1月27日は #求婚の日 らしいので，#オオカミ の求婚もとい繁殖期について。近年はオオカミに繁殖制限をかけている園館が多いため観察の機会は限られますが，冬はオオカミたちの恋の季節です。 動画は古いものですが，2010年3月のキナコ（※2013年に亡くなった個体です）とジェイの様子。 #狼情報 pic.twitter.com/3CqOuFZlhW

おまけ。遠吠え中の兄にあいさつをしようと，吠えているヌプリの口の中にマズルをつっこんだノンノ。こういう場合は遠吠えが途切れることがほとんどなのですが，このときはヌプリがそのまま吠え続け，ノンノも吠え始めたために相手の口の中で遠吠えをするというおかしな図になりました（笑）　#狼情報 pic.twitter.com/dLtDa3Rz5D

これはジェイの耳の先端で，取れそうで取れない感じでしばらくぴろぴろしていた抜け毛の束です。イヌなど毛並みが豊かなを動物を飼っている方だと摘まんで取ってしまいたくてたまらない状態ではないでしょうか。　#狼情報 pic.twitter.com/kSFvGflSe8

オオカミは毎年春と秋に「換毛期」がありますが，その際には耳の毛もきちんと抜けたり生えたりして変わっています。画像は冬毛のジェイ（2010年3月）と，その3カ月後の夏毛のジェイ（2010年6月）。耳の毛の厚さの変化がわかるでしょうか。　#狼情報 pic.twitter.com/ZPjVOX216R

タイリクオオカミ（ヨーロッパオオカミ）の場合。　#狼情報 pic.twitter.com/L5u83TeYfP

シンリンオオカミたちの耳裏の色。オオカミは1頭1頭にその個体の毛色の印象がありますが，耳の裏だけに注目して見ると，その印象から大きくずれることもあります。　#狼情報 pic.twitter.com/NZdTMNVBSY

オオカミの耳を背後から見たとき，耳の裏側が体の他の部分とは違う毛色をしていることに気づきます。季節（換毛）との関わりや個体差もかなりありますが、黒毛個体以外は体の他の部分よりちょっと濃いめの茶色であることが多いです。　#オオカミ　#狼情報 pic.twitter.com/bpaoe9XBMz

さすがにここまでぷにゃっとなるほど顔の皮が余っているとはちょっと思いませんでした（2011年6月，旭山動物園のヌプリ）　#オオカミ　#狼情報 pic.twitter.com/frMticmvJd

日本国内の動物園で視力を完全に失ったオオカミの存在は公には知られていないと思いますが（推測される個体は別として）海外では複数の”Blind wolf”（※検索時は要注意画像／情報に気をつけてください）の存在が知られています　flic.kr/p/4un8F3　#狼情報

その後，虹彩の色には大きな変化は見られていませんが，右目の肥大（色の関係からか元々は左目のほうが大きく見えていたのですが）と目やになどの症状が出るようになったことが，右目が緑内障であると診断されるきっかけとなりました。　#狼情報 pic.twitter.com/4n1BIZnSMx

成獣としての虹彩の色が定まる晩夏～秋になると色の違いが遠目に見ても明確になり，「オッドアイのオオカミ」と称されるようになりました。原因は不明なまま，右目だけが仔狼時代から色の変化がなかったという結果が明らかになった形です。　#狼情報 pic.twitter.com/BZ6L0D5XTN

なぜ左右の目の色が違うのか，周囲に多大なる疑問を抱かせながら，本狼は音やにおいで嗅ぎわけることでは察知できないはずの父親（ジェイ）のしっぽを追いかけては噛みつくという遊びを繰り返しながら成長を続け…　#狼情報 pic.twitter.com/iJX0XxoZIb

ルークの視覚がはっきり機能しているのを一番実感できていたのは職員さんではないかと思います。当時の給餌は画像のように手渡し形式だったため，目線の先や反応の仕方，餌との距離を把握できているかどうかを確認しやすい状況でした。　#狼情報 pic.twitter.com/sNYhFTqHUs

すばやく飛び回る虫への反応も仔オオカミ時代から的確でした（画像の瞬間は相手が相手だけに見ている側がちょっと焦りましたが）　#狼情報 pic.twitter.com/A9ICZfqzO5

まっすぐに獲物のカラスを狙ったり…　#狼情報 pic.twitter.com/6RBy8PyGVE

木の幹全体から皮を剥がしやすいところを見つけて剥ぎ取ったり…　#狼情報 pic.twitter.com/w5cO7qCvtp

また，左右の目の色が違うのは確かでしたが，違和感を感じているような雰囲気はなく，見えづらそうだったり距離などがわからなかったりするような様子も，観察している中では見られませんでした。　#狼情報 pic.twitter.com/IFnZo8oH7V

ただ，ルークの幼い頃の左目の虹彩が濃いめの灰色だったことや，夏の強い日差しの当たり加減によってはその明暗に紛れてしまい，近くに来たときに注意して観察しなければ色が違うことには気づきにくかったと思います。　#狼情報 pic.twitter.com/MqPlX4VkLW

