶媒

DMSO 何でも溶かしそうな溶媒代表。DMFと並ぶ代表的な非プロトン性極性溶媒。創薬現場では大抵何でもコイツに溶かして実験動物に投与。沸点は189℃。飛ばそうと考えないほうが吉。皮膚への浸透力に注意。因みにDMSO中でルミノール反応を行うと長持ちする。 #溶媒

トルエン 頼れる共沸役。水始めOHが付いていれば大体飛ばせる気がする。ピリジンや無水酢酸すらOK。無極性溶媒の割に溶解力高め。溶媒として広く使われる。発癌性はベンゼンのIARCグループ1(有り)に対し3(分類不可能)。代謝経路もより安全。沸点111℃と高く還流向き。 #溶媒

THF 代表的エーテル溶媒。ジエチルエーテルより鋭い臭い。水と混和するが、相手が飽和食塩水だと強引に分液可能。有機Li試薬の調製を始め、配位性が重宝される場面多し。酸素と徐々に反応し過酸化物を生成する為、BHT等の安定化剤が添加される。PVC等合成樹脂を良く侵す。沸点は66℃と低め。 #溶媒

エタノール(EtOH) 最も身近な有機溶媒。消毒殺菌や油性ペン落とし、酒の主要成分等広範囲で活躍。水と共沸する為、通常の蒸留では96w%が濃度の上限。高純度の物はペンタン等を添加した上で共沸精製している為飲用不可。通常酒税が課されるが、変性品の使用や許可の取得で免除可。 #溶媒

トルエン 頼れる共沸役。水始めOHが付いていれば大体飛ばせる気がする。ピリジンや無水酢酸すらOK。無極性溶媒の割に溶解力高め。溶媒として広く使われる。発癌性はベンゼンのIARCグループ1(有り)に対し3(分類不可能)。代謝経路もより安全。沸点111℃と高く還流向き。 #溶媒

DMF DMSOと並ぶ代表的な非プロトン性極性溶媒。水に混和。SN2反応を加速。沸点は153℃と普通に飛ばせる上限。TLCを打つ時は別の溶媒で抽出するか真空ポンプで飛ばすべき。Vilsmeier-Haack反応では試薬として振る舞う。皮膚への浸透力に注意。#溶媒

ジエチルエーテル(Et2O)臭いはエーテル特有のツンとした甘い香りでTHFより穏やか。安価な麻酔薬としての用途有り。沸点が35℃と飛ばし易く溶解力も上々で個人的に好き♪水分を含み易く静電気を溜めやすい。火気厳禁(引火点45℃)。過酸化物の生成が難点。 #溶媒

水 普通、プロトン性極性無機溶媒と言えば水。安価で無機塩を良く溶かし、毒性は無きに等しい。通常の分液の高密度側担当。といえども、実際は混和する極性有機溶媒多し。水道水、イオン交換水、超純水など様々な純度の違い有り。バイオ系だとエンドトキシンやRNase入りは不適。 #溶媒

ヘキサン(n-Hex)無極性溶媒と言えばこれ。ベンジンの主成分。大豆油の抽出やゴムのりの溶媒に使われる。酢酸エチルとセットでクロマト用混合溶媒にすることが多い。密度は25℃で0.65g/ml、かなり低い。沸点69℃と飛びやすい方。僅かに末梢神経毒性有り。 #溶媒

ピリジン(Py)単なるアミンより濃厚な、腐ったコンポタ系の臭い。苦手な人多し。水と混和。比重0.98g/ml、沸点115℃。分液と共沸で飛ぶ筈が意外と残る困ったちゃん。大量に使うようなら別の反応条件を考えたい。精子の形や運動性に影響するとの報告有り。発がん性についてははっきりせず。 #溶媒

ベンゼン 芳香族系。洗浄用溶剤としても良く使われていた。造血毒性や発がん性(IARCグループ1)が見つかった為、現在は専らトルエンが代用される。沸点が80℃とトルエンより30℃低く、手頃な温度で水やエタノールと共沸する。その辺の使い易さが 重宝される場面有り。#溶媒