吉岡斉教授は「普通の人が常識的に考えれば分かることしか、僕は言っていない。なんでそれが共有されないのか、常々「なんでだろう」と…放って置くと直ぐ元に戻るので、注視して置かないといけない」と仰って居たとのこと。 利権塗れの"バカの壁"は想像以上に遥かに高いのだ。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/q69uqgNHqp

吉岡斉教授がご自身の手帳に遺されて居た言葉。 "利害を超えて、議論を尽くす" 本当に深い議論が必要な時に私たちが、其処をすっ飛ばし、考えることも止めて、明らかな問題点を放置して仕舞うと、傷を深め、また大きな過ちに繋がって行く。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/yEGIfmhT50

2014年には6割を超えて居た筈の"原発廃止を求める声"は、愚かな政権与党の科学的根拠を捻じ曲げた原発政策と、自己周辺利益のみ追い求める身勝手な支援者の繰り出す論調に上書きされ、現在、福島原発事故後、初めて半数を割って仕舞っている。既に12基の原発が再稼働している。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/axbKZKnuE8

再稼働目指し、審査が行われている静岡の浜岡原発の隣接自治体の元元市長西原氏は福島原発事故後、吉岡斉教授と政策見直しの議論を重ねられていた。しかし、そんな貴重なご経験も、国の愚かで稚拙で利権優先の政策によって根拠なき安心感で不安を上書きするしかなくなっている。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/iEwC1wo46O

しかし、現在の岸田政権でも、過去の原発政策の過ちを糺すことすら出来ぬまま。そして、次世代革新炉の開発・建設や原発再稼働加速や新増設にまで踏み込んで、"原子力政策 大転換"と言う大事な方針を、閣議決定だけで決めて仕舞い、御用学者たちに推し進めさせている。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/disiZpDxAE

2014年、原発の「即時廃止」や「徐々に廃止」を求める声は世論の6割を超えていた。2017年9月、吉岡教授の肝臓に腫瘍が見付かり、転移も確認。身体は動けぬ状況でも、原発事故で被災された方々を気遣われ、亡くなるまで救える筈の命が奪われたことに対する怒りを訴えられていた。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/BOI4nwDXeM

吉岡斉教授は、国や電力会社の動きが鈍いので、原発が常に厳しく運用されるよう、市民も絶えず監視をし、福島に起きた出来事を他人事ではなく自分ごととして捉えて行くことの重要性などを、メディアで訴えられる様になって行く。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/qNLeFk7wbL

これまで幾度も国の原子力政策に関わる委員も務められた吉岡斉教授は客観性保つ為に、敢えて原発関連の市民運動とは距離を保たれていたが、何も変わって行けぬ、国側に業を煮やし、市民運動にも参加され、メディアでの情報発信も行われて行く。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/4Z4WZmtXuf

吉岡斉教授の教え子の皆さん方は、福島原発事故後、吉岡教授が、顔色悪く、「一番起きてはいけないことが起きてしまった」と言うようなことを仰り、日本国内の原発の危険性に付いて情報発信していたからこその重責を感じられ、思い悩まれて居た様子を見ていらした。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/8JbvwfBdpZ

そして、対策も全国の原発の震災対策が疎かなまま迎えてしまった…2011年3月11日。東日本大震災に起因する非常に深刻な福島第一原発事故。2007年の中越沖地震での柏崎刈羽原発事故の経験も有ったのに。吉岡斉教授の予測さえも上回る多量の放射能放出する事故が発生して仕舞う。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/PRbkKfN0TK

まだ研究員だった鈴木教授も仰っているが、吉岡斉教授の危惧された通り、本当はその時に全部、全国の原発をチェックしなければならなかったのに、現場にも過信が有り、鈴木教授自身も含めて、「これは日本じゃ起きませんよ」みたいな話（まさに"安全神話"）が何処かに有ったと。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/vBVFEn6dSX

鈴木教授「当時、全国の原発は柏崎刈羽原発の調査や耐震性の見直しの議論が続く中でも稼働中。今、考えれば全国の原発を停止した上で事故対策を進めるべきだった」と指摘。吉岡斉教授の指摘が正しかったのに、起きないだろうから、やらなくても大丈夫という空気が有ったと。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/zcDzQvIa6C

吉岡斉教授「大地震による原子力発電所の事故は、他の原因による原子力事故とは異なる性質を持つ。それは激震によって、施設・設備の多くを同時に破壊することである」 …と、吉岡斉教授は大規模震災が原発と私たち国民に何を齎す可能性が有るのかを鋭く指摘されている。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/zAfqn8gvcC

この酷い原子力政策を続けた上で、2006年日本は『原子力立国計画』を発表。原子力政策の推進を（誤った道程を糺すことなく）、確固たる国家の戦略と位置付けて、国が国際展開などを支援するなどと無責任なことを、言い続けて来た。そして、迎えて仕舞う…先ずは… #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/qv6jupJy7T

吉岡斉教授「日本の原子力に於いて、発足したプロジェクトは条件が如何に変化しようと、中止に追い込まれることはなかった。所轄省庁、電力業界、政治家、地方自治体の有力者、全ての構成員が何らかの利益配分を受けるに於いて、分裂は回避…原子力事業の自立的膨張が齎された」 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/HIbTqwculf

結局、国と電力会社の思惑のまま継続が決まった再処理工場。だが、吉岡斉教授の危惧された通り、トラブル相次ぎ、完成時期はこれまで26回も延期。国民が電気料金通じ支払った関連費用は既に7兆円以上（国民1人当たり6万円）。アホらし。リスク抱えながら詐欺に遭っているに等しい #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/NWo6ckG7sR

