六月に 細かな雨の粒が 潤んだ視界を水色にして さびしかったことしか 思い出せない 六月 さよならとは言わない 再会を信じる このように年月を重ねて いつか 暦のように 当たり前の季節になる そんな私のねがい あなたもそうだから さよならとは 言わないのでしょう きっと #２２時に１篇の詩を

#２２時に１篇の詩を ただ、降るだけの雨露の輝きを見た ほら、なんともない葉っぱ そこら辺にたくさん生えてる ただの葉っぱに 受け止められて まぁるくなって輝いている 輝きは宝石みたいで どこにでもある　居場所 必要とされてる　居場所 必要としている　ひと 数珠繋がりの絆の宝石 pic.twitter.com/JUcnANCNRB

#２２時に１篇の詩を 不安も期待も 翼の両端のように 牽制し 痛みをも分かち合う 今では 失速という 美しい 航跡の尾を持つ それら 三つのベクトルが 自我の なきがらを操る 着地点 ニーニ〜ゼロゼロ 六月を 取り払った謝罪を 伝えよ 砂時計の砂は摩擦を 忘れた 水平線はゆるやかな 膨らみを得た

ジグソーパズルの 最後のピースが ポツンとはまった時のように 妙にすっきりして 変にさびしくなる もう悩まなくていいんだと 絵は完成しても ジグザグとピースのあとが はっきり見えて 苦心の日々を思い出す 悩まなくていいって 幸せなことなんだろうかって きくのも野暮かな #２２時に１篇の詩を

まだまだ捨てたもんじゃない、 健康優良児には治験へ突き出して 小遣いにするだけの価値が眠っているマイニング 若い人肉をしゃぶっては若返る、佐藤ルヌス 富国高齢 トランプバイデン頂上決戦の どちらが勝っても推しへ貢いじゃえる バズライトイヤー、 九条は忠実なる無限です #２２時に１篇の詩を

ちょっとおさんぽしただけで いろんなお花に出会える故郷 カブトやクワガタがいっぱいとれた森は団地になって ザリガニがいっぱいとれた川は道路になって かえるの合唱のいちめんの田んぼはみいんなおうちになった いきものたちはなつかしい思い出の中 #２２時に１篇の詩を pic.twitter.com/Ga2Q3SimEY

#２２時に１篇の詩を 雨が降りそうだったから 傘を持って旅に出た 結局、降らずに 予想外れの、空 アテのない、旅 畳まれたままの傘を持つことの 意味を問うては解のでない 終わりなき問答 分からぬままの終着駅 畳まれた傘と五感が閉じた 一本と　やせ細ったひとりと 二人三脚で往く旅の醍醐味 pic.twitter.com/R0n1GMJs31

#２２時に１篇の詩を #切ない言の葉 LINEの着信 表示されたのは 知ってる呼び名 アイツのケイタイ 流れるメロディあの娘の好み 画面にリップで 死ね！って書いた 「折れた口紅」

#２２時に１篇の詩を 天ぷら紙は 程よく詩脂を吸いとる それは個人的見解で… 天ぷら紙に書かれた詩の 微妙な噛みごたえ 飲み下す直前まで 文字は反芻される 庭先のコクリコ 縁側でこっくりこ 栗鼠がそろり 天ぷら詩から 助詞や副詞をつまむ ああそうかね 語意の微温い渋味 ボクは薄目で ほくそ笑む pic.twitter.com/JXFsO8QWk0

ベッドの上で革命を願い続ける アホらしい 自分の弱さもわからないって 苦痛なんだよ #詩 #２２時に１篇の詩を

ぜんぶ染まったのより 染まりかけがすき 毎回リトマス紙はどっちが酸性でどっちがアルカリ性か忘れちゃう でもあじさいは なんでおんなじ根っこなのにちがう色のお花が咲いたりするんかね？ 土の中で 根っこがあっちにいったりこっちにいったりしてるのかな #２２時に１篇の詩を pic.twitter.com/zY0gjHR0kM

#２２時に１篇の詩を あなたが蝶を写したから これは何の符牒だろうって 一瞬時が止まったの 偶然？ わたしはあなたを想い続けたいかしら そうして後悔はしないかしら pic.twitter.com/N00Drbk9FE

あなたのいない雨の日は ハーブティーを淹れて ノラ・ジョーンズの最新曲を流す フローリングを静かに這う雨の日の空気は ゆるやかに心へと流れ落ちる 雨音も雨垂れも記憶の底へと滴る あなたの指先の温もりだけが やわらかなリズムで ハーブティーに泳跡を描く #２２時に１篇の詩を

