自動更新

並べ替え:新着順

ベストポスト
メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月18日【疎い】 あなたに向かって放たれた 私の気持ちは 他人事? 自分事? 他人の私の あなたのもの 他人のことだから 自分のことだから 疎くて意地悪 伏せられた目は 不意にこちらを向くけれど また他人事みたいに 伏せられる 独り言になっちゃうな 空を飛んでいく言葉

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月17日【蠢く】 気がついたのはいつのことだっただろう ゆっくりもぞもぞと私の中で蠢いて 少しずつ大きくなっていった それは『期待』を食べて もぞもぞと動き回って 膨らんでいく 何になるのかな まだなんだかわからないそれは 私をくすぐりソワソワさせて 悲しくもさせる

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月16日【浮かべる】 言葉でもない 態度でもない 表情でもない ハートの形をした 表すことのできない思いを 丸い月が映る川面に そっと浮かべたら 流れ流れて流されて 辿り着いたらいいのに 川の流れはどこにつづいているのでしょう 風が吹いて揺れる水面の 月が不格好に歪んだ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月15日【癒し】 いくつもの茨に引っかかれ じくじくと膿んだ心の傷口の 毒を少しずつ吸い出すみたいに 触れた温かさが 痛みを取り除いていく たった一つ 棘のない穢れていないものは それしか知らないように ただの幻想 馬鹿馬鹿しいことを考える 涙が流れてくるのは 何故だろう

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月14日【家路】 毎日同じ道を通って ほとんど無意識に 足は歩く方向をわかってる 犬みたいに きっと帰巣本能ってあるんだ 道を示しているわけでもない もうすぐ真ん丸のお月様 それでも柔らかな明かりが 照らしてくれている だから迷うことなく きみのところへ帰れるんだ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月13日【意のまま】 あなたの心の中は あなたのもので 意のままになんてならない 鼓動が重なって ひとつになっても 心臓は二つ それでもお互いの手は 潰さないように柔らかく 心臓を握り合っている 脈を打たせるのは 意のままに その手を離せずにいるの 永遠なんて知らないくせに

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月12日【いい】 なんかいい 綿菓子のようなふわふわした 曖昧な言葉だけれど きっとそこには本一冊分くらいの たくさんの意味が詰まっている それをすべて言ったら 一生かかっちゃう ちゃんと言葉にできないもどかしさも 愛おしい 一日ひとつずつでもいい きみの隣はなんかいい

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月11日【一瞬】 二度と同じ瞬間はない 一瞬を切り取る 本当にそこに閉じ込めたいのは この目に映ったものでも 耳に聞こえたものでもない 撫でるように一瞬で走り抜ける 疾風のよう 掴まえて渡すことはできない どんな言葉を並べても それは四角い画面に映った 月のようでしかない

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月10日【無花果】 恥じらいを隠すように そっと花は私の中に咲き 一日に一つ 心の奥に実った思いをもぎ取って 籠の中に詰めた ほら もういっぱいになってしまったわ さあ どうぞ 一日に一つ あなたに手渡しましょう 言い表せないような気持ちを そこに忍ばせて どんなお味?

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月9日【意外】 誰よりもなんて 大それたことは言わないけど きみのことは数えればきりがないほどには 知ってることがあると思ってた 意外だね そんな言葉も言うことも あんまりないくらい なんてことはない時間が 積み重なっている (続く

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月7日【後味】 ずっといつまでも消えない 後味がそこにある ずっといつまでも噛みしめている 心の中に染み渡るのは 食べているその時間よりも 残り続ける後味なんだ いろんなものを連れてくる 手を振った後の だんだん小さくなっていく後ろ姿に いろんなことが駆け抜ける 後味

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月7日【足音】 まどろみの中 控えめな足音が 耳を掠めて行ったような そんな気がした きっと私は夢に見るほどに それを待っていて だから夢に見たんでしょう なんて気にしないふりで 深い霧の向こうの 星の数を数え始めた ひとつ ふたつ みっつ 数えるごとに 足音は近くなる

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月6日【甘える】 どうしてかなんてわからない 心がぽろぽろと少しずつ 欠けていくような心許なさ そんなことをふっと感じることも 時々あるのさ 平気なふりして ダメな時 きみとぎゅっとして ぴったり離れないように 欠けたものを塞いでいく 明日もまた立っていられるように

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月5日【欠伸】 退屈だから欠伸をするの そんな風に思っていたのは 教室の片隅で授業中 教科書で顔を隠して 欠伸をしている人を見ていたから でも君はそうじゃない 心を預けて安心しているから 欠伸が出るんだな 私にも移って欠伸が出ると なんとなく幸せな気持ち そしたらわかる

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月4日【朝】 まだ街は目覚めていない 陽が昇ったばかりの 静謐な空気を 肺いっぱいに吸い込んだ 僕の一日は終わり もうすぐ目を覚ます君の一日は 始まっていく まるでちぐはぐなようでも いつしか当たり前になって 僕達の時間は 同じ針で進んでいる ほら今あくびをしたでしょう

