「ああ、シズト。わたくしは今とても幸せです。素敵な夢に出会えたのですから」 体育館の外。リリアンナのスカートが、ときめきにくるりと舞う。 「へ、陛下っ。お気をつけください！」 「まあ、ペルシカ卿。どうしたのです？」 女王と剣士に小さく笑って、シズトは体育館を振り返る。 #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 どつ《わぅ〜✨✨✨最後はハッピーエンドですね✨良かったですねぇ林檎さん✨ 林檎《……お姫様は幸せになったの？ どつ《そうですよぉ✨王子様もきっと兄弟さんと仲直りです〜✨ 林檎《…✨ ホ゜チ《わんわん✨※てしてし拍手

#蘭文祭_観劇 「わぁ……‼︎」 『みんな仲直りできてよかったね！』 『姫様と青年さん、お幸せに……』 「良い話でしたね」 「はい、素敵な話です。また観たいくらいにです」 『ハッピーエンドでまとまってよかったわね』 『とても良い話だったね』

願わくば、この舞台に関わった、この空で戦った全ての者達へ届きますように。 シズトとリリアンナは拍手を贈った。紫陽花の移り気のように鮮やかに色を変え、向日葵の輝きのような華やぎへの賛辞を込めて。 #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 静姫「(おわぁ〜〜〜〜！！最後、最後〜〜〜〜！！)」 リ冫ク『待ってくれ、何故傘で2人を隠すんだ。そういうものなのか、静姫』 静姫「(皆まで言わせる気か！)」

#蘭文祭_観劇 美糸「良かった・・・３人とも幸せだ・・・」 ポポ「本当にめでたい！ハッピーエンドだー！」 ナナ「もう２人とも末永くお幸せになって〜！」 美糸（ナナ、すごい感情移入しちゃってる・・・） とても素晴らしい演劇だったと、一同は拍手を送った。

「うんうん、いい劇だった！」 おそらく裏はてんてこ舞いだっただろうが…… 観客は素直に出された作品を受け取れば良い。 惜しみない拍手を送った。 #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 『きゃーっ、甘酸っぱいねえ！ハッピーエンドさいこー！………レムなんで顔覆って俯いてんの』 「いやその……私こういう甘酸っぱい青春ものまっすぐ見てられなくってェ………」 『大概めんどくさい性格してるよねレム』

(甘酢っぺぇ〜〜〜〜) いい笑顔で見ているヒロ。 もうああなったら実際傘の後ろでキスしてようがしてなかろうがしたようなもん、と彼は捉えている。 (素直に見入っちゃうなぁ〜！) 楼奈も楼奈で、舞台上にいるのが友人ということをいい意味で忘れて素直に楽しんでいた。 #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 リ冫ク『(疾風、大海、烈火…か。なるほど、加護の名前にはちゃんとした意味があったんだな)』 静姫「(あぁーよかった！やっぱり生きてた！)」

時系列の描写がすごいぜ…… #蘭文祭_観劇 #蘭文祭_雑談

#蘭文祭_観劇 ポポ「アンブレー生きてた！やっぱりこうなるって信じてたよ！」 美糸（本当に・・・？） ナナ「しかも大臣の方が手のひらに踊らされていたなんてね。本当によく出来てるよ！」 美糸「確かに、そうだね・・・こんなに素晴らしい演劇、初めてだ・・・」

「いや〜悪い奴が手玉に取られてるのはやっぱり客観的に見てカタルシスがすごいな〜」 「劇中でも名演だったってことなんですね〜」 #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 「げっ……あの大臣裏切り者かよ」 『どうりで何か怪しいとさっきから思っていたっス』 『名前の時点で気づかなかったの？』 「それにしても…大臣が怪しいパターンって童話でもですが、よく見ますよね」 縫の発言に染二郎とハナダはそれは確かにと頷いた。

#蘭文祭_観劇 ポポ「ウ・ラギール！？めっちゃ裏切りそうな名前じゃん！」 ナナ「いやもう裏切ってるからー！」（ツッコミ） 美糸「な、名前がこんな直球だったなんて・・・って思ったけど、よくよく考えたら他もこんな感じだ・・・自然すぎて気づかなかった・・・」

((＞＞ウ・ラギール＜＜)) 場面はシリアスなのにすごい名前が飛び込んできて吹き出すのを抑え込んだ。 (ええっ、ここから助かる保険が！？) #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 リ冫ク『(怪しい雰囲気は前々からあったが、大臣が黒幕だったんだな。色々な意味でも演技が上手かったという訳か…)』 静姫「(ううっ、『崖から落ちた』は生存フラグにならないのかな…)」 手に汗握る展開が続き、2人は舞台で繰り広げられる世界にのめり込んでいく。

大臣の穏やかな問いかけの裏から見える2文字。 ■■。 それを隠しながら透かしてみせるのも、役者の、プレイヤーの務め。大臣演じる彼は、見事にそれを果たしている。 物語を浴びて色を移ろわせる壁にて、シズトは微笑んだ。 #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 ポポ「えっ、そんな・・・！崖から落ちた！？」 美糸「ひぇ・・・こんな展開になるなんて・・・」 幸せな雰囲気からの突然の展開に驚きを隠せないでいる。 ナナ「待って・・・あの大臣、怪しくない？」

#蘭文祭_観劇 『ひゃーっ、急展開！』 「………まあ正直大臣の名前的に裏切る気はしていた……」 『むしろ裏切らなかったらびっくりではある』

ギアが入ってきた展開に、言葉数は少なくなる。 (大臣なんかの裏がある人間なんかのセリフ回しが絶妙だ……アドリブも入ってそうだが、それでもこの迫力はすごいな……) (こわーっ！さっきの緑の光の演出といい細かな所で色々考えさせられる……) #蘭文祭_観劇

