頭の活発な人ほど寝ようと思っても頭の中で想像力が駆けめぐる。古今東西大きな業績を残した頭脳の持ち主は眠ることに苦労した人が多い。眠れた夜を数えたほうが早いというほどの不眠症でも悲観することはない。#糸川英夫

普通の日でも最低7時間、疲れているときは8時間眠らないと調子が悪い。起きている時間の長さではなく、起きている時間にいかにものごとを集中できるかが重要だ。#糸川英夫

どんな金持ちでもどんな貧乏人でも神様は24時間は平等だ。ナポレオンのように眠る時間を削ることで勝負が決まると考える人もいるが、脳は睡眠時間を削れば酸素不足になりあくびを連発し頭の回転は鈍り記憶力も低下する。#糸川英夫

アインシュタインは相対性理論ではなく光電効果でノーベル賞を受賞した。数年後に相対性理論を評価できる人々が出てきて彼の理論は力を持ちえたのである。科学の進歩、独創性について考えるとき、評価し表現してくれる人の存在は欠かせない。#糸川英夫

キリスト教も仏教も基本思想は数千年変わらない。これからも変わらないだろう。科学技術は変化のエポックを作った人が後世に名を残す。したがって、科学者やエンジニアの本質的な特徴は、単なる技術向上レベルではなく、創造力、独創力、クリエイティビティになる。#糸川英夫

システムとは何か。ある女の子は帰宅したときいつも靴を脱ぎ散らかす。お尻を叩いて注意したが効果はあがらない。チョークで玄関に足跡を描いてここに置くようにとしたら、女の子は面白がって1ミリの狂いもなく足跡の上に置くようになった。これがシステムだ。#糸川英夫

野球ではチャンスの後にピンチがあり、ピンチの後にチャンスがあるという。人生も同じで、ピンチのときに諦めてしまわないで、必ずチャンスが来るんだと頑張ってみよう。逆境のときこそアイデアが生まれる。最悪のときにベストの仕事をするのが人生のプロである。#糸川英夫

幸田露伴が娘の幸田文さんに言うには、船遊びをしていて転倒したり落ちたときなど、あわててジタバタせず身体を縮めて丸くなるのがいい。底まで沈んだとき底を蹴飛ばせば水面に浮かべる、と。落ちるときはとことん落ちよ。ドン底から這い上がってきたものは強い。#糸川英夫

世界の情報に接するには現地発の生の情報に直に触れるのが一番だ。現在はAI翻訳などで翻訳者の主観が入りにくく、SNSで現地の生の情報も入ってくる。IT技術によって日本人が国際人になりやすい環境となった。#糸川英夫

スポーツや囲碁将棋の世界では敗れたときの反省は誰でもする。大切なのは勝ったときの反省だ。これをするかしないかで差がつく。他人と同じことをやっているようでは勝てるはずはない。#糸川英夫

戦争に負けた原因は上層部が人間を好き嫌いで選んだからだという説がある。好き嫌いが公理に優先し理論的に物事を考える人がいないため「大和魂をもってすればアメリカごとき屁でもない」という思考法に陥り、世界史上類のない無条件降伏で終わる。#糸川英夫

B29は日本を攻撃するのに極めて合理的に作られているが、隣組の組長は竹槍で応戦しろという。このように非合理な”根性”で対抗する発想は太平洋戦争だけでなく、いまでもその傾向が歴然と残っている。#糸川英夫

戦争に関しては負けた側が反省しないらしい。日本では一部の軍国主義者に引きずられたという空気が強く、忘れ去りたい歴史となっている。なぜ戦争が起こり、どうして敗れたかを明確にすることなく、ただ被害者意識に浸っているようでは何度も同じ過ちを繰り返す。#糸川英夫

戦争というものはとことんまでやるものではない。お互いに２、３発殴り合ったところで仲裁役が入り矛をおさめるのが正しい終わり方だ。日清戦争も日露戦争もそうやって終わった。ミッドウェアー海戦あたりでやめればアメリカもそれに応じ停戦ができた。#糸川英夫

介護のみらいラボ連載コラム『今日は何の日？』 ～ 8月14日＝文部省がロケット開発の父・糸川英夫博士の写真を却下（1958年）が公開されました。ぜひ、お読みください！ #糸川英夫　#ロケット開発の父　#ノーネクタイ　#文部省　#渡航許可申請　#開襟シャツ　#昭和33年　 kaigoshoku.mynavi.jp/contents/kaigo… pic.x.com/aj113qrydt

アメリカで飛行機に乗り合わせた少年が、「メイ・アイ・ヘルプ・ユー」となにかと気を使ってくれる。どうやら母親が人の顔をみたらそう言うようにしつけたらしい。アメリカが本当に怖いのは、こういう少年を育てる親がまだ存在していることだ。#糸川英夫

