梁山泊らしくない本が入荷しました。 カバーに少しシミがあります。 昔読んだ時は鼠に感情移入していた気がする。 『カンガルー日和』もあります。 #1973年のピンボール　#村上春樹署名 pic.twitter.com/e5ymWioYV6

終ったのよ、何もかも、と彼女は言う。 #1973年のピンボール pic.twitter.com/RSqFNjDvHK

考えろ、お前は何処かで間違ったんだ。思い出せよ。……わかるもんか。 　鼠はあきらめて残りのビールを飲み干した。そして手を上げて新しい瓶を頼んだ。 #1973年のピンボール pic.twitter.com/zctpT7TOSh

1969年の春、僕たちはこのように20歳だった。ラウンジは新しい皮靴をはき、新しい講義項を抱え、頭に新しい脳味噌を詰め込んだ新入生のおかげで足の踏み場もなく、僕たちの傍では、始終誰かと誰かがぶつかっては文句を言い合ったり謝まり合ったりしていた。 #1973年のピンボール pic.twitter.com/yaa0sqdDpV

「あたしは45年かけてひとつのことしかわからなかったよ。こういうことさ。人はどんなことからでも努力さえすれば何かを学べるってね。どんなに月並みで平凡なことからでも必ず何かを学べる。どんな髭剃りにも哲学はあるってね、どこかで読んだよ。」 #1973年のピンボール pic.twitter.com/Ebmuau8nvA

君の居たゲーム・センターのあとはオールナイトのドーナツ・ショップになったよ。ひどくまずいコーヒーを出すんだ。 　そんなにまずいの？ 昔、ディズニーの動物映画で死にかけたシマウマがちょうどあんな色の泥水を飲んでたな。 　彼女はクスクス笑った。素敵な笑顔だった。 #1973年のピンボール pic.twitter.com/9snyYZoLa4

俺はもう既に充分なだけのビールは飲んだじゃないか。もちろん30になろうが40になろうが幾らだってビールは飲める。でも、と彼は思う、でもここで飲むビールだけは別なんだ。 #1973年のピンボール pic.twitter.com/iNyKwrh9wq