活劇、魔法、恋。それらの色が代わる代わる浮かぶ様は、まるで空模様。 トラブルとやらの詳細は知らない。夢の向こうの現の状況も知らない。ただ。 「楽しそうですね、シズト」 この夢を演じる彼らも恐らく、この夢の予測がついていない。 未知を進む高揚のなか、シズトは微笑んだ。 #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 静姫「(うわぁーー距離近い！！良い！！青春！！(？))」 リ冫ク『どうして顔を隠すんだ？ちゃんと観ないとクラスメイトに感想を伝えられないんじゃないのか』 静姫「肝心なときに鈍くなるのやめろ！」

#蘭文祭_観劇 ポポ＆ナナ「わぁ〜！ラブラブお似合いカップルだ〜！」 美糸「す、すごく・・・幸せそう・・・でも、王子のこととか、どうなるんだろ・・・」

#蘭文祭_観劇 「あら！」 「お？」 そして青年と姫様の距離が近くなったシーンに、縫と染二郎はそれぞれ盛り上がった反応をした。 「……あの二人……そういうことじゃね？」 「きっと、そういうことですかね」 とヒソヒソ話す二人の姿に月浪兄妹は苦笑いをした。

#蘭文祭_観劇 始まった後編にワクワクする四組。 「やっぱり双子かぁ……」 「確かに似てるもんな……」 『その二人……仲直りしないのかな』 「それは物語を見ないとわからないよ」 しょんぼりした声をするマメの背中を縫はそっと撫でてあげた。

#蘭文祭_観劇 「(無言の腕組み頷き)」 「ひゃあ〜……ら、ラブシーンもちゃんとあるんだ……！すっご、すごい……！」

#蘭文祭_観劇 ※青年と姫の距離が近かった時のしゅーてんの様子 右《そのまま抱きしめてしまえ！！ (｀・◆・´)《男になるんや！！ 編どつ《きゃりきゃりやふー！✨ そんな勝手に盛り上がる面々がいた

#蘭文祭_観劇 静姫「3つ揃うと〜ってやつ、なんか親近感あるなぁ」 良い方に向かうといいけど…と呟く リ冫ク『あっちの世界も魔物に悩まされているのか。苦労は絶えないな』 静姫「言葉の重みが違いすぎる」

#蘭文祭_観劇 いよいよ始まった後編。 姿なき語り部は、王国の歴史を話す。 「なるほどなぁ……」 「……家族だって分からないの、悲しいね」 「それどころか片方は片方を殺そうとしている。……この国王が悲しむような結果にならないといいのですが」 ……4人とも、この物語に引き込まれていた。

#蘭文祭_観劇 ポポ「王様・・・？今はもういないって言ってたみたいだから、過去の話ってことかな。」 ナナ「それに双子って、もしかしてもしかするとやっぱりそういう・・・！」 美糸「宝石・・・そういえば、時々見えてた気がする・・・あれって意味があったんだ・・・」

#蘭文祭_観劇 10分間の休憩を挟み、再び舞台を観劇する緑恐竜と林檎、そしてホ゜チ(影でこっそり見てる右ちゃん一行) まさか舞台裏でトラブルがあったとは知らず、物語に没頭しているようで何より どつ《やっぱり双子さんだったんですねぇ〜！？※小声 林檎《双子さん…？ ホ゜チ《わぉん！

#蘭文祭_観劇 後編は過去の描写から。そしてそれは今までの描写から自ずと答えを見出せるもの。 「双子と３つの加護かぁ……」 「演出も小道具も凝っているな…」

#蘭文祭_観劇　寄稿させていただいた挿絵と登場人物の衣装デザインです　王子、砂漠系 pic.x.com/clk1foyrrc

#蘭文祭_観劇 「わぁ、お姫様すごーい！」 可愛くて強くて憧れる、と興奮する縫。どうやら彼女に刺さった様だ。

暗闇の中に響く音と声。それは聴覚から腹の底に響くようで。 「迫力がすごい……」 「すごい展開になってきたな……」 #蘭文祭_観劇

舞台の上で華やぐアクションに目を輝かすリリアンナ。 「シズト、シエル王女が持っているあれはなんという物なのです？棍棒とも、了リス達が持っているものとも違うようです」 「あれは……あー、そうだな。彼女のための笏じゃないか？アンブレーを守るための、な」 「まあ！」 #蘭文祭_観劇

「きゃ〜……！シエル姫、つよいんだ……！」 「ふふ……いい恋愛だ……」 気の強さと物理的な強さと、それがありながらいじらしい女の子。 学友である楼奈から見ても、ヒナタは完全にそれを役者として落とし込めているようだった。 #蘭文祭_観劇

#蘭文祭_観劇 静姫「(親の愛、ねぇ……)」 静姫「(いつか私にもわかるようになるのかな……)」 リ冫ク『静姫、今の刺客はあの場で返り討ちにしなくて良かったのか？』 静姫「折角感傷に浸ってたのに台無しだよ」

#蘭文祭_観劇 美糸「わぁ・・・優しくて、美しくて、戦えるなんて・・・」 美糸は先程からアンブレーの姿に見入っていた。 ポポ「すごーい！迫力あるー！」 ナナ「ドキドキしてきた・・・！」 アイクラはアンブレーと殺し屋の戦いに興奮している。