そして6月中旬を過ぎ，ルークが巣穴付近を離れてパドック内を広く歩き回るようになることで間近で観察できるタイミングが増え，左右の目の色と形が違っていることが明らかになりました。　#狼情報 pic.twitter.com/XJnTYq6uzh

ルークの目に関する違和感は，巣穴から頻繁に出てくるようになった生後3週間目～1カ月頃からすでに指摘されていました。距離があったので具体的ではなく，短い尾や足の毛に関わるものとまとめて「何だろうね？」くらいだったと思います。　#狼情報 pic.twitter.com/gq5oFLjBV9

ちなみにオオカミの顎は90度いってるんじゃないかという開きっぷりになっていることがまれにあるのですが，あくびだけだとここまでの角度にはならないようです。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/MfnRVZR7Lm

横から見ると犬歯だけでなく臼歯も大きく目立つのがわかりやすいです。若いオオカミほど歯の先端は鋭く，年をとるにつれて摩耗します。折れたり欠損した歯も目立つようになりますが，臼歯が残っていれば牛骨でも噛み砕きます。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/R3jKWrvDtS

見る人から「牙がすごい」「口大きい」「これ噛まれたら絶対にただじゃすまない…」という感想を引き出すことが多い，歯列全開でのあくびの瞬間。ずらりと並ぶ歯の並びは壮観だと思います。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/X224jJMQtS

成獣でも伸びや目を開けた状態でする「軽い」あくびは「かわいい」と評されることもあります。…が，イヌ科最大の動物となるオオカミが口を大きく開ける場面では，見ている人が思わずざわつくような瞬間もあります。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/tL2v7PE4rg

「ふわああああ～～……はむっ」 この2頭は小さい頃のチュプとレラですが，こういうシーンはまさに悶絶もの（笑）　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/flL8q6Sxiq

仔オオカミのあくび顔は文句なしに可愛いです♪ 巣穴から出てまもない頃にあくびをしている様子が見られると生えかけの乳歯の様子がわかったりもします。ちなみに一連の動作は成獣のオオカミのものとほぼ同じです。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/8Nej6Pr6yl

また，大きくあくびをした場合には，顔や口周りの伸びた皮膚を戻すためか口を閉じる際に牙を剥いているような表情になることもあります。「そんな顔に見える」だけで，もちろん怒っているわけではないです。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/fuVwCncuRU

壮年期のオオカミがあくびをするときや，若い個体でも夏の暑いときなどは口唇部（ゴムパッキン部分）がびろっと広がることでさらに口が大きく見えることもあります。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/EgHHsLpL4h

若い頃のショウをモデルに典型的なオオカミのあくびの様子を。正面から見ると，口を縦にがばっと開きつつ，口角を横に広げてもいるのがわかります。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/8SFtSfFpOU

オオカミの口の中の様子を知りたい，牙の並びをはっきり見たいという場合，オオカミたちの「あくび」の瞬間を待って写真に収めるのがもっとも簡単で，そしてもっともわかりやすいのではないかと思います。　#狼情報　#オオカミ pic.twitter.com/R3MswBiKNP

人からは「ハグ」に見えても実際には別の文脈や行動なこともあるのですが，家族で飼育されているオオカミでは夫婦や兄弟姉妹同士で親しくふれあう様子も多く，観察中に見ることができるととても嬉しいものでした。　#オオカミ　#狼情報　#ハグの日 pic.twitter.com/yrj8dCxEIF

他の園・世代の仔オオカミを多く観察した後の今になって見返しても，妙にむっちむちだったと思う仔オオカミ時代のヌプリ。　#オオカミ　#狼情報 pic.twitter.com/ohbaBab9i2

ジェイのしっぽを引っぱるルーク。叱られても全く懲りず，もともとは真っ直ぐ＆フサフサだったジェイのしっぽは仔ルークによってひ先を曲げられ，2011年は毛がポサポサした状態に陥っていたものです。　#狼情報 pic.twitter.com/ge4XY65ZNl

妹（カント）とじゃれているヌプリと、息子にはうっかり足蹴にされ、娘には頭に腰掛けられ、半ばつぶれながらもそれでも怒ったりしない父・ケンです。　#オオカミ　#狼情報 pic.twitter.com/gYSYwwsaIv

園内放送がかかると、運が良ければ今年生まれの仔オオカミが加わった遠吠えを聞くこともできます。10頭もいると個々の動きを追うのはかなり難しいですが、吠え方の違いや声音の変え方などの多様さが楽しめると思います。　#オオカミ　#狼情報 pic.twitter.com/869WhvBKTG

野生下では母オオカミが出産に備えて巣穴に籠もる頃から父オオカミは餌を運ぶようになるのだと思いますが、2010年の円山では交尾期が終わった直後からジェイがキナコに食べ物を運ぶような様子を見せたこともありました。　#狼情報 pic.twitter.com/cRhg8jlTbB

給餌イベントで冷凍ひよこを与えている園は比較的多いと思います。オオカミたちはほとんど丸呑みしているようです。　#狼情報　#肉の日 pic.twitter.com/G6Frhxe8q0