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月3日【当たり】 誰かにとっては外れでも 僕にとっては当たり そんなことなんていくらでもあるさ 誰かが何かを言っていても 君が隣にこうしていること その当たり前が 僕にとっては当たり 君にとっても きっと僕は当たり 転げるように笑ったり 拗ねてふくれっ面したり 僕にくれる

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月2日【茜色】 世界を染めていく 見惚れるような 少し寂しいような この気持ちを何と呼ぼう 空を見上げて きみならきっとこう言うだろうって 考えなくても浮かんできてしまう 夕日と同じ茜色だね 心臓の鼓動は きっとこんな色をしているからさ 一瞬の時間 でも毎日やって来る

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年9月1日【バタン】 さあ行こう トランクひとつを手に お気に入りの帽子を被って いろんな言葉を詰め込んだ 部屋の扉を 押し込めるように ゆっくりと閉める バタン 静かに響く音に耳を傾け 鍵を閉めた これを開けられるのは あなただけよ 二人だけの秘密の場所に 鍵を置いて行くわ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月31日【若葉→『ば』】 陽の光をはじいて つやめいた緑色の葉 もうちょっとしたら色が変わって この枝から落ちていく 寒くなって手を繋ぐのは 心許なさをそっと繋ぐため 次の若葉の頃には その繋いだ手から きっと新しい何かが芽吹いている ゆっくりゆっくりと 移り変わる

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月30日【うちわ→『わ』】 鈴虫が鳴く縁側 少しずつ熱が引いて行く 夏の終わりの湿った風が 風鈴を揺らす ちりんちりりんちりん 風が止むと 君は面白がって うちわで風を起こして 風鈴を鳴らした まだまだ暑いね 今年の夏はあとどれくらいだろう うちわの風はそよそよ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月29日【改行→『う』】 変な改行の文章みたいに 読みにくくてぎこちない 変なところで 言葉は途切れる 文字にしたなら 変換も出鱈目な 下手くそな言葉たち 私達の間で飛び交うのは そんな言葉たち いつかはもっと距離が縮まって 自然な改行の 文字に見えたりする日が あるのかな

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月28日【冷菓→『か』】 つめたくてあまい シャーベットを食べながら きみみたいだね 私は言う あまり感情が乗らなくて ひんやりした声の言葉は ほんとうは甘い するときみは返す れいか って呼ぶと きみみたいだね 相変わらず温度のない声が 私の名前を呼ぶ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月27日【見え隠れ→『れ』】 必死に押し込めて 隠そうとしているのに しっぽがちらちら見えるように どうしたって見え隠れする 本当の本音は さみしいよとか かなしいよとか そんなんじゃないって 強がってるわけじゃない そんな気持ちの本当の正体は 要するに好きってことなのさ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月26日【おやすみ→『み』】 もう寝ちゃったかな 窓を開けて目に映るのは ぼんやりと空に浮かぶ 欠けた月 そっと伝言をお願いするの 明日も元気でいてね 晴れるといいね そしたら聞こえてくる気がするよ きみが月に託した伝言が おやすみ わたしも返すの おやすみ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月25日【通り過ぎる】 ただ通り過ぎるだけだったのが ふとその景色に目が向いている 飛び込んでくるもの全部を 意識の端に留めていたら きっとパンクしてしまう だからその瞬間に 意味が生まれるのさ 通り過ぎただけじゃない あなたのことも きっと意味があるのさ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月24日【リピート→『と』】 ここまで来たらまた戻って 楽譜の中のリピート記号 組み込まれているように 私の頭の中では 延々とあなたの声で繰り返される 一言の言葉 いつだって甘い砂糖菓子を 口の中に放り込まれたように 幸せな気分 じゃあ その先は? 続きを書きこまなきゃね

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月23日【隣→『り』】 ちゃんとお互いを見て 向かい合っているのと 肩を並べて隣にいるのと どちらがいいのだろう 悩むこともなく あなたは軽やかに 答えをくれる どっちがじゃなくて どっちも どっちも必要な時がある いつも同じ方向ばかりを 見ているわけじゃない

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月22日【寝言→『と』】 隣で転寝しているきみは 言葉にすらなっていないような 意味不明な寝言を 口先でつぶやく どんな夢を見ているの? 私は声に出して訊いてみる 返事はないけれど 幸せそうな寝顔を見ていると 嬉しくなってしまう さっきの寝言は 夢のおすそ分けかな

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月21日【うたたね→『ね』】 幸せな時間って何だろう ちょっとだけそんなこと 考えてみたりした時に いつの間にか床でうたたね たぶんきっと 欲求に正直な こういう瞬間なんだって 後から気付く ふと目が覚めた時に 隣で気持ちよさそうに うたたねしているきみを見て

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

メニューを開く

#空想日記帳 2024年8月19日【理想→『う』】 夢の中はなんだって どんなことだってあり得るはずなのに 何で好きなように そこに映し出してくれないの 夢で逢いましょう 理想通りの展開で 眠る前に今夜の丸い月に そう約束したのに ネコが机の上を引っ掻き回すみたいに ひっちゃかめっちゃかなお話よ

胡桃ゆず@yuzu_kurumi

よく使う路線を登録すると遅延情報をお知らせ Yahoo!リアルタイム検索アプリ
Yahoo!リアルタイム検索アプリ