朴の花 五月は母を亡くした月なので 何かにつけて悲しいが 朴が その悲しみを消してくれる 　花咲けば 　母と思え というわたしの心を 知っている朴だけに ただ一輪花をつけてくれた その一輪が特に嬉しい 坂村真民全詩集 第四巻より #真民詩 #五月 #朴の花

皐月 光 キラキラ 風 サラサラ 命 イキイキ 蝶 ヒラヒラ 坂村真民全詩集　第三巻より #真民詩 #五月 #皐月

スズランの花 帯広の里より 遥遥ときて タンポポ堂に 匂うスズラン 鈴振りてゆく お遍路の 心に通う 涼しい花スズラン み仏も喜びいます 白い小粒の 愛のしるしの まごころの花スズラン 坂村真民全詩集 第六巻より #真民詩 #すずらんの日

聖母の乳 「聖母の乳」という ドイツワインよ わたしの血を 清らかにしてくれ 温かにしてくれ わたしの心を 豊かにしてくれ 坂村真民全詩集 第三巻より #真民詩 #ドイツワインの日

朴よありがとう 朴の花がつぎつぎに花ひらく 本当に今年はうれしくありがたい 念ずれば花ひらく まったくその通りだ 朴よありがとうありがとうと 何百ぺんとなえても少ないと思うほど うれしくありがたい朴の花よ 坂村真民全詩集 第四巻より #真民詩 #朴の花

花は嘆かず わたしは 今に生きる姿を 花に見る 花の命は短くて など歎かず 今に生きる 花の姿を 讃美する ああ 咲くもよし 散るもよし 花は歎かず 今に生きる 坂村真民全詩集 第三巻より #真民詩 #花

葉桜 葉桜になった 道もまたいい 女の人が一きわ 美しく見える 坂村真民全詩集 第四巻より #真民詩 #葉桜

餅 桜が咲いたら 桜の下で 桜餅を食べよう 朴が咲いたら 朴の木の下で 朴餅をほおばろう よもぎ餅 かしわ餅 しば餅 日本に生まれて よかったなあ 坂村真民全詩集 第六巻より #真民詩 #桜 #桜餅

一つになり 宇宙と一つになり 咲いているタンポポ 宇宙と一つになり 鳴いているこおろぎ 宇宙と一つになり 生きている我であれ 坂村真民全詩集 第二巻より #真民詩 #世界宇宙飛行の日 #宇宙

春の鳥と川 未明の川土手を 走るわたしに 春の鳥が 挨拶する お早う お早うと わたしは声をかけながら 走る 大地がぬくくなってきたのであろう 川も今までとちがって 喜びの声をあげ 海へ向かって 流れてゆく 坂村真民全詩集 第三巻より #真民詩 #春

ひとり 花の下で ひとり花を見る ひとりの楽しさ ひとりの嬉しさ 花われを呼ぶ われ花を呼ぶ 雲来り雲去り 桜燦燦 坂村真民全詩集 第三巻より #真民詩 #桜