戦前の文学者とか芸術家はあくせく働かなくても生きていける高等遊民みたいな人々が結構いて、お金のない人にもパトロンなり援助者がついていたりするが、すべては貧富の差、階級差があったからこその現象で、誰でも創作者になり得る「平等」な時代になったなと思ったら階層差が開いてきたという皮肉。

言葉もウイルスのように伝染しますねぇ。なんかひっかかる、耳にざらつく言葉だなと思っていると、もう誰もが当たり前に使っていたりする。そして自分も知らないうちに。

「健全な精神は健全な身体に宿る」という考え方も意外と根深いのかもしれないが、生の意味を考えた時、心を貧しくしてまで身体的健康（な数値）を保ちたいのか？、それを社会に置き換えれば、管理社会を容認してまで安心・安全を求めるのか？という問いに繋がりそう。

世の中には、悪を為しているわけではないのに多数派を不安にさせる存在が常にいるが、その不安の多くは多数派自身が多数派ゆえに生み出すものでもあり、不安にさせる存在を安心の側に組み込んだところで、多数派は次の不安の種を見つけるだけだろう。

星野源ってサブカル男子の出世例という感じがする。

きっと古谷一行は、飲みに行ったら最後までこっちの愚痴をウンウン聞いてくれて家まで送ってくれるけど、田村正和は面白い話で散々笑わせた後、もうちょっといてほしいなってところで「じゃお先！」って帰っちゃう人だな。でもそっちに惹かれるわけだよ。（←妄想爆発中）

たとえば、「19世紀　植民地」というワードを入れると、その背景をもつ作品がズラーッと出てきて、それぞれどこの誰視点から描かれたものかの一覧も出る映画検索システム。あったらすごくいいな〜。世界史オタク×洋画オタクの人、誰か作って〜（人任せ）。

あの角で俺を待ってた侍のような黒柴と明日旅に出る／タロ

庭にしゃがんで右手は暖かい犬の首を撫で左手は冷たいスマホを操作してたら雨。

ヨーロッパだと古くなった物はアンティークとなるが、歴史が浅く新しい物をどんどん生産したアメリカでは、それらが古くなったらジャンク。そこからジャンク文化が生まれるとか。物に対する感覚が違っていそう。

（なんで犬が羨ましいかと言ったら、犬の身分に自足しているからなんだよなぁ。人間は壊れているからそれが無理なんだな）

RT ＞金はないが「男らしい」男を想像してみると……あんま魅力ないんじゃないだろうか うーん‥‥と考えてしまった。「男らしさ」と言われるものの中にサバイバル能力ひいては稼ぐ能力が入ってしまってるのかな。それはともかく、金はないが魅力的な男と言えば、才能のある男か愛嬌のある男ですね。

言葉で表現できないから絵を描いたり音楽を作ったりするのではなくて（そういう人はいるにせよ）、そうした表現も人に取り憑いた「病としての言語」の現れと関連していると、直感的に思う。そういう研究をしている人はいないかな。

隣のうちの小さい女の子が、庭で何かDIYやってるお父さんに、盛んに「パパ〜、パパ〜」と話しかけていて、そのPaの可愛い破裂音に、みずみずしい初夏が宿ってる。

花を撮る人の隣でしばし待つ　昔は愛を知らなかったよ／タロ

たとえば1987年のファッションを、その30年前の1957年と比べると、かなり美意識の変化を感じる。しかし80年代後半くらいからあまり新しいものが出てこなくなって、過去のスタイルの組み合わせで新しく見せるようになっていった。ファッションに限らないと思うけど。

めざまし８の谷原章介がオープニングでいつも羽織ったばかりのジャケットのボタンを止めながら歩いてくるのは、ルックスがいいのでそういう所作をさせてアイキャッチにしたいという意図だろうし、本人も十分承知してやってそうなところが、いっそ清々しく思えてきた。

「子供がアダルト情報にアクセスできないようにすべき」も「知る権利があると子供が主張したら面白い」も、子供を抽象化してそこに自分を乗っけているなぁと思う。子供の頃を思い出すべきだ。どんなに禁じられても、いや禁じられればられるほど、あらゆる手段でエロ情報を掴もうとしていた子供の頃を。

昨日見てきた「ボイス＋パレルモ」展、ボイスに関心がないと難易度高めの展覧会で、「ボイスって何？」レベルの夫は展示を見ながら途中でボイスとパレルモを混同したらしく、「資本主義がどうの言いながら結局建築の図面とか書いてるのはどうなんだ」などと言い出しどこから説明していいのかわからん。

RT 「世界まるごとハウマッチ」のスカッと残酷なアメリカ的（アメリカの番組を参照）テイストを受け継いでいるのは、「開運！なんでも鑑定団」だと思うけど、巨泉一人で司会していたのが二人に分散（掛け合い）されているので切れ味が薄くなってる感はある。石坂浩二は前者にも後者にも出てたな。

稲妻に光る雨足ティンパニの強き連打に五月を祝う／タロ

もともとは何の意味もない生、偶然の生を、なんとか意味で満たしそれなりに必然性を見出したい、という欲望から自由になることは、とても難しいね。

吹きつける風雨にうつむく人に添い犬は空仰ぎ見つつ歩む／タロ

焦げつかさないためになるべくレンジで料理する方向にしたいけど、古い人間なのでガス信仰がある。火への信仰というか。