馬、牛、羊、狸にイタチ。 あぁ、今日もまた来てしまった。 店に来るたびにうっとりする。 今日も数本購入し、触り心地を堪能する。 私にとって画材屋の筆コーナーは正にパラダイス。 #140小説 #筆フェチ #ショートショート

桃花が咲く頃に日本を離れ、５年後の同じ時期に僕は帰国した。だが、発つ前に約束したあの子は親の都合で引っ越したらしい。待ち合わせへ出向いたが誰もいない。涙を堪えながら帰路に着こうとした瞬間、相変わらず泣き虫だね。と桃花のピアスを付けた大人びた彼女が微笑んでいた。 #140小説

【堪能小説】 老い老い詐欺 離島暮らしの老人にオレオレ詐欺をした。 翌日、小さな箱が送られてきた。中の大金を確認し、ATM へ行き、入金しようとした時だった。 「…詐欺じゃないですか？」 目の前のATM の小さな鏡には、詐欺を心配する店員と大金を持った老人が映っていた。 #140小説　#堪能小説

【堪能小説】 another mother 僕はお母さんが大好きだ。 友達から「そんなマザコンでいたら、結婚出来ないよ。」と言われたが、そんな僕にも、最近彼女が出来た。 「これ嫌いだから食べて！早くあっち行こうよ！」 ―――ワガママ。 世の中には色んなママがいるものだ。 #140小説　#堪能小説

【堪能小説】 役立ち 「…すごい当たってるよ、見て！」そう言われても、自分のは恥ずかしくて 見れる訳がない。 「色はピンクね！」そんな事、朝から大声で言わないでほしい。 彼女は笑みを浮かべ、サクラ色のトレンチコートを着て家を出た。 朝の占いは意外と当たるらしい。 #140小説　#堪能小説

#夢恋愛詩 風邪ひいたあのコ 口づけしたくなる ゆっくり 髪撫でるくらいの 刺激は薄く 薄く 唇で 撫でるように プラトニックくらいの 薄さで 淡く 淡く ただ 愛でるように 目を閉じて ただ 触れたい 薄氷くらいの 筆圧で いいんだ ただ… #詩 #小説 #140小説

白い紙に思いついた言葉を書き付けて、それをみえないようにしながら、また次の人に手渡してゆく。その紙を広げるまでは、そこになにが書かれているかわからないあの遊びのことが綴られていた。＜妙なる屍は新酒を飲んだ＞明日なんて、白い紙に書かれた言葉にまるで似ているね。#140小説 pic.twitter.com/39vdcUrU8x

#官能工房『目隠し』 #小説書きさんと繋がりたい #文庫ページメーカー #140SS　#140小説 pic.twitter.com/Hifh4ToopH