また、当時、日本の原子力政策を杞憂し、内部告発していた経産省の若手官僚たちは異動（左遷？）させられて居たが、ある有力政治家に「君らが言ってることは全部正しいが、でもこれねぇ、神話なんだ。嘘は承知で"出来る出来る"って言ってればいいんだ」と言われて居たと証言。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/GjuyhkF0dR

当時の長計会議参加委員たちにこの事実を伝える…原子力の政策決定自体が、様々な変化に弱いことや、政治が決めたことを変えられない現実を指摘されたり、"長計会議"自体がやった振り議論で、自分が酷い茶番劇に付き合わされて居たのだと気付かれ激怒されたり…本当に酷い話。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/B5rAsIQpEw

内部文書を見せられ、明らかに動揺し、しどろもどろになる、元長計会議座長後の近藤氏。 近藤氏「"政策を決めることに関し、事前の整理整頓やらなきゃ、会議が長引くだけ、プロセスは気にしないけど、議論の俎上に載ること画像大事」 …座長をやってはならない人の回答に愕然。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/qRsHjUSIgY

この国と電力会社のこの密約の会合に合わせ、更に政策変更コストの積み上げの話し合いに深く関わっていたのが、何と驚くべきことに、長計会議の座長である近藤氏本人。本来なら中立的立ち位置で、座を取り仕切る筈の人物。ETV特集取材スタッフは近藤氏に内部文書を見せ問い質す… #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/ys41KbpdJT

その意見書を出された吉岡斉教授の手帳には、"原子力計画をつらぬく無責任の思想"と記述。 NHKが新たに入手した文書では、実はこの長計会議の1年前に国と電力会社が極秘に面会重ね、既に"再処理工場の稼働を容認する"と言う形でシナリオを確定していたと言う驚愕の真実が発覚。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/jTxZAAQobC

"再処理工場継続"へと意見傾いて行くなか、吉岡斉教授は事務局側が突如、出して来た資料は"再処理を有利に見せるため、国にとって都合の良い解釈で恣意的に歪んだ評価を重ねている"と、真っ向から批判。吉岡斉教授は議論をちゃんと続けるべきと意見書を出された。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/P6qLqmanvm

だが国は既に青森六ケ所村では再処理工場の立地など含め、莫大な利権も生じ、多額の交付金など含め、核の再処理稼働前提でことを推し進めて仕舞っていた。事務局と与党は"核燃料サイクル廃止"と言う選択肢を考えておらず、委員たちの考えも"再処理工場継続"へと傾いて行く。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/VFv945Yi0R

ところが、2004年9月の第7回長計会議で、事務局側より、突如、"核の直接処理"に関して核廃棄物の運用管理コストの方が掛かると、10項目に渡って否定的な見解で纏められた資料が提示されて、旗色が大きく変わる。その資料を提示したのは長計会議の座長である近藤座長自信。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/Q8zNC5mN6s

科学者含めた審議会の流れでも、"核の直接処分"が有利と言う結論に落ち着きつつ有った。"もんじゅ"丿懇談会から訴えて来た"理の人"吉岡斉教授もやっと現実的で理に適う真っ当な選択肢の比較が可能になると非常に感激されている。若き経産省官僚たちの思い含め、この時点までは。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/to7IgHWr3D

その新たな選択肢が"核燃料サイクル"ではなく、核の"直接処分"となる核廃棄物の地層処分"。経産省若手官僚たちの思いが少なくとも、日本の核政策の未来を担う審議会に影響を及ぼした。核燃料サイクルで再処理を続けると、電気利用換算で凡そ1.5倍も高くなるという試算も出来た。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/qtoHbDuin1

原子力を推進する学者やその立ち位置の人々にも、"核燃料サイクル構想"の見直しが必要だと感じていた。事務局は幾つかの"選択肢の比較"を提案。ここで一応、核燃料サイクル再処理工場を使う選択肢だけでなく、核燃料サイクルを止める選択肢も新たに盛り込まれる。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/xLRpI6Exwb

経産省若手官僚たちは原子力政策の世界で、科学に基き常に論理的な知見で筋を通していた吉岡斉教授の提言をもとに内通文書を作成。"全く意味のない"失敗する可能性の高い"核燃料サイクル"に国がこのままでは19兆円もの莫大な国家予算を投入することになることを危惧していた。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/ZgEcWfUFQN

既に欧米諸国は核燃料サイクルから相次ぎ撤退。経産省若手官僚は実現性疑問視し、"核燃料サイクルありき"ではない国民的議論が必要だと訴えた。彼らが文書を作成するにあたって参考したのがマトモな科学をベースに論理立てて政策への提言が出来る、"理の人"吉岡斉九大教授。 #ETV特集 #膨張と忘却 pic.twitter.com/Dhc6EMKe3I

そんなもんだろうと予想はしても #ETV特集 「 #膨張と忘却 ー理の人が見た原子力政策 ー」で示された現実はイマも日本を追い詰めている。2004年経産省の若き官僚たちは政府の"使用済核燃料サイクル"の再処理は現実には困難で国民に19兆円の負担を強いると試算し内部告発。実際にトラブル続きとなる。 pic.twitter.com/wbf7WfeBgR

NHK #ETV特集 「 #膨張と忘却 ー理の人が見た原子力政策 ー」が衝撃過ぎ。映画『 #オッペンハイマー 』に通底どころか直結する内容だった。政治が科学を疎かにし、合理的な政策決定を怠ると、科学は都合良く捻じ曲げられ暴走。利害も絡み歯止も効かぬ。待ち受けるのは取り返し付かぬ恐るべき現実。 pic.twitter.com/JiGPXLcvzy