#２２時に１篇の詩を 想ってても　どうしようもない現実 現実から目を逸らしたいのか 空ばかり見上げる 見上げた空に雄大な雲が 雲が一面に広がる光景をみる 湧き上がるは　ただ一つの感情 この感情だけは私の真実 真実を託す術がないから 詩歌に込める　込めて 雲のよに広がって旅をしておいで pic.twitter.com/tKYFyMUMS7

#２２時に１篇の詩を 愛の嵩丈を計りかね 六月のお嫁さんは ライスペーパーのドレスで 破水したとさ 愛を図ってはならず 惑いとの 同衾など もってのほかなら 愛の次元を測りなさい 奪い取るのか 分かち合うのか 与えきりなのか ライスペーパーには 恋のお品書きを 三行半以上で 書くのがよろしい

#２２時に１篇の詩を 梅雨時の一日を 自由裁量でキメる 白々しいマイナカードに お大尽仕様フィクション 又はCoCo壱番リアリティと 告げてみよう 失語症のカップに 四字熟語の類いを これでもかと溢れさせ そうなんだ フィクションに スプーン一杯の リアリティを溶かして いい味の今日で終わろうよ

音楽性の違いというより人間性の違い #２２時に１篇の詩を

いつの間に 距離をとるのが 当たり前で むしろ離れている方が 心地よいと感じ 直に触れることに 些細な恐怖すら覚える ひとの五感を鈍らせる それは違うと断言しにくい 心さえ侵食する 砂山が微かに崩れていくように 確かであったものを 少しずつ 変形させていく 便利というもの #２２時に１篇の詩を

#２２時に１篇の詩を 可愛らしく咲いて 紫陽花はむらさきの陽の花 にっこり笑って 紫陽花は気まぐれな花 雨の日は淋しい？あなたも 負けないよ私、いつかは 澄まして微笑んで 素敵に咲いて美魔女？ カラフルな傘買ったの 紫陽花も傘に入れてあげる ぴちぴちチャプチャプ ねっ、雨だって楽しいよね pic.twitter.com/H2qT4ikKxg

人は優しさを持ち合わせて 生まれてくるものなのだろうか 赤ん坊の小さな手に 人差し指を強くつかまれた この手は これから何をつかむのだろうか このやわらかな手が いつまでもやわらかく 優しいままでいられる世界でありますように #２２時に１篇の詩を

#２２時に１篇の詩を #詩 「夏には早すぎる」 燃えたからといって 灰　とは 言わない 諾えぬものが 水になる　けれど 燃えて水に （なることの）と 補えるか　燃えて見ずに なにがわかるだろう 管のように排泄する わからないことを 何かと言うのなら その何かを流れるもの （1/2） ↓

京のコンビニにてプリンを買ひ求めし折に詠める 　　このプリン　スプーンありやと　問ひければ 　　　大きなるをば　付けむとて笑ふ #２２時に１篇の詩を

#２２時に１篇の詩を 明日の予定 咲きそうなサボテン 読みかけの本 眠りについた猫 窓から差し込む新しい夜 たくさんの感情、思い 一日の出来事 夜は新しい私 新しい心 ペンを取り新しい言葉を 私の中に湧いてくる　 喜び、憎しみ、愛、笑い… 今日一日の様々に 全てに、感謝

#２２時に１篇の詩を 雨季のカビ臭い水は ノアから先祖までの 死の体液の穢れ 硝煙で燻蒸しても 軍師たちの喉の渇きを 癒せはしなかった ボクは水道課の職員だが 肩書きは除霊師 水の雑な成分を沈澱させ 狂気と涙の無念さを 浄化除霊させる 豊葦原瑞穂国の威厳と安心 平和を担保して 水と語らうのだ

『朝日』 駅まで 朝日が射抜いて 私の背中は じりじりと焼かれる 会社や学校に通う人々に交じって 退学したこの背中に 容赦ない 朝を浴びせる #２２時に１篇の詩を

#２２時に１篇の詩を 「錨」 記す前に 開けた穴を 文字に近い空白 にそう都合よくは 変えられない ましてや 読む段になれば 声には出せない そんな白紙ばかりの ぽかんとした本の 頁も時には 風を孕む帆のように 航海を始めるが 引き上げた栞の錨は 他でもない誰かの顔を （1/2） ↓

#２２時に１篇の詩を 光と 影が揺れる ゆらりと 壁に模様をつくって 出口はあるようでない また、入口もあるようでない 記憶のカケラが昇降する 大脳のなかをぐるぐると 光と 影が揺れる 捕まえることのできない過去 追いつけない未来 追い越すのに必死の進行形の現在 現在を生きている私と君と pic.twitter.com/sfauL98Rx4