英語の挨拶は「ハウ・アー・ユー」と相手の状態に自分の行動の原点を求める。オイルショックのときの日本はこれが言えなかった。「アラブはどうですか？」ではなく「日本は困っている！」と自分が先に出てしまう。外交の基本は「ハウ・アー・ユー」からはじまる。#糸川英夫

飛行機を勉強するにはフランス人技師から設計を学ばなければならずフランス語をやらなければならなかった。必要に迫られればやらざるをえない。一人で海外旅行をするなど、意識的に必要性を課すのも一つの方法だ。#糸川英夫

英語習得で効果があるのは英語をしゃべっている人の言っていることをしっかり耳で聞いて、その口ぶりを覚えリピートするのがいい。リピートする相手は猫でも椅子でも机でもいい。そして、なにより大切なことは自分が相手に伝えたいことがあるかどうかである。#糸川英夫

スイス人科学者が悲しい顔をして「6つの言葉を話さないといけない国に生まれた人間の不幸を、あなたは感じたことはありますか？」と言われたことがある。今後外国人の大量流入などで外国語を話さざるを得ない状況になれば、日本人も英語を喋れるようになるだろう。#糸川英夫

イギリスの心理学では、人間同士のコミュニケーションでもっとも大切な要素がユーモアだとしている。日本国内では、みんな同じような顔をしているためか言葉より表現が重んじられてきた。しかし、国外で友好関係を築きたいならユーモアのセンスを磨くべきだ。#糸川英夫

航空学科を専攻したから技術のことならわかるが、経済学は専門ではない。そのため経済予測で一番当たった人と友達になって、その受け売りをすることにした。それぞれの分野で自分より優れた友人をもっていたら人生は素晴らしいものになる。#糸川英夫

仕事の関係で英独仏の雑誌を読むが、高校時代にもっと真面目に英語やドイツ語を勉強しておけばよかったと思う。しかし考えてみたら、学生時代に熱心に勉強した数学はあまり役立っていない。勉強は必要なときにやればいい。いま語学が必要ならそれに挑めばいいのである。#糸川英夫

ビジネスや政治は煎じ詰めれば人間関係である。下っ端が打ち合わせを重ね交渉を繰り返してもラチがあかないことが、トップ同士が1時間話し合っただけで合意に達することがある。日米の問題など、英語力のあるトップがアメリカと対等にわたり合えなければならない。#糸川英夫

7/30(火)、 #神奈川維新の会 #ダイバーシティ推進局 主宰で #JAXA相模原キャンパス を視察。 今回は日本の宇宙開発の歴史や人工衛星、探査機、ロケット模型等が展示されている宇宙科学探査交流棟および月面を模した実験棟を訪問。 交流棟には日本のロケット開発の父とも言われる #糸川英夫 教授の… pic.twitter.com/urh0xLD3vn

石油は3.5倍から4倍に高騰したが人件費は35％程度の上昇なので、相対的に安くなったのは人間ということになる。したがって、日本人のマネージングパワーを消費地に輸出すべし。これが『逆転の発想』（1974年発売）にあるオイルショックの対策例！#糸川英夫

日本人は集団主義的傾向が強いため、周囲の人が気を悪くすると口を閉ざす。日本的な和の発想からはテクノロジーは出てくるがサイエンスは育たない。そこで日本的和の精神を保ちながらなおかつ独創性を発揮できる方法を探る必要がある。それが創造性組織工学だ。#糸川英夫

福井謙一氏は日本で論文を発表したが反響がなかった。アメリカの学会に論文を送ったところ学会誌に掲載され、アメリカの学者が共同研究を申し出てきた。これがノーベル賞の受賞につながった。もしアメリカに論文に送っていなければ永久にノーベル賞は受賞できなかった。#糸川英夫

日本人の異民族、異文化に対する接し方は無神経すぎる。ウイグルのイスラームの男性は防止をかぶる。女性観光客が男性がかぶる防止を乗せて得意げに歩きモスクに入っていく。注意すべきと思ったが遠慮してしまった。日本人の特性通り、自分も表現下手だとつくづく思う。#糸川英夫

いかに頭が良くても評価してくれる人がいなければ意味がない。大学時代は熱心に恩師谷一郎先生の講義を受け、猛烈に勉強をして自分の存在をアピールした。このように自分を認めてくれる人を自分から積極的に見つける努力をすれば、何かの機会に好機は訪れる。#糸川英夫

日米開戦の直前に東大にもう一つの工学部が設立されることになり、教員の半分は現場経験者を充てようということになった。谷一郎先生の理論を艦載機に応用したことが評価され大学に呼ばれることになった。おかげで終戦直後のドサクサの中でも生活に困ることがなかった。#糸川英夫