食事摂取基準の「目標量」は、日本人の現在の摂取量から達成できそうな、仮の目標とする値に設定しています。たとえば食物繊維なら、健康のために本当にめざしたい量（真の目標量）は、もっと高いほうがよいのです。目標量に達していても安心しないで。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.65 pic.x.com/gCzYPk68eG

最新の食品成分表（八訂）では、食物繊維の測定法が変わって、今までより色々な種類の食物繊維が測れるようになりました。含まれている食物繊維量は同じでも、示される含量が増えたのです。八訂食品成分値で目標量が達成できても安心せずに少し多めを目指して！ #食事摂取基準2025年版スライド集 P.62 pic.x.com/PpIPP1b1aR

食物繊維は色々な生活習慣病のリスクが下げる可能性がある栄養素です。閾値がまだよくわからず、そしてリスクを下げる疾患の種類も多岐にわたります。もしかしたら食べれば食べるほどよいのかも！？一方で日本人の摂取量は目標にしたい25 g/日に達していません。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.61 pic.x.com/hNET4QIFro

食事摂取基準で基準値を定めるべき、とされているのに、まだ定められていない栄養素のひとつである糖類。今回も指標の策定は見送りでしたが、研究結果が増えてきたため、糖類という項目立てがされ、考え方などが本文中に説明されるようになりました。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.60 pic.x.com/tmKhHpnj7w

これまで、エネルギー産生栄養素のうち、たんぱく質と脂質ではないものを「炭水化物」として扱っていたため、アルコールはこの項で説明されていました。けれども2025年版からは、アルコールは必要な栄養素ではないことから、その記述は削除されました。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.59 pic.x.com/KfUvCAg4rO

コレステロールは体内で合成されることから、食事で摂取してよい量を決めにくいです。目標量はありませんが、摂りすぎには注意。脂質異常症の患者さんは200 mg/日未満にしましょう。 トランス脂肪酸は現在の日本人全体では問題になるほど摂取していないのです。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.55 pic.x.com/Mn9CK9StAz

n-3系脂肪酸も、体を作るのに必要な必須脂肪酸です。不足しないように、最低限の必要量は摂取する必要があります。 一方で、たくさん摂っても生活習慣病の予防になるのかはよくわかっていません。「魚の油は健康によい」などの情報にはご注意を。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.54 pic.x.com/Og5XJ2vCXk

n-6系脂肪酸は必須脂肪酸、つまり体に必要な脂肪酸です。不足したら欠乏症が生じます。 けれども、どの程度の摂取量で欠乏症が起こるのかわかっていません。わかっているのは今の日本人はだいたい十分摂れているということ。そこで、目安量が定められています。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.53 pic.x.com/veWBRVJYAX

日本人食事改善で優先度が高いのは、食塩と、そしてこの飽和脂肪酸のように思います。摂りすぎは循環器疾患のリスクになります。肉や乳製品の死亡はなるべく控え目に。たんぱく質とらなきゃ、とお肉をたくさん食ようとするときには要注意。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.52 pic.x.com/g8mgRuiZqR

脂質の基準値や策定の考え方は2025年版より以前と大きな変更はありませんね。 総脂質として基準値を決めるのは難しくて、脂質を構成している脂肪酸のうち、摂りすぎに気を付けたい飽和脂肪酸を摂りすぎず、必須脂肪酸が不足しないように定められています。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.51 pic.x.com/5dlLhhivjL

糖尿病患者さんのエネルギー消費量も、健康な人とほぼ同じと考えて体重管理に当たってよいものと考えられます。測定値があって言えることで、想像で言ってはいけませんね。 #食事摂取基準2025年版スライド集 P.47 pic.x.com/7zvi29MS5S

エビデンスに基づいた食情報を活用しなければダメ！と気づいたならば、まずはそんな食情報が詰まっている #食事摂取基準 を使うことを考えましょう。 その内容の重要ポイントを、厚労省が公表した #食事摂取基準2025年版スライド集 を使って、日々つぶやいています。参考にしてください。 pic.x.com/zZRR5HsEl4