#２２時に１篇の詩を ユニコーンよ 戻しておくれ 50年来の風の便箋 見覚えのある笑窪を ユニコーンの角が 水を浄化して 毒素を中和する 伝説じみた噂を 確かめに来たのさ 夢も海に流れ着くと 獏の代行よ 虹色シャボン玉に 思いの丈を詰めて そっと放して欲しい あの時の素地のまま 生きていますと pic.twitter.com/aIpRSqsYxG

#２２時に１篇の詩を 睡魔が襲い来る二十二時 目を開けていなくてはいけない時に しっかりと目をつぶっている 気がつけば眠りの淵に立ちつくす 我が身を拾い上げ おい起きろと揺する そしてこの時間になった

燕よ 思い出していただろうか 軽やかに身を翻して 光る海原を北上するとき 花びらがためらいながら散る 古くなつかしい家の軒を 燕よ 私も忘れてはいない どんなに離れたとしても 同じ処を求めて戻る あなたは待ちわびた春の始まり 忘れるはずはない #２２時に１篇の詩を

#２２時に１篇の詩を 親愛なる友よ。 私は今日、一羽の鳥を見た 灰色の空の下、飛ぶ白い鳥を 空に溶け合ったかのような独りの ひやりとした風が吹く早朝に。 寂しくはないか、疲れはしないのか その心配は必要ないと思ったよ 風と共にあるのだ。 独りだけど孤独ではなかったのだよ 親愛なる友よ。

産んだ人と 産んでない人の 愛の形のちがい きっとどちらも甘かったら ずっと私はぬるま湯にいたんだ だから目を覚ます言葉をくれる人がいて ちょうどいい塩梅なのかもしれない #２２時に１篇の詩を pic.twitter.com/KBVQQNf0Zb

#２２時に１篇の詩を #詩 静かな宵の時間 遠くから聴こえるあの人の声 ただ冷蔵保存されたかのようにそれは 記憶の中でしかないものだけれど…… ただ　穏やかに　静謐に わたしの心を響かせる 花は花 夜は夜 それでも人の世にともし火をあたえる 優しい　愛の時間 pic.twitter.com/Oewk78R4PH

『夕立ち』 夕立ちに出くわした 傘もなく 帰る家までの距離に 走ることをやめた その日 はじめて雨やどりを知った 家並みの向こうの 西の空に　輝く夕映えは 雲間から　私に向かって微笑む まもなく 雨もやむのだ #２２時に１篇の詩を

夏は苦手 たぶん 予想以上に駆け足で がらがらとにぎやかにやってきて 気のおけない旧知のようにふるまう 「あなたはもう昔とは違う」 そう思っても 正面から迎えることにする 今しかできない 夏を相手してみよう そのくせ 去っていくときは さびしくなるもんなんだ #２２時に１篇の詩を

#２２時に１篇の詩を #詩 通りがかりの道に咲く 薔薇🌹があまりに美しすぎて わたしはつい華を手折りたくなる けれどそれは許される事で無く けれどもしかして見つめることでさえ罪かも知れない 遠い御伽噺のなか 捧げられたその華は いつ私のもとにやって来る？ 想いが私を悩ませ… pic.twitter.com/F0hwa7PaqR

#２２時に１篇の詩を 散り落ちている 詩に成りそこなったコトバ 掬って一旦、寝かす 縮こまっていくコトバの断片 愛されず損なわれていく色彩 閉ざしてしまった五感　に不意に 薫る、ふわり、漂う甘い香が撫でる 嗅覚から視覚、聴覚へと 開いていく五感 コトバの断片が救う 私を救う　詩 pic.twitter.com/Ppmu3VQjk2

９月に夫と見たお花が今咲いてる 40℃でも枯れないお花 チョコは溶けちゃうし ねこも人ものびちゃう このままどんどん暑くなったら お花だけの星になるのかな #２２時に１篇の詩を pic.twitter.com/0zReWHhmWd

#詩の回廊 #２２時に１篇の詩を 勉強が嫌い お説教が嫌い 女友達も少し面倒くさい 働くの嫌い雰囲気が苦手 お金は好き お洒落は好き 音楽 ダンス 美術館 本 映画 山登り 旅行 猫 鳥 花 海 煙草 恋も好き 飽きるけど 嫌いの中で 好きを我慢したら死んだ だから好きに活きる 生き返る 私再生します